日産が新型セレナの販売をスタート! まずはガソリン2WD車から
2023/01/13
▲1991年に初代が登場してから30年以上にわたってファミリー層に支持されてきたセレナがフルモデルチェンジで一新された。まずはガソリン2WD車が発売され、追ってガソリン4WD車とe-POWER車(2WDのみ)も売り出されるe-POWERが第2世代に進化
日産自動車は2022年11月28日にセレナをフルモデルチェンジし、同年12月22日にガソリン2WD車の販売を開始した(ガソリン4WD車、e-POWER車は2023年春に発売予定)。
設定グレードと税込み価格は次のとおりである。e-POWERルキシオンは7人乗り、その他は全車8人乗り。
【ガソリン2WD車】
・X 276.87万円
・XV 308.88万円
・ハイウェイスターV 326.92万円
【e-POWER車(2WDのみ)】
・e-POWER X 319.88万円
・e-POWER XV 349.91万円
・e-POWER ハイウェイスターV 368.61万円
・e-POWER ルキシオン 479.82万円
【ガソリン4WD車】
・X 303.49万円
・XV 335.5万円
・ハイウェイスターV 353.54万円
新型セレナは初代から受け継がれている「BIG」「EASY」「FUN」のコンセプトに代表される室内空間の広さや利便性をそのままに、移動時の快適性を高める狙いで最新技術を搭載。
全車にプロパイロットが標準装備され、最上級グレードのe-POWERルキシオンにはミニバン初搭載のプロパイロット2.0が装備されている。また、前方の障害物を回避する際にステアリング操作を支援する衝突回避ステアリングアシスト、駐車した場所を記録できるメモリー機能付きプロパイロット・パーキングも日産初採用。
▲高速道路で車がステアリングとアクセル&ブレーキをアシストするプロパイロットは全車に標準装備されている。さらに、最上級グレードにはナビで目的地を設定すれば分岐など車線変更も支援するプロパイロット2.0をミニバン初搭載プロパイロット・パーキングは駐車位置に近づくと、ボタンひとつでステアリング、アクセル&ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてが自動制御される。e-POWERルキシオンにはリモコン操作で車が駐車位置から出し入れできるプロパイロット・リモートパーキングも採用されており、狭い場所での乗り降りと荷物の出し入れがスムーズに行える。
▲車外から車の出し入れが行えるプロパイロット・リモートパーキングは最上級グレードが採用されているe-POWER車には新開発のe-POWER専用1.4Lエンジンと第2世代のユニットが搭載され、エンジンの作動音が抑えられるとともにパワフルな加速性能を実現。車両状態や走行環境を考慮し、さらにはナビと連携してエンジンの作動タイミングが制御される世界初のマネジメント技術が搭載されたことでエンジンの作動頻度が減り、高い静粛性がもたらされる。また、車体の遮音性能が高められ、前後乗員が会話しやすい静かさが実現されている。
▲第2世代へのリニューアルと同時に新開発の専用1.4Lエンジンが組み合わされたe-POWER。作動音が抑えられたエンジンは作動タイミングも制御され、高い静粛性を実現第2世代のe-POWERと高剛性サスペンションによって車体の動きが滑らかになり、新開発のシートは揺れの伝達を抑えて車酔いにつながる頭部の急な揺れを抑制。
アクセルペダルだけで車速をコントロールできる、eペダルステップの操作性も向上した。
高剛性ステアリングの採用で操縦安定性が高められ、横風を受け流す車体構造のおかげでふらつきが抑えられて高速時にも安定した走りを実現。見晴らしの良さ、最適な位置に配置された後席用モニター画面など、視覚面からも車酔いが低減された。
日産初のボタン式シフトセレクター
エクステリアは親しみやすく、上質でモダンな要素が配されている。e-POWERルキシオンとハイウェイスターVはダイナミックで力強い走りを予感させるデザインに仕上がっている。すべてのランプ類がLED化されて先進性と美しさも追求。ボディカラーにはツートーン4パターンとモノトーン10色の計14色が揃っている。
▲e-POWERルキシオンとハイウェイスターVには前後エアロバンパーやサイドシルスポイラーが装備されて精悍な印象が演出されている。ヘッドランプとリアコンビランプは全車LED化ハッチゲートを開けずに荷物を出し入れできるデュアルバックドアはオープン時のサイズが見直され、より狭い場所でも使用可能になった。
また、ハンズフリー電動スライドドアはセンサー感度が向上するなど、操作性が改善された。
運転席では視界を遮る凹凸が減らされ、視界が広まって運転しやすくなった。シートはお菓子などの食べかすが隙間に入り込みにくく、飲み物をこぼしてしまったときも拭き取りやすいなど、機能性と高級感が両立されている。
シフトには日産初のボタン式電子制御タイプが採用され、スッキリとした印象とわかりやすい操作性を実現。同時に前席の足の通過スペースが先代より120mm拡大され、左右の行き来が行いやすくなった。
▲シフトセレクターが従来のレバーから日産初のボタン式に変更されてスッキリとした運転席まわり。足元も広がって運転席と助手席の間が移動しやすくなったマルチセンターシートは先代から継承され、e-POWER車にも採用されて乗車定員が8人に増えた。3列目シートのスライド機構も標準化された。
全席にスマホや財布を置ける収納スペース、500mlの紙パックが入るカップホルダー、USB端子、車内Wi-Fi、乗る前エアコンなど、快適性を高めるアイテムが充実。
空調にはタッチパネル式オートエアコンが用いられ、運転席/助手席/後席で別々に温度を設定できる調節機能が採用されている。
e-POWER車にはAC100V・1500W電源がオプション設定され、アウトドアレジャーや災害時に電源として使える。
▲2列目の中央席を前後にスライドさせられるマルチセンターシートはe-POWER車にも採用されて乗車定員が8人に改定された。車体の揺れが伝わりにくい新開発シートで車酔いを抑制カスタマイズカーと福祉車両も同時発表
日産モータースポーツ&カスタマイズはカスタムカーのAUTECHとステップタイプ、福祉車両のLV(ライフケアビークル)シリーズ、車中泊仕様のマルチベッドをラインナップしている。
AUTECHにはブランドで共通して使われているドットパターンのグリルや青く発光するシグネチャーLED、低重心と安定感を強調するメタル調フィニッシャーが装備されている。専用アルミホイールはスポークフォルムにダーク金属調シルバーが組み合わされている。ボディカラーにはAUTECH専用色のカスピアンブルーや専用ツートーンなど、全7色をラインナップ。
インテリアではシート表皮に柔らかな手触りのレザレットを、インパネフィニッシャーには紫檀(シタン)の木目調パネルをそれぞれ採用。ステアリングやシート、ドアトリムにはブルーのステッチが施され、スポーティかつエレガントな空間が作り出されている。e-POWER車の2列目にはキャプテンシートを採用。373.34万~415.03万円。
▲外観にメタル調フィニッシャーや専用アルミホイール、内装にブルーステッチ入りのレザレットシートなどが採用されているAUTECH。専用ボディカラーとしてカスピアンブルーが設定されているステップタイプには助手席ドアもしくは助手席側スライドドアと連動して展開&格納するロングステップが備わっている。照明も装備されており、路面を照らすことで暗い場所でも安心して乗り降りできる。ロングステップの奥行きは先代より拡大。330万~389.73万円。
LVシリーズには助手席または2列目左側シートが電動で回転&昇降するスライドアップシート(303.7万~387.1万円)、ハッチゲートから車椅子のまま乗り込める手動式スロープ採用のチェアキャブ・スロープタイプ(327.5万~425.7万円)、全自動リフター装備のチェアキャブ・リフタータイプ(332万~398.4万円)、2列目シートが専用形状に設計されていて3列目シートにもラクに乗降できる送迎タイプ(312.07万~385.11万円)、ベース車と同じシート配置のままアシストグリップが装備される乗降サポートパック付車(284.02万~357.06万円)がラインナップされている。
▲福祉車両には助手席スライドアップシート(写真)をはじめ、車椅子のまま乗車できるチェアキャブや送迎タイプなど、用途に合わせて選べるよう、多種多彩なモデルが揃っている。ベース車と同時発表された点も見逃せないマルチベッドは3列目シートが省かれた2列シート仕様で、収納式のベッドシステムが採用されている。防水シートも標準装備されていて汚れを簡単に拭き取ることができる。今回のモデルチェンジでベッドマットの厚みが増し、より快適に就寝できる。365.97万~469.92万円。
▲3列目シートが省かれ、代わりに収納式ベッドシステムが備わっているマルチベッド。厚みが増したベッドマットの耐荷重は150kgで、防水性にも優れている【関連リンク】
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