他の追随を許さないTOYOTAの力! C-HRプロトタイプに試乗
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2016/12/01

本気で人気のコンパクトSUVの頂点を狙うトヨタ C-HRのプロトタイプに試乗!
かねてより注目を集めていたトヨタが放つコンパクトSUV「C-HR」のプロトタイプに試乗することができた。力強く踏ん張った2ドアクーペを思わすデザインはスタイリッシュなだけではなく、大人が乗るコンパクトSUV相応の質感や優れたハンドリングも特徴だという。
今回は静岡県の伊豆にある日本サイクルスポーツセンターでの試乗。限られたコースではあったがその走りと、雰囲気をお伝えしたい。
プリウス同様の新世代プラットフォーム(TNGA)第2弾としてSUV用に進化させた車だ。外観は高度なプレス技術を使ってシャープな佇まいの中にオーガニックなフォルムを詰め込んだデザインとなった。
試乗前にプリウスとの違いを感じることができた。ドアの閉まり方に重厚感があり、イイモノ感が増していた。これは、プラットフォーム側とボディ側の剛性感のバランスが良くなっている兆しだろう。


圧倒的な完成度の高さを感じたダウンサイジングターボ
今回、2台のC-HRに乗ることになる。1台は1.2リッターターボエンジン搭載の17インチ4WDモデル「S-T」。もう1台は18インチ、1.8リッターハイブリッド(HV)モデルの「G-T」である。
初めにガソリン4WDモデルのS-Tから試乗だ。4WDはHVモデルに比べて15mm最低地上高が高い。試乗するのは、中速と低速が入り交じるツイスティーな森林コースだ。まずアイドリング、4気筒1.2リッターターボの静粛性はこのプラットフォームにはとても良い。次に走りだし、Dレンジに入れた振動も少なくスムーズで上品な加速だ。
エンジンの効率的な部分を使用できるCVTの恩恵と低速からマナーの良い出力の発生で踏めば踏むほどモリモリと加速する。ボディ剛性もすこぶる良い。コーナリングもどっしりとして安心感もある。ただし17インチ仕様はコンフォートだがコーナリング時にシャシー性能が高いのでスキール音が出やすい傾向にあった。
市販車になったときには18インチ仕様を試してみたい。ドライブしていてロングディスタンスへと誘ってくるこの車は一つ上のクラスのごとく感じる。また全幅が1785mmというワイドトレッドにも関わらず、ドライバーポジションから見る景色は見切りがよく、タイトな道でも扱いやすい。これはデザインが練りこまれている証拠だ。公道の試乗が楽しみな1台である。
コンパクトSUVでも安定のハイブリッドモデル
続いてHVモデルだ。こちらはFFモデルのみとなる。パワーボタンを押してスタンバイOKをモニターで確認したらプリウス同様、スイッチのようなレバーをDに入れて走り出す。発進時の静粛性はいつ乗っても未来感を感じる。
少し加速をするために踏み込む。このとき、C-HRにとっては高負荷となりエンジンが始動する。静かだっただけに、エンジンのノイズとバイブレーションは気になる。時速80kmくらいであるが直進性が良いことを感じる。直進時、段差を乗り越えたときのフィーリングも良い。ただし、ガソリン4WDモデルと違ってボディ剛性は若干低下したと感じる。
プロトタイプなので発売時には今よりも良くなっていることであろう。車高が4WDよりも低いことと18インチの大径ホイールに適合した剛性の高いタイヤとのマッチングは良く、コーナリング速度は試乗しているHVの方が良く思える。
いずれにしても両タイプともにスイスイと楽しく、小さく感じるハンドリングが身上だ。質感はレクサスも侮れないパーツもあり、それだけバリューの高いコンパクトSUVになっていることが十分確認できるプロトタイプの試乗であった。とにかく市販モデルが楽しみである。




【SPECIFICATIONS】
HYBRID
■グレード:G / S ■乗車定員:5名
■エンジン種類:ハイブリッド
■最高出力:72[kw] 98[ps] ■最大トルク:142[N・m]
■駆動方式:2WD ■トランスミッション:CVT
■全長x全幅x全高:4360x1795x1550(mm) ■ホイールベース:2640mm
GASOLIN
■グレード:G-T / S-T ■乗車定員:5名
■エンジン種類:ガソリン
■最高出力:85[kw] 116[ps] ■最大トルク:185[N・m]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:Super CVT-i
■全長x全幅x全高:4360x1795x1565(mm) ■ホイールベース:2640mm
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