日産 スカイライン 25GT-V 【プレイバック試乗記】
2008/05/19
※この記事はカーセンサー関東版9号2000年3月9日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■軽快かつバランスの良い「スポーティさ」を堪能できる足回りの持ち主
↑25GT-Vを一言で表現するなら、「ベストバランス・スカイライン」(左)GT-R専用色だったベイサイドブルーメタ追加設定。リアスポイラーはオプション(右)
スカイラインの2ドアクーペに追加された25GT-Vを一言で表現するなら、「ベストバランス・スカイライン」。そのワケは、元々搭載されている2.5L直6NAがもつ適度な動力性能に、新たにターボモデル用の足回りを得たことによる運動性能の向上で、実に軽快かつスポーティな味わいを得ることができたからだ。というのも、従来2ドアクーペのNAモデルには、NA専用の足回りが採用されており、これもなかなかのスグレモノではあったのだが、やはりターボ用の足回りと比較した場合、スポーティさにおいて物足りなかった。それが今回の25GT-Vでは解消されたというワケだ。
■GT-Rでもターボでもないのに走りを存分に楽しめる
↑腰と肩をしっかり支える深いバケット形状で、フィット感に優れているシート(左)エンジンはこれまで同様の2.5L直6NA。性能をフルに引き出して楽しめる(右)
しかも、いざターボ用の足回りを組み合わせてみると、実はターボエンジン搭載車よりも相性が良かったりする。ターボエンジンの場合は、この足回りを打ち負かすほどのパワーがあり、豪快なテールスライドも味わえるのだが、いかんせん上質な感じはなかった。それが、パワーがほどほどのNAエンジンと組み合わせると、これが実に質の高いスポーティさとして感じられる。よってその走りはまさに「スカイラインらしい」。LSDだけは今まで同様ビスカスで変更はないが、姿勢が乱れるほどの出力特性ではないので、トラクションも不足はナシ。ブレーキングでキッチリと姿勢を作ってテールをわずかにスライドさせる状況でも高い安定感を保ちながらキレイにコーナーをクリアできる。GT-Rでもターボでもない。けど、走りが存分に楽しい。「バランスの良さこそスポーツカーの命」、それを実証するモデルだ。
| 主要諸元のグレード | 25GT-V(5MT) |
| 駆動方式 | FR |
| トランスミッション | 5MT |
| 全長×全幅×全高(mm) | 4580×1725×1340 |
| ホイールベース(mm) | 2665 |
| 車両重量(kg) | 1370 |
| 乗車定員(人) | 5 |
| エンジン種類 | 直6DOHC |
| 総排気量(cc) | 2498 |
| 最高出力[ps/rpm] | 200ps/6000rpm |
| 最大トルク[kg-m/rpm] | 26.0kg-m/4000rpm |
| 10・15モード燃費(km/L) | 11.0 |
| ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/65 |
| 車両本体価格 | 259.5~273.2万円 |
| コンセプト | 4点 |
| フィニッシュ | 3点 |
| 前席居住性 | 3点 |
| 後席居住性 | 3点 |
| 内装の質感 | 2点 |
| 取り回し | 3点 |
| 操作系の使い勝手 | 3点 |
| ラゲージルーム | 3点 |
| パワー感 | 3点 |
| トルク感 | 3点 |
| 加速性能 | 3点 |
| 乗り心地 | 3点 |
| 操縦安定性 | 5点 |
| 高速安定性 | 4点 |
| しっかり感 | 5点 |
| ブレーキ性能 | 4点 |
| 環境対策 | 4点 |
| 燃費 | 3点 |
| ステータス | 4点 |
| コストパフォーマンス | 5点 |
| 得点合計 | 70/100 |
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