日産 ティアナ 【フルモデルチェンジ】
2008/08/08
「モダンリビング」というコンセプトはそのままに
すべての面でグレードアップを果たした2代目!
PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説
直線基調の初代から大胆なラインのデザインに進化
「モダンリビング」なるコンセプトで今までの国産車にはなかったインテリア、車格に対し買いやすい価格など、そのバリューの高さでヒットしたのが初代ティアナ。2代目のエンジンバリエーションは3.5Lと2.5Lの2種類。3.5LはFFのみだが、2.5LはFFにV6、4WDには直4が設定される。ミッションは全車CVTに格上げ、走行性能の大幅向上を狙った。DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説
主力の2.5LをCVT化することで高級車にふさわしい走りを得た
17インチを装着する250XVに試乗。乗り心地は柔らかめ、ロールも大きいが路面へのコンタクトはしっかりとしており、不安定な要素はまるでない。特に今回2.5Lへ排気量をアップ、4ATだったミッションもCVTにグレードアップしている。CVTの制御は非常に洗練されており、通常のトルコンATから乗り替えても違和感はなく、滑らかな加速を実現する。SPACE室内空間の広さや演出を解説
音、振動をしっかりと抑え、快適な車室内空間を実現
フロントシートに座った際に、座骨のあたりを柔らかく、一方でしっかりと支えてくれる。体圧分散がうまく、シートの面全体で支えてくれることで腰痛持ちの筆者でも極めて良好だ。後席は旧型の後ろに反った平板的なシートから一新、前席よりさらに柔らかく座り心地は良好である。どの席でも静かで路面からの振動もうまく抑え込んでおり、快適な室内である。OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証
助手席に、そして後席に人を乗せたくなる出来の良さ
テレビCMでもおなじみの『OMOTENASHI(おもてなし)』、日産の宣伝やマーケティングのうまさは業界でも評判だが、新型ティアナの出来はまさにこのコンセプトをうまく体現している。助手席ならパワーオットマンで、後席なら応接間のようなゆったりとしたソファ感覚で、乗った人すべてが「なんかいいね」と言ってしまいそう。そんな魅力を持つ高級車だ。SPECIFICATIONS
グレード | 250XV |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4850×1795×1475 |
ホイールベース(mm) | 2775 |
車両重量(kg) | 1510 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 2495 |
最高出力 | 136kW(185ps)/6000rpm |
最大トルク | 232N・m(29.7kg-m)/4400rpm |
車両本体価格 | 326.55万円 |
RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する
EQUIPMENT(装備)
2.5Lの最上級グレードだけあって、カーウイングス対応のHDDナビ+リアビュー&サイドブラインドカメラも標準装備。オプションの「BOSEサラウンド・サウンドシステム」はオススメ。
SAFETY(安全性)
横滑り防止装置VDCは6万3000円のメーカーオプション。それも250XVにしか設定がない(350XVは標準装備)。後席3点式シートベルトは標準装備しているのに、これがオプションというのが正直惜しい。
ECO(環境性能)
FFのVQ25DEエンジン搭載車はオプション装着により車両重量が1520kgを超えると平成22年度燃費基準+5%を達成する。低排出ガスに関しては3つ星(U-LEV)。もう少し環境性能向上に期待したい。
MILEAGE(燃費)
10・15モード燃費は12.0km/L、CVTにより、高速時のエンジン回転数も低めに抑えられ、巡航燃費も期待できる。何よりも2.5L車はレギュラーガソリン仕様という点が魅力。このご時世にはありがたい。
VALUE(バリュー)
旧型に比べれば、すべてがレベルアップしているので価格上昇はやむえないところ。しかし、ティアナのDNAは正常進化しながらも、提案も多く、新しい時代の高級車として高く評価できる。
総合評価
15

日産 ティアナ 【フルモデルチェンジ】/試乗レポート
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