メルセデスAMG C63はモンスターなのに優等生
カテゴリー: AMGの試乗レポート
2015/05/19

モンスターなのに優等生な高性能マシン
まさに理想の1台。メルセデスAMG C63/C63Sは、そんな表現が相応しいだけの理由が豊富に揃う。
まずは圧倒的なパワフルさ。先代の6.2Lから、2.2L分もダウンサイジングしたV8 4Lにもかかわらず、ツインターボで476ps/650Nmと先代を上回る。さらに高性能なC63Sでは、510ps/700Nmを発生する。しかも気持ちよさも相当で、ターボと思えぬ滑らかさを持っている。
次に、それほどのパワーとトルクをFRで受け止めること。上級モデルとなるEクラスのAMGでは4WDが主流となりつつあるが、こちらはサーキットでドリフトマシン並みの操縦まで楽しめる。その点では現行AMGの中でもっとも刺激的だ。
そして、何と言っても身のこなしが秀逸。ベースとなるCクラスがアルミを多用して軽量化されたことを受け継ぎ、こちらも先代より100kg程度軽い上に先の大パワー。動力性能も圧倒的ながらカーブなどでも極めて素直な姿勢を生み出し、高性能ながら実に扱いやすい。
加えてシャシー性能も大幅に引き上げられており、19インチサイズのタイヤを履いていても乗り心地は悪くない。もちろん高速道路では破格の安定性で矢のように突き進む。
4LのV8ツインターボで先代より高性能ながらも、燃費は約12km/Lなのだから恐れ入る。
普段使いの勝手の良さや安全装備の充実等含め、まさにノーエクスキューズで、モンスターなのに優等生なマシンなのだ。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:C63 S ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:3982cc
■最高出力:510/5500-6250[ps/rpm]
■最大トルク:700/1750-4500[N・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:7DCT
■全長×全幅×全高:4756×1839×1426(mm) ■ホイールベース:2840mm
■車両重量:1655kg
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