ホンダ アコード VS 日産 ティアナ PART4:ミドルサイズセダンとして優れているのは?
2009/03/19
PART4ミドルサイズセダンとして優れているのは?
ホンダ アコード
![]() ↑全グレードにパドルシフトを搭載。自動変速モードに自動復帰しないSポジションに加え、通常のDポジションでもマニュアル操作が可能な点が特徴だ。メーターは外周指針式を採用。回転計の中心にはマルチインフォメーション・ディスプレイが備わる |
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日産 ティアナ
![]() ↑フル乗車試乗でもその効果のほどが報告された助手席パワーオットマン機構。まるでリビングでくつろいでいるようなポジションがとれる。オプションで用意されるスタイリッシュガラスルーフは前部、後部それぞれに設置され、どの席でも自然光が楽しめる |
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欧州車を意識した走りの味や作りが特徴のアコード
今の日本の乗用車事情でいうと、軽自動車は当然として、ミニバン、コンパクトカーなどは、圧倒的に国産車が優勢、というか支持を集めている。それに比べセダン勢は?というと、今はやや弱い。と言うか、ドイツ車など輸入車であればセダンは一定以上の人気と支持を集めているのに対し、国産のセダンは、単月の登録台数で1000台に満たない車種も多数ある。セダンで積極的に選ばれているメイクがどうも少ない…そんなムードですらある。
が、セダンはもともと乗用車の基本中の基本。多用途性というと今やミニバンやワゴンの専売特許のようだが、セダンも実はオールマイティな乗用車としての価値が高い。というか、ミニバンの価値は認めるとして、たとえばミニバンはライフステージに対応する車だから、機能性や多人数で乗れることといった価値が不要になったとしたら、余分なものを排除していき、セダンに戻るといった考えはアリだ。
アコードはもともと、輸入車を選ぶようなオーナーが“つなぎで乗る車”などとも言われた。元来ヨーロッパ車的な日本車の最右翼とされた車で、根っから演歌調ではないところがキャラだ。今回の最新型も改めて試乗してみて、いかにも最新のヨーロッパ車を意識した走りの味、作りなどが確認できた。
対するティアナは、中国など海外の市場もターゲットにしてはいるものの、日本のマーケットにすんなり溶け込んだ商品性が特徴だ。別段“和”を意識したCMになびかされているわけではないが、最大公約数的な日本のユーザーが乗ってまったく違和感のない走りっぷり、快適性など、この車の狙いどころにブレがないのは乗ってみるとわかる。
快適な移動空間を提供してくれるコンフォートなティアナ
今回の試乗車個体でいうと、アコードはSPORTS STYLEで、エアロアイテムや18インチタイヤなど、スポーティな素性をもつ新型アコードの存在感をさらに引き立てる仕様だった。対してティアナは、ラグジュアリーとは言わないまでも、コンフォートを身上とした車。2台の方向性はまったく別物だったということになる。なので、スポーティかコンフォートかの、どちらかにターゲットが絞られていれば、おのずと選択肢は決まる。
別の言い方で表現すると、1人で乗る機会が多く車を走らせる楽しみを味わいたいならアコードと言えるだろう。足回りやボディのソリッド感はまるでFFのBMW3シリーズのようだし、包まれ感のある運転席も、そんな雰囲気に見合う。
他方で人を乗せる機会が多い、快適な移動空間であることを重視したいならティアナ。今回の試乗でも、フラットで快適な乗り味が確認できたし、室内のしつらえも、いかにもリラックスして乗っていられる作りになっているからだ。
いずれにしても、今回の取材で改めて実感したのは“ニッポンの最新セダンもなかなかの実力を発揮している”ということ。日本人として心強く思えるものである。
今回のまとめ
前回のキューブに続き2回連続で日産車になるが、今回はティアナの勝ちとしておきたい。コンフォートセダンとしてのバランスの良さ、文字どおりの快適さが評価ポイントだ。次回予告
ハイブリッドカーとして優れているのはどっち?
ホンダ インサイトとトヨタ プリウスの比較テストだ!
ハイブリッドカーとして優れているのはどっち?
ホンダ インサイトとトヨタ プリウスの比較テストだ!
今回のテスト車両



ホンダ アコード | |
---|---|
テスト車両 | 24TL SPORTS STYLE 316.0万円 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4730×1850×1440 |
ホイールベース(mm) | 2705 |
車両重量(kg) | 1520 |
最小回転半径(m) | 5.7 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 2354 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
151(206)/7000 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
232(23.7)/4300 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク容量 | 65L |
10・15モード燃費 (km/L) |
11.4 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
現在調査中 |
タイヤサイズ | 235/45R18 |



日産 ティアナ | |
---|---|
テスト車両 | 250XV 337.05万円 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4850×1795×1475 |
ホイールベース(mm) | 2775 |
車両重量(kg) | 1510 |
最小回転半径(m) | 5.7 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 2495 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
136(185)/6000 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
232(23.7)/4400 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 70L |
10・15モード燃費 (km/L) |
12.0 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
現在調査中 |
タイヤサイズ | 215/55R17 |
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