第105回 スバル トラヴィック(絶版)【おいしい中古車】
2009/11/20
■オデッセイ的性格の7シーター
「ミニバンは走りがどうも…」とお嘆きのパパさんに、ぜひオススメしたい車があります。六連星のエンブレムが付いていながら、中身はほとんどドイツ車のスバルトラヴィックです。この車、人気カテゴリーのミニバンなのに、程度の良さそうな物件が30万円以下で売られているんです。トラヴィックが登場したのは、2001年の8月。冒頭でほとんどドイツ車と言いましたが、トラヴィックはオペルザフィーラのOEMモデルなんです。乗ったことのある人はおわかりだと思いますが、ドイツ車ってカッチリした乗り心地で走りがいいんですね。それはオペルザフィーラもしかりで、トラヴィックも同様です。
↑エクステリアは車体全体を滑らかな形状とし、長いホイールベースと短い前後オーバーハングによって、安心感と安定感のあるデザインを追求(左右)
エンジンは直4の2.2Lで、たった2200回転で最大トルクの90%以上を発揮する仕様になっているので、高速道路の合流などでも不満を感じることはありません。なにせドイツのアウトバーンをフル乗車で、170km/hで安定巡航できるように設計されたそうですからね。さすがドイツ仕込みという感じです。ミッションは4ATというのがちょっと悲しいところですが、走行状況に応じてエコノミー/スポーツ/スノーの3つのモードを選ぶことができます。また、Nコントロール機構という、停止中にブレーキペダルに足を置くと、自動的にギアがニュートラルに切り替わる機構が採用されています。これによって無駄な燃料消費を抑えるので、燃費はさほど気にしなくてもよさそうです。
実用面においては、スライドドアでないことがネックかもしれませんが、3列目シートの収納は秀逸。手軽なのはもちろんですが、とにかくキレイに収納されるんです。ミニバンの3列目シートは、フラットと言っても微妙にでこぼこしたりしますが、トラヴィックは別格。ものの見事にフラットなラゲージルームが出来上がります。
その他、装備面においても、挟み込み防止機能付きパワーウインドウやイモビライザー、花粉やほこりを除去するクリーンフィルターを内蔵するなど、今現在売られているミニバンに対しても、なんら見劣りする点はありません。
↑インテリアはダッシュボード上面を低く抑え、広々とした視界を確保(左) 3列目の収納は見事にフラット(中) 2列目のショルダーアジャスターも重宝しそう(右)
■修なし、走行3.5万kmの物件が29万円!
さて、こんなトラヴィックではありますが、知名度が低いのとスライドドアでないことが影響したのか、程度の良さそうな物件が30万円以下で見つかっちゃいます。例えば、2003年式の2.2Cパッケージ。これの修復歴なし、走行3.5万kmの物件が29万円(新車時価格は199.5万円)です。支払総額もたったの34.8万円。走りが良くて、実用性もスライドドアじゃない点を除けば優秀なのに、まったくもって不思議です。「ミニバンだからってスライドドアじゃなくてもいい、それより走りが…」というオデッセイあたりを候補に挙げる人にとって、似たような性格をちながら圧倒的に安いトラヴィックはメチャメチャ狙い目の一台ではないでしょうか。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第105回 スバル トラヴィック(絶版)【おいしい中古車】/旬ネタ
あわせて読みたい
巨匠 ジウジアーロがデザインした中古で買える輸入車を5モデル選んでみた
新型アウトバック発表だが日本市場スルーに絶望した人に贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
令和のデートカー5選|現在のオススメをZ世代が紹介!プレリュード復活予定の2025年に選ばれるのはどのモデル?
新型VW パサートのセダン廃止に絶望した人に贈る「代わりこのプレミアムセダン、どうですか?」5選
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4
ケンドリック・ラマーの愛車 ビュイック GNXの中古車流通“0台”に絶望した人に贈る「このイケてる車、グラミー受賞ラッパー愛車モデルの代わりにどうですか?」5選