トヨタ カローラアクシオ/ カローラフィールダー【ニューモデル試乗】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2012/06/21
従来の“ふんわり・いなし”から“硬・しなやか”に味付けが変わった
カローラは、同一車名として世界で一番売れているモデルだ。その美点はどこにあるのか。逆説的に聞こえるかもしれないが、それは“取りたてて際立っていない”というところだろう。
際立たない。すなわち飽きがこなく、古くならず、故に長く保有できる。おそらくトヨタの車種で最も開発が難しい車である。だが開発陣に奇をてらうそぶりはない。表面的な部分ではなく、保守的とも言える設計=壊れにくいメカニズムを重視する。だからこそ半世紀近く大衆車の頂点に君臨できるのだろう。
際立たない。すなわち飽きがこなく、古くならず、故に長く保有できる。おそらくトヨタの車種で最も開発が難しい車である。だが開発陣に奇をてらうそぶりはない。表面的な部分ではなく、保守的とも言える設計=壊れにくいメカニズムを重視する。だからこそ半世紀近く大衆車の頂点に君臨できるのだろう。
ダイレクトなフィールダー適度にきりっとしたアクシオ
11代目となる新型は、日本市場を一番に考え小ぶりになった。座った時のポジションは、見えにくい四隅を想像させるアイポイントが生まれる。アクシオ
とフィールダーともに、着座位置より後方の長さを感じさせない。こんなところからも、技術力の高さを知ることができる。
アクシオの1.3Gとフィールダーの1.8Sに試乗したが、それぞれエンジン特性とキャラクターにCVTがマッチしている。CVT特有の減速時の違和感がなく乗りやすい。乗り味は10代目までの“ふんわり・いなし”志向から“硬・しなやか”に変更された。その方向性の中で、アクシオとフィールダーは味付けが異なる。フィールダーはダイレクト。ここまでサスペンションがしっかり踏ん張れるのはシャーシ剛性が大幅に向上している証だ。開口部が大きいハッチバックといえども段差を乗り越えた時の耳に伝わる不快な振動はない。アクシオはマイルドだが、適度にきりっとした乗り心地だ。ロールを抑えボディが水平に保たれるため、乗員は安心感を感じる。こちらのほうが長距離向きだ。
初めて乗っても昔から乗っているように迎える。これがカローラの伝統。“大衆車”の王道として一本筋が通ったカローラを自家用で乗ることに気骨を感じる。そう思わせてくれる1台だ。
アクシオの1.3Gとフィールダーの1.8Sに試乗したが、それぞれエンジン特性とキャラクターにCVTがマッチしている。CVT特有の減速時の違和感がなく乗りやすい。乗り味は10代目までの“ふんわり・いなし”志向から“硬・しなやか”に変更された。その方向性の中で、アクシオとフィールダーは味付けが異なる。フィールダーはダイレクト。ここまでサスペンションがしっかり踏ん張れるのはシャーシ剛性が大幅に向上している証だ。開口部が大きいハッチバックといえども段差を乗り越えた時の耳に伝わる不快な振動はない。アクシオはマイルドだが、適度にきりっとした乗り心地だ。ロールを抑えボディが水平に保たれるため、乗員は安心感を感じる。こちらのほうが長距離向きだ。
初めて乗っても昔から乗っているように迎える。これがカローラの伝統。“大衆車”の王道として一本筋が通ったカローラを自家用で乗ることに気骨を感じる。そう思わせてくれる1台だ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | アクシオ1.3X Gエディション | アクシオ1.5G | フィールダー1.5X | フィールダー1.8S エアロツアラー |
全長×全幅×全高(mm) | 4360×1695×1460 | 4360×1695×1500 | 4360×1695×1465 | |
車両重量(kg) | 1050 | 1090 | 1200 | 1160 |
総排気量(cc) | 1329 | 1496 | 1797 | |
最高出力[ps/rpm] | 70(95)/6000 | 80(109)/6000 | 76(103)/6000 | 103(140)/6200 |
最大トルク[ Nm/rpm] | 121(12.3)/4000 | 136(13.9)/4800 | 132(13.5)/4400 | 172(17.5)/4000 |
トヨタ カローラアクシオ/ カローラフィールダー【ニューモデル試乗】/試乗レポート
あわせて読みたい
巨匠 ジウジアーロがデザインした中古で買える輸入車を5モデル選んでみた
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
令和のデートカー5選|現在のオススメをZ世代が紹介!プレリュード復活予定の2025年に選ばれるのはどのモデル?
新型VW パサートのセダン廃止に絶望した人に贈る「代わりこのプレミアムセダン、どうですか?」5選
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4
自由と絶景とハプニング! ルノー アルカナで行く神様が集まる「神津島」への旅
ケンドリック・ラマーの愛車 ビュイック GNXの中古車流通“0台”に絶望した人に贈る「このイケてる車、グラミー受賞ラッパー愛車モデルの代わりにどうですか?」5選