トヨタ bB 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
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2008/05/16
※この記事はカーセンサー関東版9号2000年3月9日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■自由な発想でつき合える一台。見た目によらずキビキビとした走りが自慢
↑トヨタbBは「一見ワルだけど中身はマジメ」なつくり(左)とにかくシンプル。だが薄っぺらな感じがないのがいい。存在感のあるスタイルだ(右)
トヨタbBは「一見ワルだけど中身はマジメ」なヤツなのだ。その押し出しの強いスタイルとは裏腹に、中身は結構しっかりもんだったりするのである。ホントに。これまでのトヨタの開発の流れとは一線を画した、比較的自由な方法で作られた車だけに、エクステリア/インテリアはかなりガンバったことがわかる。まず、外観では直線的でシンプルなラインをもっているのに中身が詰まった感じがあるし、内装ではブラック一色の潔さと、簡潔なラインの組み合わせにもかかわらず独特の雰囲気を感じさせるものに仕上がっている。インパクトは十分だ。
■非常にキビキビとしていながらもしっかり感のある走り
↑エクステリアとのコーディネイトもバッチリな造形。このままで十分カッコいい(左)エンジンはファンカーゴ同様の1.5/1.3L直4の2種類。1.3Lでも不足はない(右)
これら内外装は、そのままで十分に「良いじゃん! 」と思えるものだが、さらにドレスアップの素材としての魅力もいっぱい残っている。エンジンやシャーシはファンカーゴをベースに専用チューニングが施されたもの。この手の車は、走りに不利な高い重心をいかにクリアするかがキモなのだが、今回は乗り心地を犠牲にしてハンドリング面などに力を入れたというだけあり、非常にキビキビとしていながらもしっかり感のある走りを実現している。コーナーでのロールの仕方やステアリングの適度な重みなども、外観からは想像がつかないほど好ましい仕上がりをもっている。
ブラックボックス(未知なる箱)をはじめ、その車名にはいろんな意味が詰まったこのbB。それだけ自由な発想でつき合うことができる。ボクらの相棒と呼ぶにピッタリの存在かもしれない。
| 主要諸元のグレード | 1.5Z Xバージョン(2WD) |
| 駆動方式 | FF |
| トランスミッション | 4AT |
| 全長×全幅×全高(mm) | 3845×1690×1640 |
| ホイールベース(mm) | 2500 |
| 車両重量(kg) | 1040 |
| 乗車定員(人) | 5 |
| エンジン種類 | 直4DOHC |
| 総排気量(cc) | 1496 |
| 最高出力[ps/rpm] | 110ps/6000rpm |
| 最大トルク[kg-m/rpm] | 14.6kg-m/4200rpm |
| 10・15モード燃費(km/L) | 13.0 |
| ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/45 |
| 車両本体価格 | 129.8~173.8万円 |
| コンセプト | 5点 |
| フィニッシュ | 4点 |
| 前席居住性 | 3点 |
| 後席居住性 | 3点 |
| 内装の質感 | 4点 |
| 取り回し | 2点 |
| 操作系の使い勝手 | 3点 |
| ラゲージルーム | 3点 |
| パワー感 | 3点 |
| トルク感 | 3点 |
| 加速性能 | 3点 |
| 乗り心地 | 2点 |
| 操縦安定性 | 4点 |
| 高速安定性 | 4点 |
| しっかり感 | 4点 |
| ブレーキ性能 | 3点 |
| 環境対策 | 3点 |
| 燃費 | 3点 |
| ステータス | 3点 |
| コストパフォーマンス | 4点 |
| 得点合計 | 66/100 |
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