トヨタ パッソセッテ/ダイハツ ブーンルミナス 【新型車】
2009/02/09
コンパクトながら7人乗車が可能で走りも十分
積極的にパーツ流用が図られているが安っぽくない
PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説
ダイハツが企画、トヨタへOEM供給する7人乗りミニバン
ダイハツが自社の軽自動車から他社銘柄への移行をつなぎ止めるために開発した7人乗りのコンパクトミニバン。パッソ/ブーンをベースに1.5Lエンジン+4ATの1種類のパワーユニット、これにFFと4WDの駆動方式が選べる。ダイハツはアルティスを除けば自社では上位車種になるが、供給先のトヨタではエントリーミニバンとなり位置づけが若干異なる。DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説
良い意味で「普通」の味つけ。振動面は改善を希望
いくらコンパクトとはいえ、7人乗車が可能なミニバンを1.5Lのエンジンで走らせるのは非力ではないか、と思ったがこれが意外(失礼)なほどよく走る。ただ、これだという走りの味つけを感じることは少なく、「普通」の仕上がり。気になったのは路面からの微振動。運転席だけでなく、2列目も同様で、数台乗り換えてみても同じだった。この点は要改善ポイントか。SPACE室内空間の広さや演出を解説
使用頻度の高い2列目を重視したシート設計は正解
リアドアはオーソドックスなヒンジタイプを採用。ただし開口部の寸法は935mmとかなり大きく3列目への乗車もまずまずスムーズに行える。3列目を緊急用に徹したことで逆に2列目に余裕を持たせることに成功。150mmのスライド機構により、足元は同クラスのライバルより余裕がある。2&3列目シートは可倒機構によりフラット化が可能で使い勝手も良い。OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証
流用できる部分は積極活用。価格以上の価値は十分にある
車両本体価格で140万円台から購入できることを目標として開発したという。そのためには既存のダイハツ/トヨタ車で使っているパーツで流用できるものは積極的に取り込んだとのこと。だからといって決して安っぽくないのは両社の得意とするところだろう。9色あるボディカラーがメインターゲットとしているママ世代に合っている点もウマイ。SPECIFICATIONS
グレード | ブーンルミナス CX |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4180×1695×1620 |
ホイールベース(mm) | 2750 |
車両重量(kg) | 1190 |
乗車定員 | 7人 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1495 |
最高出力 | 80kW(109ps)/6000rpm |
最大トルク | 141N・m(14.4kg-m)/4400rpm |
車両本体価格 | 173.5万円 |
RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する
EQUIPMENT(装備)
ダイハツブーンルミナスにはCD12枚程度をメモリーに録音できるミュージックサーバー付きオーディオが標準装備。逆にトヨタパッソセッテはオプションとなる。前述したようにこの辺の装備差が両車の性格の違いだ。
SAFETY(安全性)
トヨタが積極的に推進していることもあり、SRSカーテンシールドエアバッグはパッソセッテにはXを除き全車標準。一方ブーンルミナスはメーカーオプションとなる。安全装備ゆえに統一感が欲しい。
ECO(環境性能)
ダイハツが世界に誇る環境技術「スーパーインテリジェント触媒」を搭載するが、平成17年基準排出ガスは50%低減レベル星3つと物足りない印象。こういう部分にこそこだわって欲しいのだが…。
MILEAGE(燃費)
FF車の10・15モード燃費は15.6km/L。4WD車の場合は14.6km/Lと15km/Lを切ってしまうのが残念。電子制御式とはいえ、4ATというのが数値にダイレクトに効いてしまっている。ぜひCVTの搭載を!
VALUE(バリュー)
パッソセッテは140万円台からブーンルミナスが150万円台からと、価格はライバル車と比べても安く設定されている。ベーシックなグレードでもそこそこ満足できるので全体的に買い得感は高い。
総合評価
13

トヨタ パッソセッテ/ダイハツ ブーンルミナス 【新型車】/試乗レポート
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