M・ベンツ SLK32AMG【プレイバック試乗】
2010/02/03
コンセプト
SLKにAMGチューンのトップモデル登場
手頃なサイズでしかもプレミアムなオープンスポーツとして特に女性からも高い支持を受けるSLKに、トップモデルとしてAMGが加わった。従来は直4・2.3LコンプレッサーとV6・3.2Lの2モデルだったが、AMGの新世代ユニットであるV6・3.2Lコンプレッサー(要はスーパーチャージャー)を搭載したSLK32AMGがそれ。従来のCクラス系に搭載されていたV8・4.3Lに取って代わるコンパクトクラス用AMGの新世代エンジンは、排気量を抑えて過給器で出力を上げようという点が新しい。ともかく過給効果は強烈で「C43」のパワーもトルクも軽く上回る。
外観もフロント、サイド、リアにスポイラーを装着しAMGチューンとなりスポーツ性を強調しながら過激ではなくむしろ上品な印象。
室内&荷室空間
内装はレザー&ウッドパネルのゴージャス仕様
室内やトランク容量をどうこういうクラスじゃないが、インテリアはAMGらしくレザーとウッドパネルのゴージャス仕様。オープンだからこそファブリックよりも布でホコリや汚れを簡単に拭き取ることのできるレザーのほうが実用面でも優れている。AMGのロゴが入るだけでスポーツ性の高さを感じさせ、300km/hメーターがパフォーマンスの高さを顕示する。ドアを開けるとやはりAMGロゴ入りのステップカバーが輝き、シートバックレストにもロゴは入る。トランクスペースにはバリオルーフが折り畳み収納されるが、ルーフ格納時でも145Lの容量が確保される。スイッチ一つで約25秒で開閉可能な電動ルーフもチューニングされているか!? と思ったがそれはなし。
ドライブフィール
高速ツーリングカーにも匹敵する安定した走り
走りはそりゃもう目の覚めるような加速感に圧倒される。ともかく下から上まで全域で踏めば即レスポンスのエンジンは気持ちイイ。とはいえ6000rpmが上限とやや回転が低いのは従来の「C43」と同様にスポーツユニットとは呼べない。2500rpmまでは“ボーッと”野太く、4500rpm以上になるとスーパーチャージャーの“ウォーン”という唸りが聞こえるが、全体的には直6並みに整った滑らかさにさらに手を加え豪快さを増したエンジンだ。
操縦性はオンザレール。特にシャープとかではなく、操作に正確に応えてくれる。安定制御のESPをOFFにすれば旋回加速でもパワーはダイレクトに伝わるが、あくまでも挙動は安定志向なのがメルセデス流。スポーツというよりは高速ツーリングカーといったほうが正解か。
こんな人にオススメ
値段が値段だから誰にでも勧められるシロモノじゃない。速さでいうなら320のほうがまだ手のうちに入る扱いやすさだし、値段もまあ納得価格。ただねAMGは走る曲がる止まる見せる(外観)のすべての性能が高いレベルでまとまっているだけに、高次元の走りにこだわり、しかもオープンでという人にはオススメの選択といえる。SPECIFICATIONS
グレード | SLK32AMG |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4010 x 1745 x 1280 |
ホイールベース(mm) | 2400 |
車両重量(kg) | 1470 |
乗車定員 | 2人 |
エンジン種類 | V型6気筒SOHCスーパーチャージャー |
総排気量(cc) | 3199 |
最高出力 | 260kW(353ps)/6100rpm |
最大トルク | 450N・m(45.9kg-m)/4400rpm |
車両本体価格 | 770万円 |
M・ベンツ SLK32AMG【プレイバック試乗】/試乗レポート
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