新型メルセデス・ベンツ EクラスはオールドEクラスファンにとっては複雑?なほどの軽快さ(試乗レポート)
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: メルセデス・ベンツ / セダン / FR / Eクラス / EDGEが効いている
2017/01/10
▲アッパーミドルサルーンの模範となる、メルセデス・ベンツの本流ともいうべきFRサルーンの中核モデルがモデルチェンジ。車の仕上がりはもちろん、レベル2と呼ばれる準自動運転機能も話題時代の最先端に乗るか、反るか
「常に世界のアッパーミドルクラスの模範たるべし」
誰が言ったか知らないが、歴代Eクラスが自動車史を塗り替えてきたことに異論を唱える人はいないだろう。そしてこの新型「W213」に課された大きな使命の一つが自動運転だ。テスラに少し先を越された自動車線変更機能「アクティブレーンチェンジアシスト」など、いわゆるレベル2と呼ばれる準自動運転機能を搭載する。ACCやレーンキープアシストの進化版である「ドライブパイロット」を作動中にウインカーを2秒以上点滅させると、自動的に車線変更を行う。交通量の多くない高速道路で試したが使い勝手は悪くない、あっという間に慣れた。
試乗車はE200。一瞬Eクラスに200?と思ったが、乗ればそれも杞憂に終わる。圧倒的なボディの軽さを感じる。2L4気筒直噴ガソリンターボに9速ATを組み合わせるが、日本の法定速度内において9速は使い切れないほどだ。新型Eクラスの主たるグレードはすべて2L4気筒のガソリンとディーゼルになった。Eクラスが軽快でいいのか。オールドEクラスファンにとっては複雑な心境かもしれない。例えばどうしてもV6エンジンを望むなら、E400 4マチックエクスクルーシブという全部付きモデルを選ぶほかない。
いずれにせよダウンサイジング+自動運転の波は止まらないし、メルセデスは覇権を握るべくこれからも攻勢をかけ続けることは間違いない。“伸るか反るか”ではなく文字どおりこの波に“乗るか反るか”はとても悩ましい。ひとつ言えることは、いまならまだ選択の余地はある。
▲レーダーやステレオマルチパーパスカメラを用いた安全運転支援システム、インテリジェントドライブも進化。ドライブパイロットと組み合わせドライバーの負担を軽減する
▲2つの12.3インチディスプレイを組み合わせたコックピット。ディスプレイデザインはクラシック/スポーツ/プログレッシブから選択可能
▲最新の直噴技術、BlueDIRECTテクノロジーを採用。まずは2L直4ターボ、2L直4ディーゼルターボ、3.5LV6ターボをラインナップする【SPECIFICATIONS】
■グレード:E200 AVANTGARDE Sports ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1991cc
■最高出力:184/5500[ps/rpm]
■最大トルク:300/1200-4000[n・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:9AT
■全長x全幅x全高:4950x1850x1455(mm) ■ホイールベース:2940mm
■車両価格:727万円
あわせて読みたい
Eクラスが5代目なら200万円台で狙える? ベンツのプレミアムセダン、中古車状況やオススメの狙い方を解説
“日本の誇り” 日産 R35 GT-Rは果たしてスーパーカーなのか?【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
’07 フェラーリ F430|空力とヘリテージが息づくV8ミッドシップ【名車への道】
【今が狙い目!】昨年2024年登場のメルセデス・ベンツ Eクラス(6代目)の中古車平均価格が1年間で約70万円ダウン!オススメの買い方・選び方を紹介
’73 シトロエン DS|独自のデザインと乗り心地、そのすべてに“哲学”がある【名車への道】
「もはや家!」200台限定の新型Gクラスが3500万円超えに絶望したあなたに贈る「1/3で買えるこの車、代わりにどうですか」5選
フェラーリの維持費ってどれくらいかかるの? そんなリアルな疑問、専門店に聞いてきた!
~300万では選べない、1000万では高すぎる~ 600万円で探せる一度は乗っておくべきクルマ【カーセンサーEDGE 2025年11月号】
マセラティ MC12ストラダーレ最高額落札の盛り上がりの陰で、マクラーレンの“最終車両”コレクションがひっそりと販売されていた!?
Cクラスワゴンが300万円台で狙える!? 1年で総額平均が70万円以上下落したプレミアムワゴンの中古車状況、オススメの狙い方を解説









