【試乗】新型 メルセデス・ベンツ Aクラス/Bクラス|安全・快適装備をさらに充実させた、軽快な走りの人気コンパクト!
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: メルセデス・ベンツ / セダン / ハッチバック / Bクラス / Aクラス / Aクラスセダン / EDGEが効いている / 藤野太一
2023/04/30
▲メルセデス・ベンツのエントリー商品群となるFFのコンパクトハッチ&セダンがマイナーチェンジ。エクステリアをスポーティなデザインに変更、最新の先進安全運転機能やインフォテインメントシステムを採用した。写真はA200d AMGラインパッケージエクステリアはよりシャープに、そしてスポーティに!
メルセデス・ベンツのエントリーモデルであるコンパクトハッチバックのAクラスがマイナーチェンジした。同時に共通のプラットフォームを使用するAクラスセダン、そして背の高いマルチパーパスコンパクトのBクラスもアップデートされた。現行型Aクラスが発売されたのは、2018年10月のことなので、およそ4年半ぶりの改良となる。
まずエクステリアデザインがよりスポーティになった。Aクラスハッチバック&セダンにはパワードームが備わった。パワードームとは、ボンネット上に走る2本の盛り上がったラインだが、これはパワフルなエンジンを搭載していることを象徴するメルセデスの伝統的なデザインモチーフ。一見わかりにくいけれど、なかなかマニア心をくすぐる改良点だ。
フロントバンパーも新デザインになった。人気のAMGラインパッケージは、Cクラスなどともイメージの共通するF1のノーズを思わせるデザインに。シングルルーバータイプのフロントグリル内に、小さなスリーポインテッドスターがちりばめられたスターパターンを採用している。フロントライトは夜間にハイ/ローを自動で切り替えるアダプティブハイビームアシストを標準装備とした。
インテリアでは、Eクラスなど上位モデル譲りの新世代ステアリングホイールを採用し、ナビゲーションや安全運転支援システムの操作を手元で完結できるようになった。また、ステアリングのリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。従来モデルでは前走車を自動で追従するディスタンスアシスト・ディストロニック使用時に、ステアリングホイールにかかるトルクでドライバーの手を検知していたため、軽く握っているだけだと警告が出るケースがあったが、新型では手の認識精度が高まり使い勝手が向上している。
このAクラスから採用が始まり、いまやほぼすべてのメルセデスに搭載される「ハイ、メルセデス」でおなじみの対話型インフォテインメントシステム・MBUXも最新世代へとアップデートされた。目的地入力や音楽選択、エアコンの温度調整だけでなく様々な機能に対応している。また、最新のMBUX AR(Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションを採用。車両の前方風景を映した現実の映像上に矢印などを表示するため、進行方向を直感的に把握しやすくなっている。
パワートレインは、最高出力136ps、最大トルク200N・mを発揮する1.4L 直列4気筒ターボに7速ATを組み合わせた「180」と、最高出力150ps、最大トルク320N・mを発揮する2L 直列4気筒ディーゼルターボに8速ATを組み合わせた「200d」の2種類を設定。駆動方式は全モデルFFとなっている。
▲シングルルーバーのフロントグリルは、AMGラインパッケージがマットクローム仕上げのスターパターン、標準仕様はブラック仕上げとなる。写真はB200d AMGラインパッケージまずA180セダンに試乗した。AMGラインパッケージのため標準より1サイズアップの18インチタイヤを装着しているが、ゴツゴツ感は少なく乗り心地も良好、さらに静粛性も高い。スペックだけを見るとディーゼルに比べて非力に思えるかもしれないが、ディーゼルモデルよりも車重が約130kg軽いこともあって軽快に走る。従来モデルではセンターコンソールにタッチパッドがあったが、それがなくなり走行モード切り替えのダイナミックボタンが備わる。スポーツモードにすればステアリングの手応えが増し、シフトプログラムが変更されるなど、よりキビキビと走るようになる。
A200dハッチバックに乗り替える。エンジン始動時にはほんのわずかにディーゼルであることを意識するが、走り出してしまえば気にならなくなる。最大トルクが320N・mだけあって、エンジンは1500回転も回せば高速巡航も可能だ。こちらもモード切り替えが可能だが、スポーツモードの方が意のままになる感覚があって走りやすい。
最後に乗ったB200dでは、最新世代へとアップデートされたADAS(先進運転支援システム)を試す。Sクラスなどが採用するものを出し惜しみすることなくエントリーモデルに投入するメルセデスらしく、ディスタンスアシスト・ディストロニックなども安心して使える。背の高い小さなミニバンのようなスタイルではあるけれど、メルセデスがマルチパーパスコンパクトというように、乗り味としてはコンパクトハッチのような軽快さがある。荷物は積みたいけれど、もっさりとした走りは嫌だという人にはうってつけだ。
▲4気筒エンジンはノイズの低減に注力された。写真はA180セダン AMGラインパッケージ気になるスタートプライスは、A180が498万円、A180セダンが505万円、B180が537万円から。コロナや半導体やロジスティックやエネルギーやら様々な課題があって、身のまわりのあらゆるものが値上げラッシュ。新型A&Bクラスはいくつもの装備をアップデートしているのだから仕方がないとも思えるが……。一日も早く平和な世界が戻ることを願うばかりだ。
▲AクラスのAMGラインには、大口径エアインテークを備えたスポーティなデザインのフロントバンパーを採用
▲AクラスのLEDリアコンビランプは水平基調のデザインでシャープな印象を演出
▲センターコンソールのタッチパッドを廃止。AMGラインパッケージでは3本ツインスポークデザインのステアリングを装備した
▲AMGラインパッケージではヘッドレスト一体型のスポーツシートが備わる
▲Aクラスのラゲージ容量は通常で355L、後席を倒せば最大1195Lまで拡大する
▲2Lディーゼルターボエンジンには、可変ジオメトリーを採用したターボチャージャーを備える
▲Bクラスはリアウインドウの両端には空力性能を向上させるスポイラーを装着。リアディフューザーもよりスポーティなデザインに変更している
▲BクラスのAMGライン装着車にはレザーARTICO/MICROCUTのコンビシートが備わる
▲床面の高さを2段階に調整可能なBクラスのラゲージ容量は445~1540Lマイナーチェンジ前のメルセデス・ベンツ A&Bクラスの中古車市場は?

2018年10月のフルモデルチェンジで登場した現行型4代目のAクラス。無駄なラインのないすっきりしたフォルムで、よりスポーティなスタイルに仕立てられた。MBUXを初搭載したモデルでもある。一方、Bクラスは2019年6月に3代目となって登場した。先代より全長を54mm拡大し室内空間が広くなっている。
2023年4月時点の中古車市場では、Aクラスは300台前後が流通しており平均価格は約340万円。Aクラスセダンは160台前後で平均価格は約368万円。Bクラスの流通量は180台前後で、平均価格は約370万円となっている。Aクラス、Bクラスともに、ガソリンモデルとディーゼルモデルの物件数はおおよそ半々となる。また、AMGラインが多いのも特徴だ。なお、AクラスにはハイパフォーマンスモデルであるメルセデスAMGのA45とA35もあり、こちらは90台ほどが流通しており平均価格は約622万円となる。
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メルセデスAMG Aクラス(現行型)× 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●A200d AMGラインパッケージ ディーゼルターボ
| 型式 | 3DA-177012 | 最小回転半径 | 5m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.44m×1.8m×1.42m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.73m |
| ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.56m/1.55m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1510kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.11m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
ポーラーホワイト |
||
| オプション色 |
コスモスブラック、イリジウムシルバー、マウンテングレー、サンイエロー、デジタルホワイト、パタゴニアレッド、ローズゴールド |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 3DA-177012 |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 8AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ポーラーホワイト |
| オプション色 | コスモスブラック、イリジウムシルバー、マウンテングレー、サンイエロー、デジタルホワイト、パタゴニアレッド、ローズゴールド |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
コラム |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.44m×1.8m×1.42m |
| ホイール ベース |
2.73m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.56m/1.55m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1510kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.11m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | OM654q | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | 軽油 |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 20km/L |
| 総排気量 | 1949cc | 燃費(WLTCモード) |
19.1km/L
└市街地:14.3km/L └郊外:18.5km/L └高速:23km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 150ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/3200 |
| エンジン型式 | OM654q |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1949cc |
| 最高出力 | 150ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/3200 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | 軽油 |
| 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 燃費(JC08モード) | 20km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 19.1km/L
└市街地:14.3km/L └郊外: 18.5km/L └高速: 23km/L |
| 燃費基準達成 | - |
●B200d AMGラインパッケージ ディーゼルターボ
| 型式 | 3DA-247012 | 最小回転半径 | 5m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.43m×1.8m×1.55m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.73m |
| ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.56m/1.55m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1560kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.12m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
ポーラーホワイト |
||
| オプション色 |
デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、パタゴニアレッド、ローズゴールド |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 3DA-247012 |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 8AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ポーラーホワイト |
| オプション色 | デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、パタゴニアレッド、ローズゴールド |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
コラム |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.43m×1.8m×1.55m |
| ホイール ベース |
2.73m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.56m/1.55m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1560kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.12m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | OM654q | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | 軽油 |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 20km/L |
| 総排気量 | 1949cc | 燃費(WLTCモード) |
18.8km/L
└市街地:14km/L └郊外:18.3km/L └高速:22.4km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 150ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/3200 |
| エンジン型式 | OM654q |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1949cc |
| 最高出力 | 150ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/3200 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | 軽油 |
| 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 燃費(JC08モード) | 20km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 18.8km/L
└市街地:14km/L └郊外: 18.3km/L └高速: 22.4km/L |
| 燃費基準達成 | - |
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