アウディ A4【プレイバック試乗】
2010/03/15
コンセプト
2.4と1.8Tクワトロは位置づけがかなり違う
最新アッパーミドルのA4シリーズに、2.4と1.8Tクワトロの2グレードが追加された。これまでA4のエンジンには、2L 4気筒か3L V6という2つの選択肢しかなかったが、これでようやく離れすぎていたラインナップの中間部分が埋まった格好だ。ただ、新たに追加された2.4と1.8Tクワトロのキャラクターは、かなり異なる。2.4は、これまで離れすぎていたA4のラインナップの中間部分をまさしく担うべき機種で、その搭載エンジンはV6の2.4、ミッションも無段変速のCVT(アウディ製)となった。
一方1.8Tクワトロは、170psを発生する1.8Lの4気筒ターボエンジンとスポーツサスペンションを組み合わせた、A4シリーズ中唯一のスポーティ仕様。ミッションは5速のティプトロニックとなっている。
室内&荷室空間
1.8Tクワトロの室内は“ハード&エレガンス”
“アウディ・ブランド”に共通する魅力の一つに、インテリアがある。もちろんA4も例外ではなく、室内に乗り込めば、その丁寧なデザインと精緻な造形に、たっぷりと浸ることができる。1.8Tクワトロでは部分的にアルミニウムパネルが採用され、それが丁寧なデザインと相まって、“ハード&エレガンス”とでもいうべき雰囲気を醸し出すことに成功している。ただしインテリアの基本造形には、“包み込む”というコンセプトが貫かれているので、ウエストラインはやや高めに設定されている。小柄な人であれば、前後の視界にやや不便さを感じることがあるかもしれない。前席に関しては、 ヘッドルームも十分で余裕はたっぷりといえよう。トランクルームも標準の容量をもっている。
ドライブフィール
条件を問わず移動可能なスポーツ性&4WDの組合せ
1.8Tクワトロのスポーツサスペンションは、“つらい”といったハードさでは決してなく、硬いなりの快適さをもっているアシといえる。低速走行時、路面の細かい凸凹をクリアする際の静粛性となめらかさは、むしろノーマルの2.4を凌いでいる。というわけで1.8Tクワトロは、実用車としても十分に快適だ。ワインディングではシャープというよりも堅実なハンドリングで、ドライバーの要求に応えるフットワークを示す。1.8Tクワトロのスポーツ性とフルタイム4WDという全天候型システムのコンビは、条件を問わずに移動が可能という意味で魅力的だ。2.4はボディサイズとエンジン出力のバランスはいいが、ただ“音”の部分で、特にロードノイズがあまり抑え込まれていないことが気になる。
こんな人にオススメ
スペシャル仕様だが1.8Tクワトロを勧めたい。スポーツサスペンションながら乗り心地はマイルド。ファミリィユースにも使えるし、1人で走りを楽しむなら それもよしという感じ。とんがった部分がないので、そこに不満は出そうだが、オトナのスポーツ車と考えれば、これはとってもアリ!SPECIFICATIONS
グレード | 1.8Tクワトロ |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4555 x 1765 x 1410 |
ホイールベース(mm) | 2645 |
車両重量(kg) | 1620 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 直4DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1780 |
最高出力 | 125kW(170ps)/5900rpm |
最大トルク | 225N・m(22.9kg-m)/1950〜5000rpm |
車両本体価格 | 425万円 |
アウディ A4【プレイバック試乗】/試乗レポート
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