ポルシェ パナメーラ ターボS 【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ポルシェの試乗レポート
2011/09/14
2年分のテクノロジーの進化が注がれた
フロントホイール後方にはカレラGTから継承されたサイドエアアウトレットデザインが与えられる。空力特性に優れたエクステリアはCd値0.32を実現。走行速度が90km/hに達すると自動的に上昇、センター部で左右に分割されて拡張するアダプティブスポイラーをリアに装着。標準のホイールサイズは18インチ、オプションで20インチまでが用意される
登場から早くも2年が経過したパナメーラの新たなトップグレードがターボSだ。4.8LのV型8気筒直噴ターボエンジンは、軽量なチタニウムアルミ合金製タービンホイールを用いた新型ターボチャージャーの採用で、最高出力を50ps増の550psに、最大トルクも50N・m増の750N・mに増強。しかもスポーツクロノパッケージ・ターボで「SPORT」もしくは「SPORT PLUS」モードを選ぶかノーマルモードでキックダウンさせると、最大トルクを一時的に800N・mまで引き上げるのである。
増大した出力に合わせて可変スタビライザーのPDCC、トルクベクタリング効果をもたらすPTV Plus、20インチタイヤ&ホイールも標準装備に。専用サイドスカートやボディ同色スポイラー、専用のツートーンインテリアなども採用される。
ベースとなるのは最高出力500ps、最大トルク750N・mを発生する4.8LのV8のパナメーラターボ。ベースモデル比で最高出力を+50ps、最大トルクを50N・m向上。標準仕様はブラック&クリームのツートーンレザーのインテリア、写真はオプションとなる
圧倒的なパフォーマンス&バリューに納得
ターボだって凄まじく速いのに、その差が体感できるのかと言えば、答えはイエス。しかもハッキリとだ。全開加速の勢いは明らかに上で、アウトバーン上で思わずのけ反ってしまった。実際、ローンチコントロール使用での0→100km/h加速は4.0秒から3.8秒に短縮され、911ターボの3.7秒に肉薄。この体躯だけに、迫力は911ターボを凌ぐほどである。しかも電子デバイス満載のシャーシは、その加速を余裕で受け止めてしまうのだ。
車両価格2481万円とターボより395万円も高いターボSだが、これは単にパワー増強代ではなく、ターボではオプションの数々の電子デバイスなども含んだ価格。そう考えれば高いけれど、高くない。現ターボオーナーは悔しいだろうが、いつもそうやって最後には納得させてしまうのがポルシェなのである。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | パナメーラ ターボS | |
全長×全幅×全高(mm) | 4970×1930×1420 | |
車両重量(kg) | --- | |
エンジン種類 | V8 DOHC 直噴ツインターボ | |
総排気量(cc) | 4806 | |
最高出力[ps/rpm] | 550/6000 | |
最大トルク[N・m/rpm] | 750/2250~4500(オーバーブースト時800Nm) |
ポルシェ パナメーラ ターボS 【ニューモデル試乗】/試乗レポート
あわせて読みたい
歴代スイフトスポーツの中古車価格や流通台数を解説|祝・スイフト生誕25周年【保存版】
ポルシェ カイエン(3代目)の中古車平均価格が遂に1000万円を切った! 1年で約90万円ダウンしている今が狙い目!? オススメの買い方・選び方は?
新型日産 マイクラが待ちきれない人に贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
フェアレディZ受注再開の裏で中古車価格が急落! 中古車状況やオススメの狙い方を解説!
受注停止中のジムニーノマドの代わりに「三菱の5ドアコンパクトSUV パジェロイオ」はどうですか?
ヒョンデ インスターは見た目もサイズも最高! でも……EVはキツイという人に贈る「代わりにコレどうですか?」5選
【試乗】新型 フィアット 600ハイブリッド|ドライバーをとりこにするハンドリング、これぞイタリアンコンパクト!
現行型レクサス LSが300万円台!?「果たしてコレは狙い目なのか……?」プレミアム最上級セダンのオススメの買い方を徹底解説!
先代GLCクーペなら200万円台後半から狙える! メルセデス・ベンツの人気クーペSUV、新型との違いや中古車価格、オススメな選び方を解説!
メルセデス・ベンツ Aクラスセダンの平均価格が半年で40万円も下落! 総額200万円から狙えるプレミアムセダンは買いか?