ポルシェ カイエン ターボS/GTS、そのフットワークの良さに唸らされた
カテゴリー: ポルシェの試乗レポート
タグ: SUV / クロスオーバーSUV / 高級 / 4WD
2015/03/30

磨きをかけた“アスリート資質”
フェイスリフトされたばかりのカイエンに追加されたターボS、そしてGTSのテストのために向かったのは、真冬のスウェーデン。
新型ターボチャージャーの採用でターボ比50ps増の最高出力570psとなったターボS。ニュルブルクリンク北コースを7分59秒で駆け抜ける。そして新たに最高出力440psのV型6気筒3Lターボエンジンを得て、同じく8分13秒というタイムをマークするGTSという、カイエンのアスリート性能をフィーチャーした2台は、果たして雪と氷の舞台でどんな走りを楽しませてくれたのか。
まず唸らされたのは、両車に共通してフットワークが良いということだ。剛性感高いボディとスムーズに動くサスペンション、電子制御4WDシステムなどが相まって、路面状況が刻一刻と変化する一般道でも、とにかく安心してペースを上げられる。更にテストコースに持ち込めば、容易にドリフトを楽しむこともできた。
どちらも走りはとても印象的。中でも、有り余るほどのパワーが刺激的な走りを可能にしているターボSは、並のスポーツカーをも蹴散らすパフォーマンスを誇りながら、そのままゲレンデにも直行できる1台と言える。それに対してGTSは全域レスポンスに優れたエンジンとローダウンされた専用のシャシーがもたらすコントローラブルな走りで、雪山ですら走りの醍醐味を存分に味わえるモデルと評することができる。
カイエンの持ち前のアスリートとしての資質に更に磨きをかけたこの2台。違いはパワーの多少だけでなく、それぞれに異なる魅力、操るよろこびを持っていた。こんなSUVは、ポルシェにしか作れまい。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:TURBO S ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V8DOHCツインターボ ■総排気量:4806cc
■最高出力:570/6000[ps/rpm]
■最大トルク:800/2500-4000[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:4855×1955×1700(mm) ■ホイールベース:2895mm
■車両重量:2310kg
■車両本体価格:2235万円(税込)
■グレード:GTS ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V6DOHCツインターボ ■総排気量:3604cc
■最高出力:440/6000[ps/rpm]
■最大トルク:600/1600-5000[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:4855×1955×1690(mm) ■ホイールベース:2895mm
■車両重量:2170kg
■車両本体価格:1389万2727円(税込)
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