“SUVのピュアスポーツカー”を標榜する、ポルシェ マカン GTS(試乗レポート)
カテゴリー: ポルシェの試乗レポート
タグ: ポルシェ / SUV / 4WD / マカン / EDGEが効いている
2017/07/06

“ポルシェ”の看板に偽りなし
個人的な話で恐縮だが、駐車スペースが確保できるなら本気で欲しいと思った初めてのSUVが素のマカンだった。最新ポルシェのモデル戦略にのっとり、まずベースモデルに加えて「S」と「ターボ」を用意。遅れてその間をつなぐ「GTS」を追加するというわけだ。
ありていに言えば「S」をベースにエクステリアをよりスポーティなデザインに、V6エンジンの出力を、340ps/460N・mから360ps/500N・mへと強化し、シャシーをチューニングしたモデルというわけだが、ポルシェ自らが“SUVのピュアスポーツカー”と標榜するように、すごいのはその強靭な中身だ。
素のモデルに比べると、動き出しから明らかに硬質な感じがステアリングを通して伝わってくるのだが、かといって硬すぎることはない。車高は「S」比で15mm低められ、電子制御式ダンパーPASMもスポーティなセッティングというが、一般路のごつごつした路面もうまくいなしてくれる快適性に驚いた。
一方で富士スピードウェイでこの車をドライブする機会もあったのだが、何人ものドライバーが代わる代わる全開アタックを試みたというのに、ターボ譲りのブレーキはまったく音を上げない。前後異サイズのタイヤや、オプションで電子制御リアディファレンシャル(PTVPlus)を用意するなど、もはやスポーツカーばりの本気度で、ドライブしているのはSUVだということを忘れてしまうほどだった。ポルシェの看板に偽りなし。また欲しくなってしまった。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:GTS ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V6DOHCターボ ■総排気量:2996cc
■最高出力:360/6000[ps/rpm]
■最大トルク:500/1650-4000[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4700x1925x1610(mm) ■ホイールベース:2805mm
■車両価格:981万円
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