アルファロメオ ジュリアはDセグメントでの最高性能をうたう1台だ
カテゴリー: アルファロメオの試乗レポート
タグ: アルファ ロメオ / セダン / FR / 4WD / EDGEが効いている
2016/07/05
▲アルファロメオファンを自認するボクにとって、一躍、世界トップレベルのパフォーマンスを手に入れたことは喜ばしい限り。ぜひとも欲しいと思うが、今のところ、4ドアセダンを買う理由がわが家にはない。昔のようにクーペモデルも出してほしいな、と思った次第帰ってきたけど昔とはまるで違うFRアルファロメオ
ちょうど1年前に発表された新型ジュリア。往年の名車ネームを復活させただけあって、そのとき発表されたトップグレード“クアドリフォリオ”のおおまかなスペックは、世界中の“残り少ない”アルファロメオファンを狂気乱舞させた(に違いない)。待ったかいがあった、と。
なにせ欧州Dセグメントの最高性能をうたった。現時点でメルセデスAMG C63Sより、BMW M3より、絶対パフォーマンスで優るモデルだ、とアルファが言うのだ。期待しない車ファンなど、いまい。
はたして最上級の“クアドリフォリオ”のみならず、ノーマルの“スーパー”もひっくるめて、新型ジュリアは欧州プレミアムDセグメントの新スタンダードになりうるライドフィールとパフォーマンスを有するFRスポーツサルーンだった。
軽量で強固のボディが、マセラティ譲りのデザインをもつシャシーを存分に働かせる。乗り心地と高速安定性ではクラストップレベル。フロアは完全に新設計で、静粛性も高く、そういう意味では新たなプラットホームだろう。
クワドリフォリオのエンジンは、完全に3/4フェラーリ。やや荒っぽいが、強力な加速とサウンドに痺れた。スーパー用のガソリン&ディーゼル両4気筒ターボも新開発で、8ATとの相性もよく、官能性こそ薄いが、上等上質。ただし、内外装の見映え質感では、ドイツ勢の後塵を拝す。
待ったかいはあった、が、予想とは次元の違うプレミアムカーだった。それだけがアルファファンにとって、唯一の泣きどころだろうか?
▲カーボンやアルミ、アルミ複合素材などの軽量素材を採用、クアドリフォリオのパワーウエイトレシオは3kg/hp未満、0-100km/h加速は3.9秒となる
▲走行特性を変更するアルファDNA システムを採用、アドリフォリオではレーシングも備わる。ブランドロゴのデザインも新しくなった
▲後輪それぞれのトルク配分を制御するトルクベクタリングや、ダウンフォースを制御するアクティブエアロスプリッターなどを採用。後ろに並ぶのは初代ジュリア【SPECIFICATIONS】
■グレード:Quadrifoglio ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V6DOHCターボ ■総排気量:2891cc
■最高出力:510/6500[ps/rpm]
■最大トルク:600/2500-5500[n・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:4639x1873x1426(mm) ■ホイールベース:2820mm
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