最も成功した12気筒ミッドシップの進化形、ランボルギーニ アヴェンタドールS(海外試乗レポート)
カテゴリー: ランボルギーニの試乗レポート
タグ: ランボルギーニ / クーペ / 4WD / アヴェンタドール / EDGEが効いている
2017/05/12
 ▲アルミフレーム付きカーボンモノコックボディを採用した、V12NAを搭載したランボルギーニのフラッグシップ。エクステリアの改良により空力性能が向上、従来型からフロントのダウンフォースが130%増加した
  ▲アルミフレーム付きカーボンモノコックボディを採用した、V12NAを搭載したランボルギーニのフラッグシップ。エクステリアの改良により空力性能が向上、従来型からフロントのダウンフォースが130%増加した歴史上、最も成功した12気筒ミッドシップの進化形
今、実際に生産されている車で、真にスーパーカーと呼べる市販モデルは実は少ない。12気筒NAの大排気量エンジンをミッドに積んだ、となると、もはやアヴェンタドールしかない。だからこそ、今のうちに、何としても乗っておかなければいけないと思う。ある意味、一生懸命目指す価値のある、ほとんど最後の車となりつつある。
これまで実に6000台以上を生産した。大ヒットである。進化版は、ごくシンプルにアヴェンタドールSと名乗った。以前のように呼ぶと、LP740-4となるが、覚えにくいのでやめたんだそう。マニアとしては、なんか堕落っぽい。
進化のポイントは大きく分けて3つ。エアロダイナミクスの向上に伴うスキンチェンジ、4WS+マグネティックライド+可変ギアレシオステアリングの採用、ほぼSVスペックとなったパワートレイン、だ。
このうち、乗り味に大きな変化をもたらしたのは、もちろん、四輪操舵と可変ギアレシオステアリングだ。微低速域での取り回しが格段にラクとなり、高速域では非常に安定かつ潔いコーナーワークを実現している。まるで、アヴェンタドールが一回りも二回りも小さくなったかのよう。磁性流体ダンパーによる乗り心地の向上も、ウラカンほど劇的ではないにせよ、あるにはあった。けれども、ミッドシップ12発としてのスパルタンさはしっかりと残せている。
新しい顔つきは、ワイドに見えて好ましい。文句ナシに欲しい1台だ。
 ▲従来型より20%軽量化された単排気管3本出しの新排気システムを採用。四輪ステアリングシステムは、低速時には前後車輪が逆方向を向き回転半径を小さく、高速時は同方向を向くことで車体をより安定させる
 ▲従来型より20%軽量化された単排気管3本出しの新排気システムを採用。四輪ステアリングシステムは、低速時には前後車輪が逆方向を向き回転半径を小さく、高速時は同方向を向くことで車体をより安定させる ▲TFTモニターを用いたメーターは好みに応じて表示を変更。ドライブモードはストラーダ/スポルト/コルサ/エゴの4モードを用意。新たに加わったエゴモードは好みに応じてトラクション、ステアリング、サスペンションをカスタマイズできる
 ▲TFTモニターを用いたメーターは好みに応じて表示を変更。ドライブモードはストラーダ/スポルト/コルサ/エゴの4モードを用意。新たに加わったエゴモードは好みに応じてトラクション、ステアリング、サスペンションをカスタマイズできる ▲6.5LのV12エンジンは従来型より最高出力を40ps向上。VVT(可変バルブタイミング)やVIS(可変インテークシステム)を改良し、より豊かなトルクカーブを実現する。0-100kmh加速は2.9秒
 ▲6.5LのV12エンジンは従来型より最高出力を40ps向上。VVT(可変バルブタイミング)やVIS(可変インテークシステム)を改良し、より豊かなトルクカーブを実現する。0-100kmh加速は2.9秒【SPECIFICATIONS】
■グレード:AVENTADOR S ■乗車定員:2名
■エンジン種類:V12DOHC ■総排気量:6498cc
■最高出力:740/8400[ps/rpm]
■最大トルク:690/5500[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7SCT
■全長x全幅x全高:4797x2030x1136(mm) ■ホイールベース:2700mm
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