ブランド史上最高のGTスポーツカー、アストンマーティン DB11(海外試乗レポート)
カテゴリー: アストンマーティンの試乗レポート
タグ: アストンマーティン / クーペ / FR / DB11 / EDGEが効いている
2017/03/21

アストンマーティンの新世紀を飾る記念碑的モデル
アストンマーティンの主力モデルといえばDBシリーズ。歴代“DB”は映画「007シリーズ」のボンドカーとしてもたびたび登場し、モデル名がアルファベットと数字の組み合わせだけに、どのモデルがどれくらい重要かが門外漢にはわかりづらい。では、最新のDB11がどのくらい重要かといえば、創業104年目を迎えたアストンマーティンの次なる100年を左右しかねないといってもいいほど重要な位置を占めている。
その最大の理由は、DB11に採用されたまったく新しいボディ構造とV12エンジンが今後登場する多くのアストンマーティンにも用いられる点にある。そんなDB11、ボディを一新したことで剛性感が格段に向上し、これが乗り心地やコーナリング性能の改善に大きく結びついている。おかげで積極的にコーナーを攻めたくなる車に生まれ変わったうえに、飛ばしているときにも強い安心感がステアリングから伝わってくるようになった。
アストンらしいプロポーションに直線的なエッジを効かせた新しいエクステリアデザインも新時代の到来を感じさせて美しい。インテリアはちょっと素っ気なくなったようにも思えるが、それをはるかに上回るくらいハードウエアの進化が著しく、それが質感の向上となって実感できるのは嬉しいところだ。
私には到底、手が届かない価格帯だけれど、ゴージャスな雰囲気に包まれてゆったりとクルージングを楽しむGTカーとしては出色の出来といっていい。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:DB11 ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V12DOHC ■総排気量:5204cc
■最高出力:608/6500[ps/rpm]
■最大トルク:700/1500-5000[n・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:4739x1940x1279(mm) ■ホイールベース:2805mm
■車両価格:2380万円
あわせて読みたい
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
6月は北イタリアでスポーツカー三昧! “モーターヴァレー”のスーパーカーブランドが一堂に会する一大イベントとミュージアムへの誘い【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
~その使命は感情を揺さぶる存在であり続けること~ スーパーカー論【カーセンサーEDGE 2025年7月号】
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 ヒョンデ インスター|軽自動車の十八番を奪うBEV! 愛らしいスタイルでも快適性はクラス以上!
その存在意義を考えさせられた、古都を舞台としたコンクールデレガンス
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4