ある意味で下剋上を果たした、ランドローバー ディスカバリー(試乗レポート)
カテゴリー: ランドローバーの試乗レポート
タグ: ランドローバー / SUV / 4WD / ディスカバリー / EDGEが効いている
2017/10/14

上級移行したと考えれば安い買い物かも!?
SUVだけれど3列シート7人乗りで、乗員のスペースと視界を確保するべくスタジアムシートを備え、悪路競技にも使えるほどのオフロード性能をもつ。その特徴を受け継いだ5代目ディスカバリーが登場した。今や“ランドローバーとレンジローバー”の関係は“メーカー名と車名”ではなく、“オフロード重視かオンロード重視の上級車”というブランドとしてのすみ分けの意もある。新型はデザインが洗練されているし、内装の仕立てもいい。初見ではどちらに属するのかわからなくなった。スキー場に用意されたオフロードコースで、レンジローバー、レンジスポーツと3台を比較試乗したが、最も楽で快適に悪路を走ることができたのはディスカバリーだった。ちなみにこの新型ではレンジローバー譲りのATPCが備わる。これは時速1.8kmから30kmの任意の速度でドライバーはアクセル操作をすることなく、ステアリング操作だけに集中すればいいという、いわば悪路での半自動運転機能だ。
エンジンは、ガソリンの3L V6スーパーチャージャーとディーゼルの3L V6ターボの2種類。いずれもいいが、特にディーゼルの静かさは秀逸だった。
もはや、レンジローバーにも迫る上級移行だと感じながらスペックを眺めてみると、プラットフォームはレンジローバーと共用で、3サイズすべてでレンジスポーツを上回っており、ある意味で下克上だと気づく。どうりでベース車が約800万円、さらにオプション満載の車だと1000万円を超える価格になってしまうわけだ。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:FIRST EDITION ■乗車定員:7名
■エンジン種類:V6 DOHCスーパーチャージド ■総排気量:2995cc
■最高出力:340/6500[ps/rpm]
■最大トルク:450/3500-5000[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:4970x2000x1890(mm) ■ホイールベース:2925mm
■車両価格:1016万円
あわせて読みたい
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
新型アウトバック発表だが日本市場スルーに絶望した人に贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
6月は北イタリアでスポーツカー三昧! “モーターヴァレー”のスーパーカーブランドが一堂に会する一大イベントとミュージアムへの誘い【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
~その使命は感情を揺さぶる存在であり続けること~ スーパーカー論【カーセンサーEDGE 2025年7月号】
【試乗】新型メルセデスAMG G63|改良により心地よさという価値が付加された新たなGクラス
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
新型CX-80登場から半年、前身モデルCX-8が買い時に? 中古車価格は? マツダの3列シートSUV、今オススメな買い方・選び方を解説