絶対王者のドイツ勢を脅かすのは意外にもコレ!? ボルボ S90/V90(試乗レポート)
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
2017/06/06

ラグジュアリーブランドへ成長したボルボを実感
Eセグメントのステーションワゴンを買う。以前は大いに流行ったライフスタイルだけど、このところのSUV人気に押されて、ワゴン需要は減っているらしい。けれども、セダンのように乗れて荷物も積みやすいというエステートモデルならでは、の魅力は、きっとそのうち再評価されると思う。
かくいうボクも、今のところ、ステーションワゴンライフには縁遠い生活スタイルだけれども、縁がなくても欲しいと思えたのが、新型ボルボ V90だ。機能性ありきのカテゴリーで、そういう衝動に駆られることなんて、そうそうない。その昔のボルボ 850T5Rエステートや、E34のBMW M5ツーリング、V10を積んだアウディ RS6アバント、といった、たまたまワゴンの形をした高性能モデルが欲しくなった、という経験はあっても……。
V90は違う。威張れるほどの高性能じゃない。エンドピラーが寝たとはいえ、いまだ機能重視のエステートだ。なのに、欲しくなった。なぜか。簡単だ。最新のカーデザインとしてスタイルに惹かれたからだ。インテリアの見映えに引き込まれたからだ。
XC90 以降のボルボは、シンプルな魅力で車好きを惹きつけるすべに長けている。そのうえで、走りはもちろんのこと、安全性や環境性、先進性にも抜かりがない。優れて、イマドキのラグジュアリーブランドに成長したと思う。ドイツ勢、危うしだ。ちなみに、セダンのS90も同じくらい良い。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:V90 T6 AWD Inscription ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ+スーパーチャージャー ■総排気量:1968cc
■最高出力:320/5700[ps/rpm]
■最大トルク:400/2200-5400[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:4935x1890x1475(mm) ■ホイールベース:2940mm
■車両価格:799万円
あわせて読みたい
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
新型アウトバック発表だが日本市場スルーに絶望した人に贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
6月は北イタリアでスポーツカー三昧! “モーターヴァレー”のスーパーカーブランドが一堂に会する一大イベントとミュージアムへの誘い【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
~その使命は感情を揺さぶる存在であり続けること~ スーパーカー論【カーセンサーEDGE 2025年7月号】
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 ヒョンデ インスター|軽自動車の十八番を奪うBEV! 愛らしいスタイルでも快適性はクラス以上!
その存在意義を考えさせられた、古都を舞台としたコンクールデレガンス