【試乗】ボルボ 新型XC40リチャージプラグインハイブリッド T5 インスクリプション|電動化戦略第1弾における最後の1台が登場
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
タグ: ボルボ / XC40 / EDGEが効いている / c!
2020/11/29
▲XC40に追加されたプラグインハイブリッドモデル「XC40リチャージプラグインハイブリッド T5 インスクリプション」(649万円)。このモデルの導入によって、ボルボは日本市場において全モデルにPHEVをラインナップしたことになるボルボ電動化戦略の第一段階が完了
思い起こせば2017年、ボルボは他社に先駆け2019年以降に発売する全モデルを電動化すると発表した。いきなりすべてがBEVになるかのような誤報もあって大きな波紋を呼んだが、要は純粋な内燃機関を廃止し、48VマイルドハイブリッドやPHEVに置き換えるという戦略だ。
そして2020年、日本においてもその戦略は実行に移された。最量販モデルXC40にPHEVの「XC40リチャージプラグインハイブリッドT5インスクリプション」を導入。
これによってボルボの国内販売モデルから内燃機関のみの車両が消滅し、電動化戦略の第一段階が完了。ボルボでは今後、BEVとPHEVに“Recharge = 外部充電可能”という意味から、“リチャージ”という呼称を使うという。
XC40 リチャージプラグインハイブリッドT5インスクリプションは、小型車向けプラットフォームCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)を用いた初のPHEVとなる。
もちろん電動化を見越した設計がされており、センタートンネル部分にバッテリーが配置されている。そのおかげでティッシュケースがそのまま入るのがウリだったセンターコンソールボックスは少し小さくなってしまったけれど、トランク容量は奥行き、幅、高さ、いずれも従来モデルからの変更はない。
パワートレインは最高出力180ps、最大トルク265N・mを発揮する1.5L 直列3気筒ガソリンターボエンジンと最高出力82ps、最大トルク160N・mの電気モーター、容量10.91kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたもの。
トランスミッションは7段DCTで、前輪を駆動する。EV走行時には通常は2速ギアを、高速域では4速を使用する設定になっている。
カタログ値での一充電あたりのEV走行可能距離は45.6kmと、日常的な買い物や近場への通勤などには十分なものだ。試乗スタート時には、ほぼ満充電の状態でEV走行可能距離が40km。ガソリン走行で500kmと表示されていた。
ハイブリッドモードで走り出す。バッテリー残量が十分であれば積極的にEV走行する。パワーモードに切り替えれば、エンジンとモーターを常時使用し、最大限の加速をみせる。XC40の外観からは想像もつかない鋭いダッシュ力に驚いた。
首都高で都内から横浜方面へと向かったのだが、約40kmほぼEV走行が可能だった。バッテリーを使い切ると、EV走行可能距離の表示が消え、エンジンが始動する。モーターからエンジンへ切り替わる瞬間にブルンと揺すられると不快に感じるものだが、この3気筒エンジンはとても静かでそれがないのもいい。
帰路はチャージモードを選択して、ガソリンを使って走行し積極的に充電を試みた。ふたたび首都高速を約40km走行して都内のICを降りる頃には、EV走行可能距離は16kmと表示されていた。それだけ走行できれば、ボルボのオフォスへと返却に向かうまでにはEV走行だけで十分に事足りる。
実用レベルで約40kmを走行できるバッテリー容量があれば、市街地はEVとして、高速ではハイブリッド、もしくはチャージモードでと使い分けしやすい。
従来のPHEVというとバッテリー容量が小さくて中途半端なものが多かったけれど、自分のカーライフにうまくハマれば、これは相当使えると思う。
▲ボディサイズは全長4425×全幅1875×全高1660mmと、XC40のスタンダードモデルと同じ。インスクリプション専用のフロントグリルやサイドウインドウクロームトリムを備え、19インチアルミホイールを備える。
▲左フロントフェンダーに給電口が配置される。一充電あたりのEV走行可能距離は45.6km。充電は200V16Aの普通充電システムを用いる。もちろん、PHEVのため充電ゼロでも走行可能
▲搭載するパワーユニットは、1.5L 直列3気筒ターボエンジンで180ps(132kW)を発生。これに60kWを発生する電気モーターを組み合わせる。駆動方式はFFのみとなっている
▲9インチのタッチスクリーン式センターディスプレイを備えた室内。本革シートを備え、harman/kardonのプレミアムサウンドシステムを標準装備としている
▲座り心地のよいフロントシートは運転席、助手席ともに8ウェイパワーシートを採用。電動ランバーサポートやシートヒーターを標準で採用している
▲後席にもシートヒーターを備えている。頭上、膝まわりともに大人が座ってもゆとりがある
▲パワーテールゲートを備えたラゲージスペースは、ガソリンモデルと大きく変わらない積載性を確保。背もたれ中央に開口部を備えた40:60の分割可倒式可倒式シートを採用【試乗車 諸元・スペック表】
●ボルボ XC40 リチャージ プラグイン ハイブリッド T5 インスクリプション
| 型式 | 5LA-XB3154XCP | 最小回転半径 | 5.7m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.43m×1.88m×1.66m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.7m |
| ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.6m/1.63m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1810kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 2085kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.21m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
- |
||
| オプション色 |
オニキスブラックメタリック、サンダーグレーメタリック、フュージョンレッドメタリック、クリスタルホワイトパール、デニムブルーメタリック、ペブルグレーメタリック |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 5LA-XB3154XCP |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 7AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | - |
| オプション色 | オニキスブラックメタリック、サンダーグレーメタリック、フュージョンレッドメタリック、クリスタルホワイトパール、デニムブルーメタリック、ペブルグレーメタリック |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.43m×1.88m×1.66m |
| ホイール ベース |
2.7m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.6m/1.63m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1810kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 2085kg |
| 最低地上高 | 0.21m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | B3154 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 53リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1476cc | 燃費(WLTCモード) |
14km/L
└市街地:11.4km/L └郊外:14.8km/L └高速:15.1km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 180ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
265(27)/3000 |
| エンジン型式 | B3154 |
|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1476cc |
| 最高出力 | 180ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
265(27)/3000 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 53リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 14km/L
└市街地:11.4km/L └郊外: 14.8km/L └高速: 15.1km/L |
| 燃費基準達成 | - |
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