BMW アルピナ B3ビターボ (山崎元裕)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: BMWアルピナの試乗レポート
2013/08/22

アルピナという自動車メーカーの哲学というものを理解すればするほどに、彼らの最新作は魅力的なものに思えてくるはずだ。BMWのインディビジュアル・プログラムを、さらに進化させたカスタマイズが可能であるのも、アルピナの世界に多くのカスタマーが導かれる理由のひとつだ
Mモデルとは異なる、もうひとつのハイエンドBMW
独自の価値観を十分すぎるほどに演出
BMWのカスタマーは幸せだと思う。なぜならBMW車のパフォーマンスやプレミアム性を、自分のライフルスタイルの中で、さらに追求していきたいと考えたときに、「M」と「アルピナ」というふたつの選択肢が用意されているからだ。
今回はその選択肢のひとつであるアルピナの最新作、F30型3シリーズをベースとするB3のステアリングを握ってみたが、それはもちろん、アルピナ独自の価値観が十分すぎるほどに演出されたモデルにほかならなかった。
その運動性能はこのクラスのハイエンド
アルピナの哲学とは何か。それはBMWという素材のすべてを認め、そこから新たなプレミアム性を、走りの中に生み出していくことにある。ただ単にパワースペックを追うわけでも、また、レーシングカーのようなスパルタンなテイストを演出するわけでもない。そこにあるのは創業以来の伝統が育んだ独自の世界。
実際にこのB3のステアリングを握れば、まず誰もが感じるのは、さらにしなやかな動きを見せるようになったシャーシの魅力であるし、410psの3L直列6気筒ツインターボというスペックから想像する以上に、エンジンのキャラクターがジェントルなものに感じられることだ。もちろん4.2秒の0→100km/h加速や、305km/hの最高速に象徴されるように、その運動性能はこのクラスのハイエンド。
この走りの上質感は何に由来するものなのか。その秘密を探りつつのドライブは、B3のカスタマーにとっては何よりの至福の時間となるのだろう。アルピナというブランドの存在意義、それをあらためて知らされた試乗だった。
SPECIFICATIONS
グレード | LIMOUSINE | ||
駆動方式 | FR | ||
トランスミッション | 8AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4645×1810×1445 | ||
ホイールベース(mm) | 2810 | ||
車両重量(kg) | 1650 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直6DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 2979 | ||
最高出力[ps/rpm] | 410/5500-6250 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 600/3000-4000 | ||
車両本体価格(万円) | 955 |
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