日産 フーガハイブリッド【ニューモデル試乗】
2010/12/16
PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説
EV領域の広いHVシステム
新型車登場から約1年、フーガに追加された待望のハイブリッドカーはバッテリーに素早い充放電を可能にするリチウムイオン電池を搭載。従来車とは異なる1モーターを2つのクラッチで操作する方式によりアクセル操作に対してもレスポンスに優れ、ダイレクト感のある爽快な走りを可能にしている。DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説
これが本当の“未体験ゾーン”
この車で最も驚くのがライバル車ではできなかった高速巡航時にモーターだけで走行(EVモード)が可能なこと。メーターをふと見るとタコメーターの針が0(ゼロ)を示しているのを見た時のインパクトはなかなかのものだ。もちろんエンジン始動/停止のショックも少なく、違和感はほとんどない。SPACE室内空間の広さや演出を解説
ラゲージ以外はほぼ無敵
標準グレードと同様の人間の五感を科学的に分析した快適装備は変わらない。一つ言うならハイブリッド化によりラゲージの奥行きが狭くなったこと。それでもバッテリーの搭載位置を工夫するなど涙ぐましいほどの努力の末、9インチゴルフバッグ(だけ)が4個積載できるスペースを確保した点は拍手を送りたい。OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証
たぐいまれなる静粛性の高さ
エンジン走行時も十分静かなのだが、高速領域でモーターのみの走行が可能なことで、ライバル車となるハイブリッドカーとは次元の異なる静粛性を手に入れることができる。もちろん運転の楽しさは失われていないし、フーガという高級車のステイタスはハイブリッド化されたことでさらに一段高められている。SPECIFICATIONS
グレード | フーガハイブリッド |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 7AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4945×1845×1500 |
ホイールベース(mm) | 2900 |
車両重量(kg) | 1860 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | V6DOHC+モーター |
総排気量(cc) | 3948 |
最高出力 | 225kW(306ps)/6800rpm+50kW(68ps) |
最大トルク | 350N・m(36.0kg-m)/ 5000rpm+270N・m(27.5kg-m) |
車両本体価格 | 577万5000~630万円 |
RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する(※点数は標準車のものです)
総合評価22/ 25 |
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EQUIPMENT(装備)5/ 5 |
カーウイングスに対応するHDDナビは地図更新機能や地デジチューナーを搭載する最新バージョン。標準車でも評判の高いプラズマクラスター内蔵の「フォレストエアコン」も標準装備する | SAFETY(安全性)5/ 5 |
VDCはもちろん最先端のインテリジェントクルーズコントロールを標準装備。LDP(車線逸脱防止支援システム)などもフル装備状態。作動は非常にスムーズでハイブリッドカーとの相性も良い | ECO(環境性能)5/ 5 |
この車の最も優れたアピールポイントである。平成17年度排出ガス基準は75%低減で星4つを取得。平成22年度燃費基準も+25%を達成。自動車取得税、自動車重量税など30万6500円が優遇される | MILEAGE(燃費)3/ 5 |
10・15モード燃費は19.0km/Lと標準車の約2倍。ギリギリ20.0km/Lに届かなかったのは惜しいが、ECOペダルやドライブモードセレクターを併用することで実用燃費の向上が期待できる点は評価できる | VALUE(バリュー)4/ 5 |
フーガが作るハイブリッドカーによる新時代の高級車の世界をアピールする意味でも燃費・動力性能ともインパクトは十分。価格競争力も国産高級車だけでなく輸入車に対しても十分ある |
日産 フーガハイブリッド【ニューモデル試乗】/試乗レポート
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