日産 エクストレイル 【フルモデルチェンジ】
2007/09/28
■どこへでも走って行ける、新時代のファミリィカー
◆コンセプト
オフロード性能と室内の質感を大幅に向上
2000年デビューの初代エクストレイルは、苦しい時期の日産を支えた超孝行息子だった。意外に思われるかもしれないが、最大の市場は実は欧州で、そこでの評価も“よくできたファミリィカー”というものだったらしい。だから今回のフルモデルチェンジでは、オフロード性能に磨きをかけつつも、居住性の向上や荷室容量の拡大といった機能面における進化に重きを置いている。スタイリングは完全キープコンセプト。リアオーバーハングが長くなり、Dピラーもかなりの骨太スタイルに。顔やお尻をひと目見て新旧を区別するのは難しいから、見分けるとすればDピラーだ。
自然吸気の2L&2. 5L直4DOHC+CVTで、2LモデルにはFFや6MTモデルも用意される。
◆室内&荷室空間
旧型を大きく超えた2列目の乗り心地の良さ
インテリアの質感が大幅に向上した。ダッシュパネルやドアパネルなどにソフトな素材を使うことで、プラスチッキーな印象がかなり抑えられている。4WDスイッチなど細かなパーツの質感や操作感も悪くない。大型ナビ画面との兼ね合いから、初代のセンターメーターは廃されている。日本仕様には好評だったポップアップステアリングが引き続き装備された。大きくたっぷりとして、しかもサイドサポートの利いたシートも嬉しい。特に、2列目の乗り心地の良さは旧型とは比べ物にならない。まさに“よくできたファミリィカー”になったということだ。
もちろんフル防水インテリアである。MTBがそのまま入るラゲージは通常時にはダブルデッキ構造になっていて、使いやすい。
◆ドライブフィール
使い勝手の良い最新4WDとしなやかな乗り心地を実現
デュアリスに引き続き、“大当たり”である。背の高いクロカンモデルであるにもかかわらず、乗り心地はしなやかだし、ロールも自然。大きなタイヤが車体と一体感をもって回っているのがわかる。新開発の4WDシステムの働きもあって、実に気持ちのよい走りをオンロードでは見せつけた。ちなみにダンパーはザックス社製。2L+4WDだと坂道などでちょっと物足りなく感じることもあるが、速度に乗りさえすれば十分だ。2.5Lなら申し分ない。
新開発の4WDシステムが本領を発揮するのはオフロードだ。砂利道を旋回するような場所でも、車はぐいぐい内を向く。ヒルディセントコントロールやヒルスタートアシストなど、最新のオフ用便利機能も使い勝手良し。
◆こんな人にオススメ
クロカンなんて不必要、という人以外には、とにかくオススメ。不必要派のほうが多いだろうけどね。でも、ミニバンなんかより行動範囲がずっと広がるし、乗り心地も断然いいし、運転も相当に楽しめる。で、車好きオヤジのファミリィユースにはもってこいだと思います。乗降性を差っ引いてもね。スクラッチガード機能も素晴らしい。主要諸元のグレード | 20X |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4590×1785×1685 |
ホイールベース(mm) | 2630 |
車両重量(kg) | 1500 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1997 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 101kW(137ps)/5200rpm |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 200N・m(20.4kg-m)/4400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 13.8 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/65 |
車両本体価格 | 20X(4WD) 237万3000円 25X(4WD) 253万500円 |
日産 エクストレイル 【フルモデルチェンジ】/試乗レポート
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