【試乗】新型 日産 ルークス|競合スーパートールワゴンより確実に高い「質」を用意した1台
2020/08/17
▲フルモデルチェンジを経て、車名が「デイズルークス」から「ルークス」に戻った新型 日産 ルークス。一般道を中心に試乗した感想をお伝えしたい“日産イズム”を投入したスーパートール軽、性能やいかに?
2020年3月にフルモデルチェンジした日産 ルークス。車名が変わっているが、デイズルークスを含む歴代ルークスシリーズでは3代目になる。日産が開発を主導し、特に“日産イズム”を投入したといえるスーパートールワゴンだ。
▲試乗車は「ハイウェスター Gターボ プロパイロット エディション」。カラーはアメジストパープルとフローズンバニラパールの2トーンボディは非常に丁寧に作り込まれている。
「V」を大きく使ったフロントマスクとエンジンフードの雰囲気にはかたまり感があり、デザインからも力の入れようが理解できる。
見た目の質感も非常に良い。これには、三菱の工場での軽自動車製造ノウハウが生かされていそうだ。いままでの日産車では実現できていなかったフォルムのように思う。





試乗する前に、前後のシートに座ってみた。
内装、特にシートには、日産のエッセンスが導入されている感じがとてもする。心地よく、同社のミニバン、セレナなどを思わせる。前席だけでなくリアシートも、足のふくらはぎあたりまでソフトに支えてくれ、癒してくれる作りだ。



カメラマンと編集者を乗せ、試乗をスタートした。
エンジンの静粛性が高い。軽のヒエラルキーを全く感じない。
Dレンジに入れ、アクセルをゆっくり踏み込むと、ハイブリッドとターボCVTのマッチングが優しく、穏やかな立ち上がりだ。ターボのフラットなトルクに移行するほんのわずかなトルクの落ち込みを支えながらも、ターボと思わせない扱いやすさを感じさせる。
時速30kmほどまで速度を乗せれば、CVTが最も効率よく走らせるギア比をチョイスしてくれ、エンジン回転を抑えながらドライバーの加速の意向をうかがい、待ってくれている印象だ。
今回は3人乗車だからということもあると思うが、走り出しでも中間加速でも不愉快なノイズが感じられず、必要十分な出力の特性に思えた。
アクセルを離してから再度踏み込むようなシーンで発生しやすい前後の動きも、しっかり抑えるようなセッティングになっており、好ましい。
このようなスーパートールサイズの場合、走行時に体の揺れが特に大きくなりがちだが、ルークスはスムーズなアクセレーションの設定でなめらかだった。
速度を60kmほどまで上げてみる。3気筒のエンジン音は落ち着いたノイズで耳障りではない。しかも、その加速の瞬間にアクセルを閉じると静寂が戻る。
キャビン内は振動による気圧の差もなく快適だ。
カーブもトレースしやすく、視認性も良好だ。少し左右に連続したカーブではさすがに体の傾きは否めなかったが、ボディはフラットを意識したセッティング。ステアリングを不用意に離しても急激な変化を抑えている。
これは、先代に比べ、非常に安全を考慮した操作性のセッティングといえる。

新型ルークスは、総合評価として他のスーパートールワゴンより質感が高い。
今回の試乗では、プロパイロット機能を評価する機会がなかったが、この質感とこの乗り心地ならば、プロパイロットを併用し高速道路でも普通車さながらのゆったりドライブができるだろう。
【試乗車 諸元・スペック表】
●ハイウェイスターGターボ プロパイロット エディション
| 型式 | 4AA-B45A | 最小回転半径 | 4.8m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 3.4m×1.48m×1.78m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.5m |
| ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.3m/1.29m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.2m×1.34m×1.4m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1010kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 4名 | 車両総重量 | 1230kg |
| ミッション位置 | インパネ | 最低地上高 | 0.16m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
ブラックパール、スパークリングレッドメタリック、フローズンバニラパールメタリック、チタニウムグレーメタリック、アトランティックブルーパールメタリック |
||
| オプション色 |
ホワイトパール3コートパール、アッシュブラウンメタリック、アメジストパープルパールメタリック、アメジストパープル/フローズンバニラ2トン、スパークリングレッドP/ブラックP2トーン、ホワイトパール/チタニウムグレーM2トーン |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 4AA-B45A |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | CVT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ブラックパール、スパークリングレッドメタリック、フローズンバニラパールメタリック、チタニウムグレーメタリック、アトランティックブルーパールメタリック |
| オプション色 | ホワイトパール3コートパール、アッシュブラウンメタリック、アメジストパープルパールメタリック、アメジストパープル/フローズンバニラ2トン、スパークリングレッドP/ブラックP2トーン、ホワイトパール/チタニウムグレーM2トーン |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 4名 |
| ミッション 位置 |
インパネ |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 4.8m |
| 全長×全幅× 全高 |
3.4m×1.48m×1.78m |
| ホイール ベース |
2.5m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.3m/1.29m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 2.2m×1.34m×1.4m |
| 車両重量 | 1010kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1230kg |
| 最低地上高 | 0.16m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | BR06 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 27リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 22.6km/L |
| 総排気量 | 659cc | 燃費(WLTCモード) |
18.8km/L
└市街地:16.7km/L └郊外:20km/L └高速:19.1km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 64ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
100(10.2)/4000 |
| エンジン型式 | BR06 |
|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 659cc |
| 最高出力 | 64ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
100(10.2)/4000 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 27リットル |
| 燃費(JC08モード) | 22.6km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 18.8km/L
└市街地:16.7km/L └郊外: 20km/L └高速: 19.1km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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