日産 エクストレイル クリーンディーゼル 【追加モデル】
2008/11/07
ディーゼル規制“ポスト新長期”をクリアした
環境に優しいクリーンディーゼルが追加
PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説
日本の厳しいディーゼル規制“ポスト新長期”をクリア
世界でも極めてハードルの高い、ディーゼルの排出ガス規制が「ポスト新長期」と呼ばれるもの。エクストレイルに追加された20GTはこの規制に世界で初めて適合したモデルである。エンジンは新開発の2L直4ディーゼルターボで、組み合わされるミッションは6MTのみ。環境性能だけでなく、動力性能にも優れていることから「GT」のグレード名が与えられた。DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説
頻繁なシフトチェンジが不要なほど、粘り強い走り
アイドリング時はディーゼルであることは当然わかる。しかし従来の「ガラガラ」から「カラカラ」とその音質は改良されている。振動に関しても走り出してしまえばほとんど気にならない。エンジンの伸びは4500回転のレッドゾーンなどあっという間に超えてしまうほど気持ちがいい。またシフトダウンの必要がないほど、低速から粘り強いトルクをもつ。SPACE室内空間の広さや演出を解説
タフギアのもう一つの演出は高速クルーザー的な仕上げ
シートや天井などに防水加工を施してあるのが魅力の一つだが、20GTにはこれらの機能は省かれ、専用のクロスシートが採用される。またポップアップステアリングもなく、通常のチルト&テレスコピックタイプとなる。TOUGH GEARのコピーでアウトドア色の強いエクストレイルだが、20GTに関しては快適性を重視した高速クルーザー的な仕上がりが特徴だ。OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証
環境新時代の車に乗っているという満足感は替え難い
ハイブリッドやEV、燃料電池など環境新時代ともいわれる車社会。その中でディーゼルも間違いなく切り札の一つとなるはず。世界初となるポスト新長期に対応するクリーンディーゼルに乗るユーザーは「自分は環境に配慮している」という一種の喜びを感じることができるはずだ。装備の差はあるが、300万円以下に車両本体価格を抑えたのも評価できる。SPECIFICATIONS
グレード | 20GT |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 6MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4630×1785×1685 |
ホイールベース(mm) | 2630 |
車両重量(kg) | 1660 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量(cc) | 1995 |
最高出力 | 127kW(173ps)/3750rpm |
最大トルク | 360N・m(36.7kg-m)/2000rpm |
車両本体価格 | 299.985万円 |
RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する
EQUIPMENT(装備)
オートエアコンやキーレスエントリー、イモビライザーなど装備は充実しているが、オーディオだけはレス仕様。6スピーカーは標準装着されているので、好みでオプション品を選ぶスタイルとなる。
SAFETY(安全性)
ガソリン仕様同様のオールモード4×4-iはVDCや各種センサーとの制御により滑りやすい路面でも安定したコーナリングを実現。また後席3人全てに3点式シートベルト&ヘッドレストが付いている。
ECO(環境性能)
同出力のガソリン車に比べ圧倒的に少ないCO2排出量。懸念されていた排出ガス中の“すす”を99%取り除くことにも成功、もはやディーゼルの「悪玉伝説」はこの車の登場で終わることになる。
MILEAGE(燃費)
10・15モード燃費は15.2km/L。2Lのガソリンモデルとの比較で約30%向上。さらに軽油の燃料代が安いことで(最近はその差が少なめだが)満タン時の航続距離はかなり期待できるはずだ。
VALUE(バリュー)
何より「ポスト新長期規制に最初に対応した」という名誉も含め、最新の環境仕様を有するクルマという話題性も十分。外観も欧州仕様のグリル&バンパーなど差別化も図られている点も魅力だ
総合評価
17

日産 エクストレイル クリーンディーゼル 【追加モデル】/試乗レポート
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