ホンダ S660のプロトタイプに試乗。シャシー性能の高さがドライビングの喜びを引き出していた
カテゴリー: ホンダの試乗レポート
2015/03/26

シャシーの性能が支える抜群の安定性
すでに噂が先行しているホンダの軽自動車ミッドシップスポーツカーであるS660。そのプロトタイプを、専用コースでついに試乗することができた。試乗する前にシャシーのカットモデルを見てみると、ボディ剛性を追求した痕跡がある。コンパクトながら骨太だ。もう少し大きなユニットを搭載しても十分通用しそうだ。
まずはトップの幌は外して、6MTに試乗した。ボタンを押してエンジンを始動する。3気筒だが良い音色だ。1速に入れてクラッチを繋ぐ。トランスミッションは軽く、それでいてダイレクトな操作フィーリングだ。それ程回転数を上げなくてもターボチャージャーはNAのように扱いやすい。そしてサスペンションがよく動いているため、ゴツゴツとした雰囲気は皆無だ。
速度を上げて、時速110kmでスラロームに入る。アクセルを踏み込んだ瞬間にブローオフバルブの音が甲高く後ろから聞こえる。普通であれば消音するところを、わざと音を演出することでドライバーの気持ちを高揚させる。限界性能は極めて高く、ドライな路面ならば驚くほど思いどおりに走り抜けられる。
少しオーバースピードで高速コーナに侵入しても、スムーズに切り抜けることができる。エンジンの出力よりもタイヤのグリップ力やシャシーの性能が上回っているので、抜群に安定しているのだ。できる限りのシャシー性能を高めることで、ドライビングの喜びを車から引き出している。それがこのS660なのだと思わずにはいられない。
次にCVTに乗る。正直に言うとあまり期待していなかったが、MT以上にスムーズに乗りこなすことができた。今までにないほど安心して乗れるミッドシップスポーツカーの登場を予感させた1台であった。



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