マツダ アクセラ (松本英雄)【ニューモデル試乗】
2013/12/18

ボディタイプは5ドアハッチバックとセダンの2種類。イメージカラーはソウルレッドプレミアムとなるが、その他にも7色の展開がある
もっともバリューが高いといえるSKYACTIV-G1.5
ATもMTも、それぞれ絶妙のマッチング
11月発売開始の1.5Lガソリンとハイブリッド、来年1月発売開始のディーゼル仕様のMTとAT、来春に発売予定の2LガソリンのMT、合計7タイプに試乗した。
その中でも最もバリューが高いのは、200万円を切るモデルが主流となるSKYACTIV-G1.5だ。エンジンは1.5Lとは思えないほどスムーズ。トルクも必要にして十分だ。
特に小気味の良いシフトフィールの6MTはエンジンサウンドと相まってスポーティに走らせると楽しい。動きが機敏で、サスペンションバランスも落ち着いている。ATも1.5Lエンジンとのマッチングが良い。MTと違う点は、より通常走行に照準が合っているところだ。
一方、2L仕様は余裕のあるトルクと上品なエンジンフィールでどんなシチュエーションでも軽やかにこなす。来春発売のMTは欧州車風で、トルクを生かしたダイレクトな走りを楽しむ人向けの味付けだ。
ハイブリッドにはマツダ独自の考えをプログラミング
セダンのみに設定されるハイブリッドは、圧縮比を高めた2LエンジンにトヨタのHVシステムを組み合わせたもの。プログラミングはマツダ独自の考え方が投入されている。
走り出しは極めて滑らか。エンジニア曰く、エンジンが始動したかどうかが分からないぐらい滑らかに制御したとのこと。
しかし、モーターのみからエンジン併用の瞬間にトルクを逃がすようにして切り替わり時の滑らかさを保っているので、一瞬トルク不足に陥る。ガソリンエンジン仕様がもつスポーティさよりも燃費重視のセッティングと言える。
シリーズ中、最もホットなモデルは2.2Lディーゼルエンジンを搭載したSKYACTIV-D2.2のMTだ。このサイズのモデルに、4Lクラスのガソリンエンジンに相当するトルクを発生させているのだから凄い。
追い越し加速はマッスルカーのようである。ATモデルはアテンザ同様にエンジンサウンドが心地よくATとのマッチングも素晴らしい。
SPECIFICATIONS
グレード | セダン 15C | ハッチバック 20S | ハッチバック XD | セダン HYBRID-S L Package |
駆動方式 | FF | |||
トランスミッション | 6AT | CVT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4580×1795×1455 | 4460×1795×1470 | 4580×1795×1455 | |
ホイールベース(mm) | 2700 | |||
車両重量(kg) | 1270 | 1310 | 1450 | 1390 |
乗車定員(人) | 5 | |||
エンジン種類 | 直4DOHC | 直4DOHC+ターボ | 直4DOHC+モーター | |
総排気量(cc) | 1496 | 1997 | 2188 | 1997 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 82(111)/6000 | 114(155)/6000 | 129(175)/4500 | 73(99)/5200+60(82) |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 144(14.7)/3500 | 196(20.0)/4000 | 420(42.8)/2000 | 142(14.5)/4000+207(21.1) |
JC08モード燃費(km/L) | 19.6 | 19.0 | - | 30.8 |
ガソリン種類/容量(L) | レギュラー/51 | 軽油/51 | レギュラー/45 | |
車両本体価格(万円) | 171.15 | 220.5 | 298.2 | 262.5 |
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