新型スズキ アルトラパンは可愛い“だけ”ではない!デザインと走りの両面で底力を感じた
2015/07/16
▲女性向けぬくもりデザインの3代目アルトラパンは走りも実力派
3代目アルトラパンのデザインはどこか懐かしさを感じさせる
誕生以来、その可愛らしさから若い層に支持されてきたアルトラパンも、今回の新型で3代目になる。スズキのうたう「ぬくもりを感じるこだわりのデザイン」とはいったいどんなものだろうか。
エクステリアはクラシカルな直線とアールを使ったフォルムが特徴だ。可愛いだけでなく飽きのこないデザインは、どことなく50年代のアメリカ車のような懐かしさを感じる。若い世代であれば、逆に新しさを感じるに違いない。
絞り込まれたクオーターパネル(リアのフェンダー部分)もプレスラインによって小型ながら質感が高く見え、愛着が湧く。フェンダーの樹脂は色を使って処理がされており、個性を感じさせる。エンジンフードとフロントからリアにかけてのウエストラインは低く、運転時の見切りも良い。
インテリアに関しては、特にダブルステッチを施している凝ったデザインのシートが印象的であった。中身はウレタンスポンジを使用しているので、ソフトな座り心地だ。
走りはスムーズ。静粛性の高さも好印象
では、走行感はどうか。エンジンを始動し、Dレンジに入れる。クリープの振動は小さい。搭載されているのは3気筒NAユニットで、決してパワーがあるわけではないが、スムーズに走る。これはエンジンと組み合わされている改良型のCVTの恩恵が大きいのであろう。
驚かされたのは静粛性がとても高いことだ。タイヤまわりの風切り音を上手にいなしているし、エンジンの音も常用回転領域では静かだ。アイドルストップの状態から走り出すときなど、ドライバーはエンジンが再始動したことに気がつかないのではないかと感じられるほどであった。
高速領域での力強い加速や、激しいアップダウンがあるような状況で必要となってくるようなパワフルな走りさえ求めなければ、街中での走りには全く問題がない。
骨格は新型アルトのプラットフォームを使っているラパンであるが、仕上がりはアルト以上だろう。デザイン面、走行面を総合すると、かなり底力のある車であった。
▲ぬくもりを感じるこだわりのデザインは「まる しかくい」を追求
▲インテリアは「わたしの部屋」をコンセプトにくつろげる空間を演出。ガラスエリアは広く、視界も十分確保
▲JC08モードで35.6km/Lと燃費を大幅に向上させた改良型のR06A型エンジン
【SPECIFICATIONS】
■グレード:X ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直3 ■総排気量:658cc
■最高出力:38(52)/6500[kW(ps)/rpm]
■最大トルク:63(6.4)/4000[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:CVT
■全長×全幅×全高:3395×1475×1525(mm) ■ホイールベース:2460mm
■車両重量:680kg
■JC08モード燃費:35.6km/L
■車両本体価格:138万9960円(税込)
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