【どんなクルマと、どんな時間を。】フォルクスワーゲン ビートル(タイプI) × 几帳面な高身長スポーツマン
2017/02/28
車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは『どんなクルマと、どんな時間を。』?

手間がかかるって、案外イヤじゃない!
身長を生かし、学生時代からバレーボールを続けているという水野さん。マイカーは、その大柄な身体には少々ミスマッチなフォルクスワーゲン ビートルだ。しかも見てのとおり、かなり古いモデル。いわゆるビンテージカーの部類だ。
パワーステアリングもなければ、冷暖房も電動ウインドウも付いていない。わざわざこんな車を選んで乗っているということは、ビンテージマニアか車好きだろうと予想していたのだが、単なる「先輩のおさがり」だというので驚いた。
今ドキの若モノがこんな古い車に乗ったらさぞかし不便に感じると思うのだが、水野さんは、楽しみながら乗っているという。

はじめて乗せる人のほとんどは、古い装備に興味をもってくれるので、車内での会話も弾む。
この日は、バレーボール仲間の女の子も連れてきてくれたのだが、デザインが可愛い! と大好評。見慣れない装備をネタに、道中も笑顔が絶えなかったそうだ。

もちろん、普段づかいにしては手間のかかる車だ。
エアコンがないので夏冬はつらく、身体の大きなバレー仲間が乗り合わせると窮屈でたまらない。古いので故障にも悩まされてばかりだが、いざドライブに出てしまえば、不満は楽しみに変わるという。「こう見えてマメ男なんです」という水野さんだからこそかもしれないが、手をかけないと得られなかった経験もあるだろう。
不便なことに費やす時間というのも、案外無駄ではないかもしれない。

~どんなクルマと?~
■フォルクスワーゲン ビートル(タイプⅠ)
フォルクスワーゲンの小型自動車。半世紀以上の間生産され、四輪自動車としては世界最多の累計生産台数の記録をもつ伝説的大衆車である。そのボディ形状から、英語圏では「ビートル(Beetle)」「バグ(Bug)」と呼ばれ、ドイツでは「ケーファー(Kafer =カブトムシ)」という愛称で親しまれた。

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