ホンダ ゼスト≪モデル概要&購入アドバイス編≫
2010/04/02
家族みんなで使える軽自動車を目指して
広い室内とキビキビした走りを実現
モデル概要
女性向けに仕立てられた軽ハイトワゴン、ライフをベースに、若い男性や、家族のファーストカー需要に応えるべく作られたのがゼストだ。家族でのドライブも想定されているため、静粛性や操縦安定性、安全装備などに小型車並みの配慮が見られるのが大きな特徴。その分、新車価格の設定もやや高めとなっている。デビュー当初は標準車とゼストスポーツの2系統で、それぞれにGとWのほか、標準車にはNというグレードも用意。その後、標準車はDのみとなったほか、2008年12月のマイナーチェンジ時にはスポーツがプレミアム感を一段と向上させたスパークに生まれ変わった。現在はスパーク中心のラインナップとなっている。
メカニズム
最高評価を獲得した高い衝突安全性
エンジンは660ccの直列3気筒。各気筒2バルブのSOHCとする一方、点火プラグを2本付けることによって燃焼を安定させ低速トルクや低燃費を得るi-DSIエンジンと、そのターボ仕様が用意されている。サスペンションは、形式こそ前ストラット/後トーションビーム式と一般的だが、コストや重量増を嫌って軽自動車では省略されることの多いフロントスタビライザーを全グレードに標準装備する。
ボディ骨格は主要部材の約70%に、強度の高いハイテン材を使用する安全かつ軽量な設計だ。前席の安全性能は、自動車アセスメントの衝突安全能試験で軽自動車初の6スターを取得。エンジンルーム側のパネルに制振鋼板を、天井の中に吸音材を配置するなど、静粛性対策は上級車並みだ。
ドライブフィール
軽自動車らしからぬ静粛性と操縦安定性
いまだ最新モデル群に劣らないのが、静粛性と操縦安定性。クランクシャフトの高剛性化、高性能な防音材の採用などにより、エンジン音やロードノイズの遮音性能は平均的なコンパクトカーさえ上回る。ハンドルの手応えには、軽自動車にありがちな頼りなさはまったく感じられず、ハンドルを切った分だけ忠実に向きを変えてくれるのも美点だ。乗り心地もほどよく引き締まっており、ギャップを越えた後も振動はすぐに収まる。最上級となるWターボの専用サスペンションは、過激なほどにスポーティなチューニングだ。
自然吸気(NA)エンジンは低速高トルク型。軽自動車の実用域である3000〜4000回転が力強いが、ファーストカーユースなら、全域でトルクフルなターボ仕様がおすすめだ。
内外装
安定感のあるフォルムとシンプルな内装
スタイリングのテーマは「ゆうゆうどうどう」。小さいながらも台形のドッシリとしたフォルムだ。左右ヘッドランプの間には太いフロントグリルバーで水平基調のラインを通すなど、サイズ以上のワイド感を与えたデザインとなっている。サイドビューも特徴的。前後ドアの境でキックアップさせたベルトラインでアクセントをつけたほか、ピラー類をブラックアウトして窓を連続的に見せることで、実サイズ以上の長さ感を演出している。
インパネもスクエア基調のシンプルなデザイン。スパークは内装色がモノトーン&メタル調となる。前席はベンチ式で、クッション組み込み型のカップホルダーがユニーク。低床プラットフォームのおかげで居住性は良く、室内高は2Lクラス並みの1340mmを確保する。
購入アドバイス
狙い目グレード
改良後モデルや特別仕様車なら装備も充実
2008年12月のマイナーチェンジ以降モデルは相場が大きく上昇するので、予算をできだけ抑えたいなら2008年式以前で探そう。なかでも、2007年1月以降モデルはセキュリティアラームが全車標準となるなど、デビュー時より装備が充実していておすすめ。 また、2007年8月に登場した、フルオートエアコン採用のDスペシャルも狙い目だ。予算を問わない人は断然2009年式。NA車ならどのグレードも割と豊富な上に、低走行車も多いので探してみよう。購入時チェックポイント
リコール対策の確認は整備手帳で
日常の足として使われることが多い軽自動車は、メンテナンスが行き届いていないケースもある。下見の際には外装の状態を確認するのはもちろん、エンジンをかけて異音がしないかを確認してみよう。特にターボモデルは手荒な運転がされていた可能性が高いので要注意だ。リコール情報で対象台数が多いのは、燃料ポンプの不具合。これは、2006年2月から2007年8月に生産された車両の一部が対象なので、該当する場合は対策済みか確 認しておくと安心だ。日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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