第203回 スバル レガシィツーリングワゴン(現行型) 【おいしい中古車】
2012/01/06
■すべてにおいて進化したステーションワゴンの王様
1990年代、スバルのレガシィツーリングワゴンといえば、ステーションワゴンの代名詞といってもいいほどの存在でした。その火付け役となった2代目の登場から15年以上。5代目となったレガシィツーリングワゴンは、さらなる進化を遂げています。しかし、ステーションワゴンの人気にかげりが見えたこともあり、以前のような爆発的な人気はありません。そのため、実は狙いやすい車でもあるのです。そんな現行型のレガシィツーリングワゴンが登場したのは、2009年5月。「グランドツーリング イノベーション」というコンセプトで開発されました。
エクステリアは「力強さ」と「存在感」をテーマに、快適な居住空間やスポーティさ、機能性の高さ、そして新しさを感じさせるデザインとなっている(左右)
このコンセプトには「ドライバーズファン」という従来からの価値を進化させるだけでなく、「パッセンジャーズファン」「エコパフォーマンス」といった新たな価値の実現も含まれています。
パッセンジャーズファンとは、助手席や後席の乗員も、移動する喜びが感じられるような快適さや居心地の良さをもつこと。そしてエコパフォーマンスとは、その名のとおり、時代が求める環境性能に適合させることで、これら2点が大きく進化した点といえるでしょう。
パッケージに関しては、従来モデルに対して室内長、室内幅、室内高のすべてを拡大し、どのポジションに座ってもゆとりが感じられる室内空間を実現しています。また、リアゲートの開口部を拡大するなど、使い勝手に優れる点も見逃せません。
エンジンは、スバルのアイデンティティともいえる水平対向の2.5LnのNAと同ターボをラインナップ。ミッションはNAモデルが新開発のCVT「リニアトロニック」、ターボモデルは5ATまたは6MTとなっています。また、走行状況に応じて「インテリジェント」「スポーツ」「スポーツ・シャープ」の走行モードが選択できる「SI-DRIVE」を全車に標準装備。その時の気分や路面状況によって、好みのモードで走ることが可能となっています。
インテリアはゆとりと品格を表現(左) 広大なラゲージは、5代目でも健在。使い勝手にも優れる(中) エコゲージはドライバーのエコドライブをサポート(右)
■150万円以下で現行型レガシィが手に入る
レガシィの世界累計生産台数は、1989年の初代から5代目の登場までで約360万台。スバルを代表する車種ではありますが、近年は爆発的にヒットすることもなくなったため、中古車ではおいしい存在となってきています。例えば修復歴こそありますが、走行距離2.1万kmの2.5i Lパッケージが149万円で売られています。新車価格は267.8万円なので、120万円近く安いわけです。修復歴が気にならなければ、これほどオトクな買い方もないでしょう。
修復歴なしにこだわっても、走行距離6.6万kmで159万円といった中古車も存在します。車としては大きく進化し完成度もが高いのですが、ワゴン不調のあおりを受けて人気という面では今一つ。なので安い。そういった車のデキと価格のギャップをつくのも、賢い買い方の一つではないでしょうか。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第203回 スバル レガシィツーリングワゴン(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
あわせて読みたい
巨匠 ジウジアーロがデザインした中古で買える輸入車を5モデル選んでみた
新型アウトバック発表だが日本市場スルーに絶望した人に贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
令和のデートカー5選|現在のオススメをZ世代が紹介!プレリュード復活予定の2025年に選ばれるのはどのモデル?
新型VW パサートのセダン廃止に絶望した人に贈る「代わりこのプレミアムセダン、どうですか?」5選
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4
ケンドリック・ラマーの愛車 ビュイック GNXの中古車流通“0台”に絶望した人に贈る「このイケてる車、グラミー受賞ラッパー愛車モデルの代わりにどうですか?」5選