アルファロメオ ミトに乗る堅実な医大生 ~輸入車”若者”オーナー見聞録~
2016/11/20

堅実な医大生が選んだ壊れない初めてのアルファ
現在、防衛医科大学校3年生の関 祥平さんは、歯科医でありセミプロレーサー でもあった父の影響で幼少期より”走り”に目覚め、「いつかは自分も父のようにビンテージアルファロメオでサーキットを疾走したい」と思うようになった。そういった思いと並行して勉学にも励んだ結果、「学費無料&国家公務員として(少額ながら)給与も支給」という防衛医科大学校に合格。そして合格と同時に、自らの貯金100万円と、「学費無料のところに合格したのだから」ということで父が援助してくれた80万円を握り締めて車屋さんに行き、この2011年式アルファロメオ ミトを購入した。

「 トランスミッションは絶対MTと決めていたことに加え、維持費はすべて自分でまかなう約束でしたので、そうなるとミトが最適かなと思ったんです」年に一度どうしても発生する自動車税を低額とするには小排気量であることが必須で、1台ですべての用を足すためにはハッチバックが望ましく、本当は古~い年式のビンテージカーが大好きなのだが、そうなると学生である自分には整備費用がまかないきれず、そしてやっぱりアルファロメオが好きで・・・・・・ということで、最終的に6MTのミト1.4ターボスポーツが選択されたのだ。
「 そういうと消去法で仕方なく選んだみたいですが、ミトにはホント大々満足してるんです。エンジンはとてもよく回りますし、最高出力は155psでしかありませんが、その分車重も1.2tぐらいですので、峠道などでは下手なスポーツカー以上のペースで走ることも可能です。で、買ってから5万㎞以上走りましたが、ぜんっぜん壊れませんしね」
イタリア車、それも中古車というと「しょっちゅう壊れる」みたいなイメージも世の中にあるが、事実は異なるようだ。「 昔のやつはさておき(笑)、ミトやジュリエッタ世代のアルファロメオは、特にMTのやつは、まず壊れないですよ。そりゃ荒い扱い方をしたり整備代をケチれば壊れるでしょうが、日々正しい操作を心がけたうえで定期点検も受けておけば、何の問題もないんです。
かなりガンガン走ってる僕のミトも、普通にオイル交換とかをしてるだけですが、5万㎞の間まったくのノートラブルですからね」ミトに若人の情熱と愛情を存分にぶつけつつ、同時に「でも次はアルファロメオ 4C(編注・新車価格800万円超の最新世代)と決めてますし、将来的にはビンテージ物のアルファを絶対に買います。そのためにも、お金は残しておきたいんですよね・・・・・・」と、シビアで冷静な計算も忘れていない関さん。将来はきっと、優秀な外科医にもなることだろう。



今回の車
アルファロメオ ミト

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