ステルヴィオ▲イタリア北部アルプス山中にあるステルヴィオ峠由来の車名を持つSUV。なんと48ヵ所ものヘアピンカーブを持つモータリスト憧れの聖地だそう。峠も走れる性能を備えている自信の表れでしょうか?

人と被る輸入車SUVは乗りたくない!そんな人にオススメなのは……

おしゃれで個性的な輸入SUVって魅力的で惹かれるけれど、街でよく見かけるメルセデスやBMWとはちょっと違う選択をしたい。そんなみなさん、イタリア車をお忘れではありませんか?

中でも注目してほしいのが、イタリア車らしいエモーショナルなデザインと走りの良さが魅力のアルファロメオのステルヴィオ(初代・現行型)

新車価格は589万~1491万円ですが、中古市場では200万円台から購入できるモデルも見つかる “狙い目”な存在なんです。

とはいえステルヴィオってどんな車なの?という人もいるはず。選び方やオススメをご紹介します。

ステルヴィオ▲一目でアルファロメオと分かるフロントマスク

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アルファロメオ ステルヴィオ(初代)
 

アルファロメオ ステルヴィオってどんな車?

アルファロメオ初のSUVとして2018年に登場したステルヴィオは、同社の後輪駆動スポーツセダン「ジュリア」とシャシーを共有した、いわば“SUVの形をしたスポーツカー”です

ステルヴィオ▲こちらがスポーツセダン「ジュリア」

グレードのラインナップは大きく分けると4つ。

エントリーグレードの「スプリント」、スプリントよりも上質な内装となった「Ti」、スポーティさが特徴の「ヴェローチェ」、最上級グレードの「クアドリフォリオ」というラインナップで構成されています。

搭載エンジンはジュリアと同じく2L直4ガソリン、2.2L直4ディーゼル、そして最高出力510PSの2.9LV6ガソリンがラインナップされ、駆動形式はFRベースのオンデマンド4WDです。

ボディサイズは、全長4690~4700mm、全幅1910~1960mm、全高1680mmと、国産車でいえばマツダCX-60やトヨタRAV4あたりに近い堂々としたもの。

このサイズですから室内空間はもちろん、ファミリーユースも余裕。スポーティで濃密な「これぞアルファ!」なインテリアデザインも魅力的です。

ステルヴィオ▲クリーンかつ上質な印象を受けるステルヴィオの内装

そして何よりシャープなハンドリングで、スポーツカーのように走れる走行性能はこのクラスでは随一。

見た目にも走りにも特別なSUVを探しているなら、ぴったりの一台です。

ステルヴィオ▲2022年発売の限定車「STELVIO 2.2 TURBO DIESEL Q4 EDIZIONE LUSSO(ステルヴィオ・2.2ターボ・ディーゼル・Q4・エディツィオーネ・ルッソ)」。LUSSO(贅沢)の意味通り、専用の塗装などで優美さに磨きがかかっている
ステルヴィオ▲「STELVIO 2.2 TURBO DIESEL Q4 EDIZIONE LUSSO(ステルヴィオ・2.2ターボ・ディーゼル・Q4・エディツィオーネ・ルッソ)」のインテリア。レザーをふんだんに使用し、上質な空間が演出されている

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アルファロメオ ステルヴィオ(初代)
 

オススメ①: なるべく安く手に入れたいなら、初期型のディーゼルモデルか「ファーストエディション」をチェック!

2025年8月現在、ステルヴィオの平均価格は約363万円。ですが、デビュー初期の2018~2019年式あたりの個体なら総額200万円前半から見つかります。

その中からまずオススメしたいのが、ディーゼルモデルの「2.2ターボディーゼルQ4」です。

ディーゼルエンジンならではのトルク感はSUVらしく、もちろん軽油なので燃料代も控えめで経済的。「アルファロメオはカッコいいけど燃費がなあ…」というあなたの背中を押してくれるに違いありません。

ステルヴィオ▲力強くも軽やかに進む走りでスポーティさも味わえる

そしてもうひとつ、200万円前半に散見される「ファーストエディション」というグレード。こちらはステルヴィオの日本導入を記念して、2018年6月に先陣を切ってリリースされた400台限定の特別仕様車です。

2Lターボガソリンエンジンモデルをベースに、20インチの5ツインスポークアルミホイールや、レッド仕上げブレーキキャリパー、前席には電動調整機構(運転席はメモリー機能付き)やシートヒーターも備えるプレミアムレザーシート、ウッドパネルなどが特別装備。

見ても乗っても、総額200万円台前半だなんて思えないほどのプレミアム感ですよ。

ステルヴィオ▲ウォールナット調の木目が特徴的なインテリア
ステルヴィオ▲ラゲージ容量は525Lと大容量!電動で開閉可能なパワーテールゲートも標準装備されている

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アルファロメオ ステルヴィオ(初代)×2.2ターボディーゼルQ4

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アルファロメオ ステルヴィオ(初代)×ファーストエディション
 

オススメ②:予算300万円以上が可能ならば、ひと味違う上級モデル“ヴェローチェ”を狙え!

「ただのエントリーモデルじゃ満足できない」「人とちょっと違うモデルがいい」という人には、「ヴェローチェ」をおススメします。

「ヴェローチェ」とはイタリア語で「速い」という意味。そしてアルファロメオでは伝統的にスポーティで上質な上級モデルの名前として使われてきた名ですが、2021年にステルヴィオの新グレードとして追加されました。

エクステリアは、ホイールアーチやサイドスカート、リアバンパーがボディ同色にコーディネートされ、専用スキッドプレートやダークエキゾーストパイプフィニッシャーなどを装着。

ステルヴィオ▲ボディ同色のホイールアーチなどが施され、特別感も高まるエクステリアに
ステルヴィオ▲専用リアバンパーなども備えられたスポーティかつ上質なデザインになっている

インテリアでは、アルミニウムパネルやレザーダッシュボード、ブラックまたはレッドのスポーツレザーシートなどを採用。ひと味違うクールでエレガントないで立ちです。

「2.2ターボディーゼル」「2.0ターボQ4」に用意され、合わせて約30台、総額約290万円から流通しています。多くは5万km未満の低走行車です。

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アルファロメオ ステルヴィオ(初代)×ヴェローチェ
 

オススメ③:イタリアンスポーツを満喫したいなら「クアドリフォリオ」

「せっかくのイタリア車、その神髄を味わい尽くしたい!」という方には、高性能な最上級グレード「クアドリフォリオ」を。

ステルヴィオ▲クアドリフォリオのジュリア(左)とステルヴィオ(右)。本格スポーツな走りを楽しめる!

白地に緑の四つ葉のクローバーが描かれた「クアドリフォリオ」のエンブレムは、およそ100年前からアルファロメオを国際レースで勝利に導いてきたお守りであり、ハイパフォーマンスカーの証です。

ステルヴィオ▲見る人が見れば分かる、四葉のクローバーマークの本気感

「ステルヴィオ2.9V6ビターボクアドリフォリオ4WD」は、フェラーリ由来の2.9LV6ツインターボエンジンを積み、その最高出力は510psというハイパワーなスーパースポーツSUV。

ツインデュアルエキゾーストパイプ、エンジンルームの熱を排出するエアベント付きのボンネットフード、スポーツレザーステアリングホイールや、スポーツレザー/アルカンターラシートなど、専用パーツもこってり! イタリアンスーパースポーツ!感が強くなっています。

ステルヴィオ

「アルファロメオ!フェラーリ!オーバー510馬力!スーパースポーツSUV!」この文字列に胃もたれすることなく、うっとりできるあなたは乗るしかないでしょう。

2025年8月時点で5台のみと希少ではありますが、新車価格1167万~1430万円だったのに対して、中古車は総額約680万円からと、約半額で手に入れることも可能です。気になる方はぜひお気に入りの1台を見つけてみてください。

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アルファロメオ ステルヴィオ(初代)×クアドリフォリオ

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アルファロメオ ステルヴィオ(初代)
文/竹井あきら 写真/アルファロメオ
※記事内の情報は2025年8月6日時点のものです。
竹井あきら

ライター

竹井あきら

自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。