レクサス UX▲小さいから安っぽい!? いやいやコンパクトSUVでも高級感あふれるモデルがたくさんある

コンパクトSUVの中にも高級感があるものはたくさん!

スズキの新型コンパクトSUVであり、スズキ初の電気自動車となる「eビターラ」が先日発表され、大きな話題を集めています。

EVという新しさはもちろんですが、質感の高いスタイリングや内装、そして走行性能など、「予想以上に高級感がある!」という声も少なくありません。
 

スズキ クロスビー ▲こちらがスズキ初のEVのeビターラ(写真はプロトタイプ)
スズキ クロスビー ▲車内が簡素なモデルも多いスズキ車だが、eビターラは想像以上に高級感がある

コンパクトSUVはシンプルで簡素なものが多いイメージがあるかもしれませんが、「eビターラ」以外にも高級感のあるモデルはあるんです!

今回は中古でも手に入りやすい、編集部オススメの「高級感ある国産コンパクトSUV5選」をご紹介します。
 

 

1.レクサス UX(初代)

レクサス UX ▲コンパクトでも「レクサスらしい」高級感は十分

高級車ブランド、レクサスのエントリーモデルとして2018年にデビューしたコンパクトクロスオーバー。

LBXが登場するまでは一番小さなレクサスでした。欧州プレミアムブランドをライバルとして登場しただけあって、レクサスらしいスピンドルグリルが映えるエクステリアは大胆かつ洗練された印象です。

インテリアは日本伝統の刺し子をモチーフにしたキルティングシートや、和紙の質感を表現したインパネなど和の美しさが取り入れられて高級感たっぷり。

車線維持支援機能などを含む先進の予防安全システム「レクサスセーフティシステム+」もデビュー時からしっかり搭載されています。

そんなUXの中でも特に高級感があるのが「バージョンL」。

ヒーターやベンチレーション機能付きの本革シートなどが備わる豪華なインテリアに加え、三眼フルLEDランプやダークグレーメタリック塗装の切削光輝アルミホイールと18インチタイヤを標準装備するなどエクステリアも豪華仕様です。  

レクサス UX ▲上位グレードの「バージョンL」は本革シートが標準装備

UX全体の中古車掲載台数は約650台、約190万円から。そのうち「バージョンL」は約120台、約220万円から。

ガソリン車や4WDもラインナップされますが、多くはハイブリッドのFFモデルとなっています。
 

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レクサス UX(初代)
 

2.ホンダ ヴェゼル(2代目)

ホンダ ヴェゼル ▲大ヒットコンパクトSUVの2代目

コンパクトなボディに広い室内で人気のヴェゼル。その2代目は、クーペのような都会的なデザインが特徴です。

インテリアでは、ダッシュボードやドアパネルにソフトパッドを採用し、手に触れる部分の質感にもこだわっています。安全運転支援システム「ホンダセンシング」は全グレードに標準装備。また静粛性の高さも、日常の移動をプレミアムにしてくれるポイントです。

中でもバンパーガーニッシュにクリアブラック塗装が施され、18インチアルミホイールを履く上級グレードのハイブリッドモデル「Z」は装備充実。

インテリアには、プライムスムースとファブリックのコンビシートやヒーター付きの本革巻きステアリングホイールが備わり、高級感があります。
 

ホンダ ヴェゼル ▲装備が充実している「Z」

また、2トーンの専用ボディカラーが個性的なハイブリッドモデル「PLaY」には、パノラマルーフや9インチのディスプレイナビが装備されます。

グレージュのコンビシートと高触感バーミリオン塗装センターコンソールパネルが、明るくて高級感のある室内空間を演出しています。
 

ホンダ ヴェゼル ▲「PLaY」のパノラマルーフ

2代目ヴェゼル全体の流通台数は約1700台と豊富。そのうち「Z」が約1100台と多くを占めており、総額210万円くらいから狙えます。

一方、「PLaY」は約80台と少なめで、価格もやや高めの総額約260万円からとなっています。

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ホンダ ヴェゼル(2代目)
 

3.マツダ CX-30(初代)

マツダ CX-30 ▲伸びやかで美しいデザインが特徴のCX-30

マツダらしい面で魅せる伸びやかなボディデザインで、クーペのようにエレガントなクロスオーバーSUV。

人と車の一体感が重視されたコックピットに対し、助手席や後席は居心地よくデザインされたインテリアの質感は高く、エントリーグレードでもステアリングホイールやシフトノブが本革仕様となるなど高級感があります。

「レーダークルーズコントロール」や「レーンキープアシストシステム」、「ブラインドスポットモニタリング」といった運転支援システムが全車標準装備されているのも高級車に負けないポイントです。

そんなCX-30の最上級グレード「Lパッケージ」は本革シートを標準装備し、運転席は10ウェイパワーシート。しかも、ブラックとピュアホワイトが用意されます。

ただし、2022年8月には上級グレードが「プロアクティブ ツーリングセレクション」に集約され、2024年7月には「20S ツーリング」「XD ツーリング」と名前を変えているのでご注意を。
 

マツダ CX-30 ▲ピュアホワイトの本革シートを選ぶことも可能

高級感がありながら値頃感のある「Lパッケージ」は、約260台、総額約130万円から流通しています。そのうち約110台はディーゼルモデルで、総額約150万円から手に入れることができます。
 

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マツダ CX-30(2代目)
 

4.スズキ フロンクス(初代)

スズキ フロンクス ▲4mを切る全長で取り回しやすいフロンクス

力強さと上質さを兼ね備えたクーペライクなデザイン、そして最小回転半径4.8mという取り回しやすさも魅力のコンパクトSUV。

FFと4WDが選べ、両車に「スポーツモード」、4WDには「スノーモード」「グリップコントロール」「ヒルディセントコントロール」といった悪路走行アシスト機能と、高級SUV並みの走りの機能が標準装備されています。

衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」や「アダプティブクルーズコントロール」など、最新の予防安全技術「スズキセーフティサポート」も標準装備です。

インテリアは、ブラックとボルドーでコーディネートされ、運転席と助手席にはヒーターをシートバックと座面に内蔵。さらに後席には足元に温風を送り込むヒーターダクトを装備して、寒い日のおもてなしもばっちりです。

ちなみにこちらはeビターラ同様に、スズキのインド法人「マルチ・スズキ・インディア」が生産しています。
 

スズキ フロンクス ▲ブラック×ボルドーの配色で高級感を演出

デビューからまだ1年たっていないニューモデルということもあって、中古車流通台数は約50台と少なく、総額約260万円からと価格もまだあまりこなれていませんが、その分どれも低走行車ばかり。

4WD車は10台程度しかないので、見つけたらお早めに。
 

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スズキ フロンクス(初代)
 

5.日産 キックス(初代)

日産 キックス ▲電動パワートレインの「e-POWER」を搭載するキックス

コンパクトながら「ダブルVモーショングリル」や「フローティングルーフ」で、スタイリッシュで力強いエクステリアと大人でもくつろげる後席、Mサイズのスーツケースを4個搭載できるラゲージルームなど、広い室内空間が自慢のキックス。

静かで力強い加速を誇るモーター駆動の「e-POWER」に、先進安全技術「プロパイロット」が全車標準装備され、ひとクラス上の快適さです。

中でも2022年7月に追加された「X スタイルエディション」は、落ち着きのある深いブラウンを基調としたインテリアと、ダーククロームグリルがシックで高級感たっぷり。寒冷地仕様、ステアリングヒーター、シートヒーターが標準装備なのもうれしいポイントです。
 

日産 キックス ▲落ち着きある「X スタイルエディション」の車内

初代キックス全体の流通量は約1500台ですが、「X スタイルエディション」は約50台だけと希少なので、見逃さないようにチェックしてください。総額約230万円から流通しています。
 

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日産 キックス(初代)
文/竹井あきら 写真/尾形和美、篠原晃一、奥隅圭之、レクサス、ホンダ、スズキ、マツダ、日産
※記事内の情報は2025年8月7日時点のものです。
竹井あきら

ライター

竹井あきら

自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。

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