【試乗】新型トヨタ RAV4 PHV|306psは伊達じゃない! 販売が絶好調なのにも納得の性能を楽しめる
2020/10/29
▲今年6月に追加されたRAV4のPHVモデルに試乗する機会を得た。自動車テクノロジーライター・松本英雄がその様子をレポートする※現在RAV4 PHVは生産状況に応じて注文が一時停止中です。再開など詳細はトヨタ自動車株式会社のHPにてご確認ください
ハイブリッドより出力とEV走行航続距離を高めたPHV
RAV4のガソリンおよびハイブリッド、RAV4 PHVの販売は絶好調である。だが、PHVにおいては部品調達の生産調整ができず、2020年内の生産枠はすでに埋まっている。
RAV4 PHVは、グレードによっても価格差はあるが、だいたい500万円程度のプラグインハイブリッドのSUVと思えばいい。
力強いタフな性能を感じさせながら、都会的なエッセンスをもつRAV4。さらにPHV化することにより、付加価値を高めている。
PHVにすると車両重量は増加するが、フロントのモーターに強化品が装着されており、システム出力は306psを発生し、重量に見合ったパフォーマンスを発揮する。
この強化されたシステムによって、ハイブリッドモデルより出力もEV走行可能な航続距離も高められたのだから、売れている理由もわからないでもない。
では、実際に動力性能がトータルで本当にアップしたのか。試乗したフィールをお伝えしたい。


静粛性も乗り心地も良好! 走りもとても力強い
試乗の前に外観を見渡す。ハイブリッドモデルと比べ、モールディングの追加とフロントのグリルを変更し、高級感をもたせた都会的な印象のデザインに変更されている。
▲こちらがハイブリッドモデル。SUVらしい力強さが高いデザインだ早速乗り込んでみると、ボンネットの形状によって、車幅などの感覚がつかみやすいことがわかる。
AUTO EV/HVモードで走り出す。この日は真夏日。日差しで車内が暑いが、エアコンの性能が優秀で、思ってた以上に早く快適な温度にコントロールしてくれる。
エアコンを起動させしばらくすると、エンジンも始動するが、振動や騒音はほどんど感じられない。プリウスPHVよりも、ここら辺の静粛性は高いと感じた。
一般道を走っていると、いつの間にかEVモードに切り替わり、静粛性が非常に高くなる。だが、エンジンが始動していても、バッテリーや動力に負荷が少ない場合はとても静かである。
静粛性もさることながら、ボディ剛性がハイブリッドのRAV4よりも高く、シャシーがとてもしっかりしていて、タフなイメージが増した。

次に一般道から首都高速に入る。ETCゲート前で速度を落して気づいたが、ブレーキのコントロールがとてもしやすく、トヨタのハイブリッドの中では一番タッチが自然であり好感触だ。
グッと加速して本線へ合流するが、この加速が外観から和想像できないほど軽快で素早い。さすが306psは伊達じゃない。
段差やうねりにより突き上げ感を感じるモデルもあるが、高速での乗り心地も落ち着いていて良好だ。
鈍重で重さを感じるSUVとは違い、中速から高速のカーブでのスタビリティがとても高く、ドライビングが楽しくなる。
パッと見違いのわからないのRAV4だが、ハイブリッドモデルとの違いはステアリングを握り、走らせなければわからない。当然高値になってしまうが、価格以上の性能を楽しめるPHVのSUVであることは間違いない。
▲インテリアは黒を基調としたシックな仕様だ【試乗車 諸元・スペック表】
●2.5 ブラック トーン E-Four 4WD
| 型式 | 6LA-AXAP54 | 最小回転半径 | 5.7m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.6m×1.86m×1.7m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.69m |
| ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.6m/1.62m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 1.89m×1.52m×1.23m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1920kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 2195kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.2m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
- |
||
| オプション色 |
アティチュードブラックM/ホワイトパールCS、アティチュードブラックM/シルバーM、アティチュードブラックM/グレーメタリック、Aブラックマイカ/エモーショナルレッドII、アティチュードブラックM/ダークブルーM |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 6LA-AXAP54 |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | CVT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | - |
| オプション色 | アティチュードブラックM/ホワイトパールCS、アティチュードブラックM/シルバーM、アティチュードブラックM/グレーメタリック、Aブラックマイカ/エモーショナルレッドII、アティチュードブラックM/ダークブルーM |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.6m×1.86m×1.7m |
| ホイール ベース |
2.69m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.6m/1.62m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 1.89m×1.52m×1.23m |
| 車両重量 | 1920kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 2195kg |
| 最低地上高 | 0.2m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | A25A-FXS | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | - | 燃料タンク容量 | 55リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 2487cc | 燃費(WLTCモード) |
22.2km/L
└市街地:20.5km/L └郊外:23km/L └高速:22.5km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 177ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
219(22.3)/3600 |
| エンジン型式 | A25A-FXS |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | - |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 2487cc |
| 最高出力 | 177ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
219(22.3)/3600 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 55リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 22.2km/L
└市街地:20.5km/L └郊外: 23km/L └高速: 22.5km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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