【試乗】新型 メルセデス・ベンツ Bクラス|力強さを増してメルセデス史上最高のFF車に進化!
2019/08/17
▲今回試乗したのは、2019年6月に発表された新型メルセデス・ベンツ Bクラス。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏による公道試乗の模様をレポートする外観はもはやファミリーカーではない
メルセデス・ベンツ Bクラスが、7年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。
センセーショナルな発表ではないが、先代と比べて落ち着きある雰囲気となって地に足が着いた印象にますます磨きがかかってきた。
このような飽きのこないデザインこそ、メルセデスの真骨頂である。
大きな抑揚ある造形ではないが、ファミリー的だと思われていたエクステリアに、がっしりとした頼れるハッチバックのボディデザインを垣間見ることができるようになった。
Aクラスよりも全高が120mm高くなっているにも関わらず、ハイトのあるファミリーハッチとは無縁のデザインもエージレスな印象だ。
ラインナップとしてはガソリン4気筒1.4Lターボと、4気筒2Lディーゼルターボモデルがある。
今回、試乗したのは前者のガソリンモデルだ。
▲Aクラスと比較すると全高が120mm高いが、全幅、全長はほぼ変わらない。先代のBクラスともサイズ感はほぼ同じ街乗りに長けた操作性
早速乗り込む。
ヘッドクリアランスとセンタークラスターの関係に余裕があり、リラックスできる雰囲気だ。
このインテリアもAクラス同様のデザインコンセプトである。
モニターはAクラス同様に大きく見やすい。
都内の青山で出発前に試したのは、より会話に近い言葉で機能設定などができるMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)である。
当日は車内が暑かったため温度調整をしようと「Hi、メルセデス」と恥ずかしさを含ませながら話したら反応しなかったが、同乗した若い編集者が代わりに話したら即座の反応であった。
編集「暑いんだけど!」
MBUX「エアコンを24℃に設定いたしました」
こんな具合に簡単にエアコンの温度が下がった。
システムが馴染んできたのか声が良いのか、Aクラスのときよりも反応が速い印象を受ける。
3人乗車で、新型Bクラスを走らせる。
1.4Lターボであるが、十分な発進と加速だ。
7速DCTによるトランスミッションも、ギクシャク感は皆無で扱いやすい。
どちらかというと扱いやすさを優先させたエンジン特性は、市街地での運転と非常に相性が良い。
ストップ&ゴーが多く、カーブの多い日本の道路状況にマッチしているように思える。
▲Aクラスなど他モデルでも採用されているワイドディスプレイ。視点が高く、広い視界が確保されている
▲直列4気筒1.4Lターボエンジンは最大136psを発生させるSクラスに勝るとも劣らないACC機能
飯倉の入口から首都高速に入る。
上り坂を一気に加速して合流だ。
エンジン音も抑えられていてAクラスよりも静かに感じる。
しかも乗り心地がとてもよい。
Aクラスとホイールベースもほぼ同じにも関わらず、しっとりとしてすこぶるよい。
今までのFFベースのメルセデスの中では最も乗り心地と静粛性が良好だ。
首都高速の連続カーブでも、常に車体をフラットにして同乗者が振られない。
カーブからの加速でフロントが浮き上がることもなく、ステアリングのずっしり感はメルセデス・ベンツ特有の安心感を得ることができる。
グラスエリアも広く目視による確認も見やすい。
首都高速でACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)も試してみる。
速度の加減速はお世辞なしにうまい!
ブレーキは運転の師匠のように優しく制動して、加速も1.4Lというキャパシティにも関わらずゆったりとした加速を演出する。
レーンキープアシストも安心である。
さすがにSクラスを超えることはないが、実用としてはまったく劣ることのない性能である。
ハッチバック特有のクオーター部分からの風切り音も抑えられて、高速走行が得意なドイツならではの一日の長がハッキリとわかる。
Aクラスよりも明らかに大人の仕上がりとなったBクラスは、質のわかる大人から感性の鋭い若い人まで受け入れる器の大きさが感じられるCセグメントの5ドアハッチである。
▲街乗り、高速道路を問わず、カーブ時の車体の安定感は抜群【試乗車 諸元・スペック表】
●B180 AMGライン
| 型式 | 5BA-247084 | 最小回転半径 | 5m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.43m×1.8m×1.55m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.73m |
| ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.56m/1.55m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1450kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.12m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
ポーラーホワイト、ジュピターレッド |
||
| オプション色 |
デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、モハーベシルバー |
||
| 掲載コメント |
※デジタルホワイト、デニムブルー、モハーベシルバーは2019年秋から配車開始予定です |
||
| 型式 | 5BA-247084 |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 7AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ポーラーホワイト、ジュピターレッド |
| オプション色 | デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、モハーベシルバー |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
コラム |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.43m×1.8m×1.55m |
| ホイール ベース |
2.73m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.56m/1.55m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1450kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.12m |
| 掲載用コメント | ※デジタルホワイト、デニムブルー、モハーベシルバーは2019年秋から配車開始予定です |
| エンジン型式 | 282 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 43リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1332cc | 燃費(WLTCモード) |
15km/L
└市街地:11.2km/L └郊外:15.4km/L └高速:17.3km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 136ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
200(20.4)/4000 |
| 型式 | 5BA-247084 |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 7AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ポーラーホワイト、ジュピターレッド |
| オプション色 | デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、モハーベシルバー |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
コラム |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.43m×1.8m×1.55m |
| ホイール ベース |
2.73m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.56m/1.55m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1450kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.12m |
| 掲載用コメント | ※デジタルホワイト、デニムブルー、モハーベシルバーは2019年秋から配車開始予定です |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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