【試乗】新型 メルセデス・ベンツ Eクラス de|世界初の「ディーゼル+プラグインハイブリッド」の乗り味はスポーツセダンそのもの!
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
2020/02/07
▲Eクラスに乗用車としては世界初の「プラグインハイブリッド+ディーゼル」のモデルが登場。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏が試乗した2Lディーゼルターボエンジンとモーターを組み合わせ
日本では乗用車タイプのプラグインハイブリッド車として、初めてディーゼルエンジンが加わった。
それが今回試乗した、メルセデス・ベンツ E350 de アバンギャルド スポーツだ。
最新のEクラスはフラッグシップのSクラスを思わす風格と、堂々とした乗り心地を踏まえながらも、軽快なハンドリングを演じる設定もある。
E350 deは、350という表記であるが2Lディーゼルエンジンにモーターを組み合わせた仕様となっている。
近頃のメルセデスはダウンサイジングであるが、出力に応じたモデル名になっていることが特徴だ。
Eクラスでいえば、排気量は1.5Lから4Lまでのバリエーションが存在する。
車格から想像するキャパシティよりも、現在は小さな排気量となっている。
その中で、E350 de アバンギャルド スポーツは、リチウムイオンバッテリー搭載のプラグインハイブリッドモデルだ。
以前にS300 hというディーゼルとモーターのハイブリッドモデルがあったが、東京~京都往復をした際に燃費も乗り心地もパフォーマンスも含めて最も感心したモデルであった。
今回はプラグインハイブリッドにディーゼルエンジンという組み合わせなので、以前の記憶がよみがえり期待感が広がる。
▲メルセデス・ベンツらしい堂々としたスタイリング
▲給電プラグはリアに備わっている守備範囲の広い電動走行
シートに腰を沈めるととても落ち着く。
まさにメルセデスの王道という感じだ。
ドライビングモードには“ハイブリッド”“Eモード(電動のみ)”“Eセーブ”“チャージ”の4種類があり、今回は“ハイブリッド”と“Eモード”を使用してみる。
ハイブリッドモードでは、スタートボタンを押してもエンジンは始動しない。
そのまま走り、広い公道に出たところで加速したが、それでもエンジンはまだかからない。
「電動のみのモードか?」と思うほどだ。それだけ粘りがあるのである。
バッテリーがまだあるうちに、Eモードも試してみる。
最高に静かだ。加速もいい。
バッテリーの量も少なくなってきて勾配がきついところに差しかかると、エンジンが始動する。
エンジンが始動する前に、アクセルペダルが重くなる機能がある。
「これ以上踏み込むとエンジンが始動しますよ」とドライバーに知らせるものだ。
▲包み込むようにホールド感の高いシート
▲木目のセンターコンソールがプレミアムセダンに乗っていることを想起させてくれるモーターによる力強い走り出し
このエンジンはGLC 220 dでもお伝えしたとおり、静粛性が素晴らしい。
Eクラスとなると静粛性もさらに上だ。
おまけにこの加速はびっくりする。静かで速い。
システム出力トルクは7Lのエンジンに相当する。
しかし、モーターの特性上そのトルクがあっという間に発生するので、これはもうスポーツサルーンと言っても過言ではない。
このパフォーマンスにはスポーティなサスペンションでないと、消化不良を起こしそうだ。
プラグインハイブリッド+ディーゼルの組み合わせに、アバンギャル ドスポーツを名乗ったものしかないのも合点がいく。
ステアリングフィールは路面状況がどのように変化しても、路面をきっちりとらえる安心感がある。
コーナリング中にバッテリーの重さなどは感じられなかった。
ちなみにE350 deはセダンのみの設定だ。
トランク隔壁に搭載されているバッテリーが影響しているのであろう。
▲荷室奥部分はバッテリーの影響で1段高くなっている優雅な走りを演出するトランスミッション
トランスミッションは非常に滑らかで、評価という点においても言うことない。
このハイブリッドはトランスミッションがシフトダウンなどしてトルクを稼ぐ必要もないことから、ビジーにならずに優雅に乗れるのである。
新たなテクノロジーを首尾よくコントロールし、プレミアムセダンとしての価値をさらに昇華させた1台であった。
▲モーターからエンジンへの切り替わりも実に滑らかにシフトをした【試乗車 諸元・スペック表】
●メルセデス・ベンツ E350 de アバンギャルド スポーツ ディーゼルターボ
| 型式 | - | 最小回転半径 | -m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FR | 全長×全幅×全高 | 4.92m×1.85m×1.48m |
| ドア数 | 4 | ホイールベース | 2.94m |
| ミッション | 9AT | 前トレッド/後トレッド | -m/-m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | -kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | -m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
ポーラーホワイト |
||
| オプション色 |
オブシディアンブラック、イリジウムシルバー、カバンサイトブルー、セレナイトグレー、ダイヤモンドホワイト、ヒヤシンスレッド |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | - |
|---|---|
| 駆動方式 | FR |
| ドア数 | 4 |
| ミッション | 9AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ポーラーホワイト |
| オプション色 | オブシディアンブラック、イリジウムシルバー、カバンサイトブルー、セレナイトグレー、ダイヤモンドホワイト、ヒヤシンスレッド |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
コラム |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | -m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.92m×1.85m×1.48m |
| ホイール ベース |
2.94m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
-m/-m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | -kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | -m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | OM654 | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 60リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1950cc | 燃費(WLTCモード) | - |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 194ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
400(40.8)/2800 |
| エンジン型式 | OM654 |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1950cc |
| 最高出力 | 194ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
400(40.8)/2800 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 60リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | -km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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