大きくなっただけじゃない! フットワークも良くなった6代目フォルクスワーゲン ポロ
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
タグ: フォルクスワーゲン / ハッチバック / FF / ポロ / EDGEが効いている
2018/04/18

居住性もサイズも……もはやゴルフはいらない?
輸入コンパクトカーの定番、ポロの新型は全幅1750mmとついに3ナンバーサイズに突入してしまった。全長は4060mm。つまり、ほぼゴルフ4並みに成長したことになる。
そのぶん室内はきっちり広くなった。特に、従来は大人にはキツかった後席の余裕が増して、胸を張ってフル4シーターといえるようになったのは大きい。up!という弟ができたことを考えても、無意味な肥大化ではなさそうだ。
一方でエンジンはダウンサイジング。直列3気筒1Lターボユニットは、それでも旧型を凌ぐ最高出力95ps、最大トルク175N・mを発生する。常用域では3気筒特有の振動を感じるものの力感は十分。小気味よく走る。
驚きはフットワークだ。ボディもアシもガッチリとした乗り味は典型的なドイツ車。速度が上がるほど路面に吸い付き、雨のアウトバーンでも180km/hで鼻歌交じりでかっ飛んでいけた。この余裕は、日本の交通環境下でもクラスを超えた安心感に繋がるはずだ。
不満は、全車速追従のACCや歩行者検知まで行う緊急自動ブレーキが備わる一方で、車線逸脱警告機能がないこと。日本のライバルには装着車が増えているだけに早期の対応を望みたい。
とはいえ、室内は格段に広くなったし、走りのポテンシャルも一層引き上げられた新型ポロは、これ1台ですべてまかなえる車に成長した。
正直、デザインはピンとこないが、今、日常の伴侶となる車を選ぶなら、ゴルフではなくポロがいいかもしれないと真剣に思わせたのである。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:Highline ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直3DOHCターボ ■総排気量:999cc
■最高出力:70(95)/5000-5500[kW(ps)/rpm]
■最大トルク:175(17.9)/2000-3500[N・m(kg-m)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4060x1750x1450(mm) ■ホイールベース:2550mm
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