BMW 4シリーズクーぺ (石井昌道)【海外試乗】
カテゴリー: BMWの試乗レポート
2013/09/09

セダンやワゴンではなく、わざわざ2ドアクーペを選ぶ。それも、いかにもマニアックなピュアスポーツではないところがいい!? BMWのFRならではの絶品のハンドリングを楽しむのもいいが、余裕ある大人のクーペを優雅に乗りこなしたいものだ
グルメ的に深い味わいのハンドリングが癖になる!?
素直にカッコイイとうなずけるフォルム
最近、愛車を3シリーズに乗り替えたこともあって、とても気になっていた4シリーズ。セダンに対して、どれぐらい+αな魅力があるのだろうか? 年内の日本導入に先がけて欧州で試乗した。
まずスタイリングは、写真で見るよりも実車のほうがワイド&ローで迫力がある。
走り去る後ろ姿は、とても3シリーズがベースとは思えないほどで、一昔前の6シリーズぐらいの感覚。リアのホイールアーチがドーンと張り出しており、そこが全幅の最大値となるのだ(3シリーズはミラー)。それで全高が65㎜も低くなっているのだがらワイド&ローなのは当然。誰が見ても、素直にカッコイイとうなずけるフォルムだと思う。
FRの醍醐味を存分に味わわせてくれる
では走りはどうか? 試乗車は3L直6ターボを搭載する435i(8AT)のSportで、可変ダンパーとフロント、リアにそれぞれ19インチのオプションのタイヤを装着していた。タイヤサイズをチェックしたときには「もしかしたらリアが粘りすぎてアンダーっぽくなるかも?」なんて危惧していたが、サーキット試乗ではびっくりするほどバランスのいいハンドリングだった。
可変ダンパーをスポーツ寄りにセットしていてもガチガチに硬いわけではなく、サーキットの高G域では意外やロールするほどなのだが、それがステアリングを切り込んでからノーズが入っていくプロセスの素直さと、リアが粘りすぎないニュートラルなハンドリングをもたらしていた。
エンジンのトルク&パワーとレスポンスが申し分ないこともあって、もっと旋回させたい、あるいはリアを安定させたいというようなドライバーの意思を忠実に反映。FRの醍醐味を存分に味わわせてくれるのだ。
3シリーズセダンでも十分にファンだが、さらに自由自在感を高めたハンドリングをもつ4シリーズ。舌の肥えたグルメには、堪えられないほど美味なのだ。
SPECIFICATIONS
グレード | 435i Coupe | ||
駆動方式 | FR | ||
トランスミッション | 8AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4638×1825×1362 | ||
ホイールベース(mm) | 2810 | ||
車両重量(kg) | 1525 | ||
乗車定員(人) | 4 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 2979 | ||
最高出力[ps/rpm] | 306/5800-6000 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 400/1200-5000 |
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