【Car as Art !】BMW M550i xDrive Ultimate Edition
カテゴリー: BMWの試乗レポート
タグ: BMW / 5シリーズ / EDGEが効いている / c!
2020/09/25

Mともひと味違う。
Mパフォーマンスの5シリーズという我儘
「BMW5シリーズのスポーツモデルが欲しいけれど、M5だとちょっと過激すぎるし、540iだと性能的にちょっと物足りない」
そんなお悩みをもつあなたにピッタリなのがM550i xDriveだ。
M550i xDriveはモデル名のアタマにMがついているけれど、その後に続く数字が3ケタの場合はよく知られた“M”ではなく、“Mパフォーマンス”の仲間であることを意味する。
ちなみにMパフォーマンスとはMと通常のBMWの中間(か、ややM寄り)の性能を有するスポーツモデルで、5シリーズの場合、エンジンの最高出力で比べるとM5=600ps、M550i=531ps、540i=450psとなる。
価格も同様で、M5=1782万円、M550i=1319万円、540i=1104万円の順。つまり、性能的にはM5に限りなく近いけれど、値段はM5と540iの中間(か、やや540i寄り)という、ある意味でコスパの高いモデルでもあるのだ。
もうひとつの特徴といえるのが、サーキット走行を視野に入れたMに対して、Mパフォーマンスは同じスポーツモデルとはいえ、あくまでも一般公道での走行を中心に据えた設定になっている点。
だから乗り心地やエンジン音などもMほど過激ではなく、ワインディングロードを思いっきり攻められるのに市街地では優れた快適性が味わえる。
これこそ「M5だとちょっと過激すぎるし、540iだと性能的にちょっと物足りない」と考えるアナタにぴったりなBMWではないだろうか?




実際にM550i xDriveを街中で走らせてみたところ、その乗り心地のよさにビックリした。
スポーツモデルにありがちなタイヤからのゴツゴツ感が皆無で、サスペンションが滑らかに上下する様は、現行型になって快適性が大幅に向上した540iに匹敵するほど。
しかも、エンジン音もごく低く抑えられていて、まるでラグジュアリーセダンに乗っているかのような心地よさを味わえるのだ。
そんなわけで、「いくらMパフォーマンスといっても、これはちょっとソフトすぎるんじゃない?」と心配になったのだけれど、よくよく見てみれば、センターコンソール上のスイッチで切り替えられるドライビング・パフォーマンス・コントロールがコンフォート・モードになっていることに気づいた。
そこで、何気なくこれをスポーツ・モードに切り替えてみたところ、車の性格が180度変わって度肝を抜かれた。
アクセル操作に対する反応がさらに鋭くなって、まるでライトウェイトスポーツカーを操っているかのような軽快感が味わえるようになったのだ。
ハンドリングも同様で、ステアリングを切り込んだときにほとんどロールせず、まさに瞬時に車の向きが変わるところはスポーツカーそのもの。
かといって、スパルタンなスポーツカーのような危うさの漂う機敏さではなく、リアタイヤがしっかりとグリップした安定感ある軽快さ、コーナリングの素早さを示してくれるのである。
この種のドライビングモード切り替えは、せっかく付いていても実際の変化幅が小さくて、その恩恵をあまり感じられることが多いのだけれど、M550i xDriveは例外。
つまり、スイッチひとつでM5にも540iにも切り替わるジキル博士とハイド氏のような二面性こそ、M550i xDriveの最大の魅力と言っていいだろう。


【試乗車 諸元・スペック表】
●M550i xドライブ アルティメット エディション
型式 | - | 最小回転半径 | 5.8m |
---|---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.962m×1.868m×1.467m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.975m |
ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | -m/-m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1810kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 2460kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | -m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
アルピン・ホワイトIII |
||
オプション色 |
メディテラニアン・ブルーメタリック ブラック・サファイアメタリック ソフィストグレーブリリアントエフェクト ブルーストーンメタリック ロードナイト・シルバーメタリック ブリリアント・ホワイトメタリック フローズン・カシミヤ・シルバーメタリック シャンパン・クオーツメタリック フローズン・ブリリアント・ホワイトM フローズン・ダーク・ブラウンメタリック アルマンディン・ブラウンメタリック ピュア・メタル・シルバーメタリック フローズンアークティックグレーメタリック アズライト・ブラックメタリック |
||
掲載コメント |
※国内限定55台 |
型式 | - |
---|---|
駆動方式 | 4WD |
ドア数 | 5 |
ミッション | 8AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | アルピン・ホワイトIII |
オプション色 | メディテラニアン・ブルーメタリック ブラック・サファイアメタリック ソフィストグレーブリリアントエフェクト ブルーストーンメタリック ロードナイト・シルバーメタリック ブリリアント・ホワイトメタリック フローズン・カシミヤ・シルバーメタリック シャンパン・クオーツメタリック フローズン・ブリリアント・ホワイトM フローズン・ダーク・ブラウンメタリック アルマンディン・ブラウンメタリック ピュア・メタル・シルバーメタリック フローズンアークティックグレーメタリック アズライト・ブラックメタリック |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
フロア |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.8m |
全長×全幅× 全高 |
4.962m×1.868m×1.467m |
ホイール ベース |
2.975m |
前トレッド/ 後トレッド |
-m/-m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1810kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | 2460kg |
最低地上高 | -m |
掲載用コメント | ※国内限定55台 ※諸元・装備情報は一部本国仕様の情報を掲載しております |
エンジン型式 | - | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | V型8気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 68リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 4395cc | 燃費(WLTCモード) | -km/L └市街地:-km/L └郊外:-km/L └高速:-km/L |
燃費基準達成 | |||
最高出力 | 531ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
750(76.5)/4600 |
エンジン型式 | - |
---|---|
種類 | V型8気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 4395cc |
最高出力 | 531ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
750(76.5)/4600 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 68リットル |
燃費(JC08モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | -km/L |
燃費基準達成 | - |
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