【試乗】BMW Z4 sDrive20i │ ただの廉価グレードではない、直4だからこその軽快な乗り味!
2020/12/14
▲直列4気筒ターボエンジンを搭載したZ4 sDrive20i、軽いエンジンならではの軽快な走りと素直な挙動で、直6モデルとは違う個性を確立している辛口より中辛、少し穏やかなZ4
BMW Z4は3L直6エンジンを積んだM40iと2L直4エンジンを積んだsDrive20i系の2本立て。このうち、導入当初はM40iしか広報車がなかったが、ようやくZ4 sDrive20i M Sportにも試乗できるようになったとのことなので、喜び勇んで箱根までドライブ、いやテストに出かけてきた。
「そんなこといっても、sDrive20iは廉価モデル。M40iほどの魅力はないんでしょ?」なんて声がどこからか聞こえてきそうだが、それは大きな間違い。sDrive20iはM40iにない特徴を備えていた。その点を中心にリポートしよう。
たしかに上級グレードのM40iはハイパフォーマンスだ。340psを生み出す直6エンジンは、かつて「絹のように滑らか」と称されたとおり回転フィールが驚くほどスムーズ。回っているだけで気持ちがいいエンジンなんて、そうそうない。
でも、ワインディングを走るだけならいいけれど、市街地を流すにはM40iの足回りはやや硬すぎる。同じ理由から、路面が波打った荒れた道でを攻めると、ステアリングを小刻みにとられる傾向が現れて、ちょっと落ち着かない。「Z4の魅力はわかるけれど、もうちょっと穏やかなキャラクターの方が好み」 M40iに試乗した後、そう感じたのを覚えている。
Z4 sDrive20i M Sportは、そんな私の期待に応えてくれるモデルだった。
まず驚いたのは、M40iの登場から1年少々を経て、オープン2シーター・ボディの剛性感が向上していたこと。ご存じのとおりZ4はオーストリアのマグナシュタイヤーで生産されるが、職人たちによる手作業が少なくないせいか、彼らの習熟度によって仕上がりに微妙な変化が生まれるらしい。Z4を買うなら、どうやらいまが“旬”のようだ。
▲剛性の高いボディ構造により、ソフトトップでもハンドリング性能を損なわないよう設計されている。時速50km/h以下なら走行中でも10秒でルーフを開閉することが可能
▲前世代に比べ全長が85mm、全幅が75mm大きくなり、ソフトトップと相まって重心はより低くなった
▲内装はステッチ付きブラック、レッド、コニャック、ブラックが選択できる(画像はステッチ入りブラック)
▲オプションのファスト・トラック・パッケージを選択することで、M40iに搭載されるアダプティブMサスペンションやMスポーツブレーキなどが装着できる
▲ソフトトップはコンパクトに設計され、ルーフの開閉に関係なく281Lのラゲージ容量を確保している乗り心地は期待どおりM40iよりもソフト。それも明確な差がある。これだったら市街地走行も苦にならないだろう。
直4エンジンの最高出力は197psだが、1490kgのボディにはこれで十分以上。4気筒だからといって回り方が雑になるわけではないし、箱根のワインディングロードでもまったく不満のない走りを披露してくれた。
しなやかな足回りのおかげで、市街地はもちろんワインディングロードでの走りも安定していた。さすがに本気で攻めるとM40iに似たクセが顔を出すけれど、さらっと峠を楽しむ程度ならこれで十分。いや、こちらの方が断然好みだ。
価格はM40iより173万円お安い682万円。もしもアナタが「限界コーナリング命」でないのなら、Z4 sDrive20i M Sportをより強くオススメする。
▲Z4 sDrive20iには直6エンジンよりも軽量な直4エンジンが搭載されている、フロント荷重の少なさはハンドリング面で有利に働く
▲20iにはM Sports以外にも、ベースモデルの20iが580万円、20i Sportは630万円でラインナップされている 【試乗車 諸元・スペック表】
●sドライブ 20i Mスポーツ
| 型式 | 3BA-HF20 | 最小回転半径 | 5.2m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FR | 全長×全幅×全高 | 4.34m×1.87m×1.31m |
| ドア数 | 2 | ホイールベース | 2.47m |
| ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.62m/1.61m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1490kg |
| シート列数 | 1 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 2名 | 車両総重量 | 1600kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.12m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
アルピン・ホワイトIII |
||
| オプション色 |
ブラック・サファイアメタリック、サンフランシスコ・レッドメタリック、ミサノ・ブルーメタリック |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 3BA-HF20 |
|---|---|
| 駆動方式 | FR |
| ドア数 | 2 |
| ミッション | 8AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | アルピン・ホワイトIII |
| オプション色 | ブラック・サファイアメタリック、サンフランシスコ・レッドメタリック、ミサノ・ブルーメタリック |
| シート列数 | 1 |
| 乗車定員 | 2名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.2m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.34m×1.87m×1.31m |
| ホイール ベース |
2.47m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.62m/1.61m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1490kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1600kg |
| 最低地上高 | 0.12m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | B48B20B | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 52リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 14.9km/L |
| 総排気量 | 1998cc | 燃費(WLTCモード) | 12.6km/L └市街地:8.3km/L └郊外:13.4km/L └高速:15.7km/L |
| 燃費基準達成 | H27年度燃費基準 達成車 |
||
| 最高出力 | 197ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/4200 |
| エンジン型式 | B48B20B |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1998cc |
| 最高出力 | 197ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
320(32.6)/4200 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 52リットル |
| 燃費(JC08モード) | 14.9km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 12.6km/L └市街地:8.3km/L └郊外: 13.4km/L └高速: 15.7km/L |
| 燃費基準達成 | H27年度燃費基準 達成車 |
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