歴代最高性能を手にした孤高の1台 BMW M5 Competition【Car as Art !】
カテゴリー: BMWの試乗レポート
タグ: BMW / セダン / 4WD / M5 / M5 コンペティション / EDGEが効いている / c!
2021/03/26
▲【BMW M5 Competition|写真=デレック槇島】 手ばなし運転までできるようになった
BMW M5は、1984年に初代が登場した元祖“羊の皮をかぶった狼”である。ボクシーな4ドアセダンにBMW M社がスーパーカーに匹敵する性能を付与したモデルだ。
2018年に現行型の6代目M5が登場。Mモデルのセダンとして初めて四輪駆動システム「M xDrive」を搭載した。さらに、翌年にはM5をベースにサーキット走行性能を高めたM5 Competition(コンペティション)を追加。そして、2020年にはベースとなる5シリーズがマイナーチェンジしたことに合わせてアップデートされている。
主な改良点としては、高性能3眼カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーを組み合わせた最新の運転支援システムが準装備となり、高速道路で一定の条件下においてステアリングから手をはなしての走行が可能な「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を備えたこと。東名高速で渋滞に巻き込まれたとき、実際にこのアシストプラスのお世話になった。
いくら運転の楽しいMモデルであっても、やはりサーキットの往復路での渋滞は嫌なもの。それが手ばなし運転が可能になったというから、時代は着実に進んでいる。
▲コンペティション専用に改良されたV8エンジンを搭載。より直接的な動力伝達を可能とする硬い専用エンジン・マウントも採用されたボタンひとつで豹変する“羊の皮をかぶった狼”
試乗車は鮮やかなスナッパー・ロック・ブルーのM5コンペティションだった。エクステリアでは、ハイグロス・ブラック仕上げのキドニーグリルやフロントフェンダー後方のアウトレット、サイドミラー、リアスポイラーなどが特徴だ。
パワートレインはM社謹製4.4L V8ツインターボエンジンに8速ATを組み合わせる。ベースモデルのM5が最高出力600psなのに対して、コンペティションは25psアップの625ps。最大トルクはM5と変わらずの750N・mで、0-100km/h加速は3.3秒と驚くほどに速い。
駆動方式はM専用にセッティングされた「M xDrive」と呼ぶ四輪駆動で、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)をオフにした場合にはFR(後輪駆動)を選択することも可能。少しだけ試してみたが、ホイールスピンをいとわずリアタイヤが簡単にスライドする。あくまでサーキットなどクローズな場所での使用を想定したものだ。
▲M5としては初採用となるMモード・ボタンに、運転支援装備の快適・安全装備をすべて無効にできるトラックモードを備えるなど、さらにアグレッシブな走りを想定した装備を備える
▲M5の0-100km/h加速は3.4秒、M5コンペティションは3.3秒となるエンジンやシャシー、ステアリングの特性は、それぞれ「コンフォート」(エンジンはエフィシエント)、「スポーツ」、「スポーツプラス」のモードがあり、任意の組み合わせをステアリングの左右に備わるM1、M2ボタンに記憶させることが可能。通常時はコンフォートモードで、いざとなればボタンひとつでスポーツモードに豹変させることができるというわけだ。
コンフォートといってもそこはM5コンペティションなので、柔なわけではない。といってもガチガチで不快な乗り心地というわけではないし、もちろん何ら問題なく日常使いできる懐の深さもある。けれど、やっぱりただ者ではない。ひと皮向けば筋肉質で体幹の鍛えられたボディであることがステアリングを通して伝わってくる。
元祖“羊の皮をかぶった狼”は、よりマッチョに、そしてハンズオフ走行もできるスマートさも備えて、進化を続けている。
▲2020年に改良された5シリーズ同様に最新運転支援技術を搭載した。コネクテッドシステムも音声認識や、スマートフォンによるエンジン始動などが可能となっている
▲新型5シリーズ同様に、L字型LEDライトを採用したヘッドライトなどを装備する
▲高負荷条件時にも優れた安定性を実現するという、M専用インテグレーテッドブレーキシステムを装備。ドライバーが任意に減速度を調整できるようにもなっている▼検索条件
BMW M5、M5コンペティション × 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●BMW M5 コンペティション
| 型式 | 7BA-82CH44 | 最小回転半径 | 5.9m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.99m×1.91m×1.48m |
| ドア数 | 4 | ホイールベース | 2.98m |
| ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.62m/1.6m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1940kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 2215kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.13m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
アルピン・ホワイトIII |
||
| オプション色 |
シンガポール・グレーメタリック、マリナ・ベイ・ブルーメタリック、スナッパー・ロック・ブルーメタリック、ブラック・サファイアメタリック、ドニントン・グレーメタリック、ブルーストーンメタリック、フローズン・マリナベイ・ブルーメタリック、フローズン・カシミヤ・シルバーメタリック、フローズン・ダーク・シルバーメタリック、フローズン・ブリリアント・ホワイトM、ブリリアント・ホワイトメタリック、ピュア・メタル・シルバーメタリック、ブランズ・ハッチ・グレーメタリック、モテギ・レッドメタリック、フローズン・ブルー・ストーンメタリック、アルビット・グレーメタリック、タンザナイト・ブルーメタリック、アヴェンチュリン・レッドメタリック、イモラ・レッド |
||
| 掲載コメント |
- |
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| 型式 | 7BA-82CH44 |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 4 |
| ミッション | 8AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | アルピン・ホワイトIII |
| オプション色 | シンガポール・グレーメタリック、マリナ・ベイ・ブルーメタリック、スナッパー・ロック・ブルーメタリック、ブラック・サファイアメタリック、ドニントン・グレーメタリック、ブルーストーンメタリック、フローズン・マリナベイ・ブルーメタリック、フローズン・カシミヤ・シルバーメタリック、フローズン・ダーク・シルバーメタリック、フローズン・ブリリアント・ホワイトM、ブリリアント・ホワイトメタリック、ピュア・メタル・シルバーメタリック、ブランズ・ハッチ・グレーメタリック、モテギ・レッドメタリック、フローズン・ブルー・ストーンメタリック、アルビット・グレーメタリック、タンザナイト・ブルーメタリック、アヴェンチュリン・レッドメタリック、イモラ・レッド |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.9m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.99m×1.91m×1.48m |
| ホイール ベース |
2.98m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.62m/1.6m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1940kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 2215kg |
| 最低地上高 | 0.13m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | S63B44B | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | V型8気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 68リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 4394cc | 燃費(WLTCモード) | - |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 625ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
750(76.5)/5860 |
| エンジン型式 | S63B44B |
|---|---|
| 種類 | V型8気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 4394cc |
| 最高出力 | 625ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
750(76.5)/5860 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 68リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | -km/L |
| 燃費基準達成 | - |
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