【試乗】アウディ Q3 /Q3 スポーツバック │クーペスタイルも加わった使い勝手の良いコンパクトSUV!
カテゴリー: アウディの試乗レポート
2020/12/08
▲2世代目へと進化したコンパクトSUV。日本でも人気のクーペスタイルをもつスポーツバックが追加され、選択肢が広がった人気のクーペスタイル、スポーツバックを追加
アウディのコンパクトSUV、Q3が8年ぶりに2代目へとフルモデルチェンジした。
基本骨格はVWグループが共通化を進める「MQB」となり、運転支援システムをはじめデジタル系の機能が進化。また、この世代より派生車種としてクーペスタイルのQ3スポーツバックというモデルも用意された。
しかし、これまでアウディのSUVクーペといえば、Q2やQ8など偶数が使用されてきたこともあり、SUVはQ3、SUVクーペはQ4と分けた方がわかりやすい気もする。将来的にQ3より上位クラスのSUVクーペの商品展開が予定されているのか、はたまたアルファロメオの4WDシステム「Q4」との登録商標と干渉するのか、スポーツバックとした本当の理由は定かではないが、アウディ初のBEV、e-tronでもクーペをスポーツバック(以下SB)と名付けており、この路線でいくということだろう。
▲スポーツバックはQ3より45mmルーフが低く、車両後部からリアウインドウへと傾斜させたフォルム
▲コンパクトながらSUVらしいフォルムのQ3。アルミニウム製の一体型ルーフレールを標準装備した機敏なハンドリングのスポーツバック
ボディサイズはQ3が全長4490mm、全幅1840mm、全高1610mm。スポーツバックは全長4500mm、全幅1840mm、全高1565mmと、スポーツバックの方が10mm長く、45mm低いことでスポーティさを強調している。外観上の違いはスタイリングの他、わかりやすい識別点としては、グリル形状がQ3は格子型なのに対して、スポーツバックがハニカム型。Q3にあるルーフレールが、スポーツバックにはないというところ。
日本仕様のパワートレインは、最高出力150ps、最大トルク250N・mを発揮する1.5L直4ターボの35TFSIと、最高出力150ps、最大トルク340N・mを発揮する2L直4ターボディーゼルの35TDIに7速DCTの組み合わせ。駆動方式は前者の35TFSIがFF、後者の35TDIがクワトロ4WDとなる。
インテリアには、Qシリーズの証しであるオクタゴンのシングルフレームグリルをモチーフとしたデザインがダッシュパネルなどにあしらわれている。また、10.25インチのフル液晶ディスプレイ式デジタルメーターをはじめ、タッチ操作式のディスプレイ、最新のドライバーアシスタンスシステムなど、新プラットフォームの恩恵が随所に見てとれる。
また室内空間は、旧型比で75mm長くなったホイールベースにより特に後席の居住空間が拡大。リアシートは前後スライドやリクライニングが可能で、クーペスタイルのスポーツバックでも178cmの大人が座って窮屈でないスペースが確保されている。ラゲージスペースも旧型比で70L拡大した530LとなりこれはQ3もスポーツバックも共通。リアシートを格納した際の容量はQ3は最大1525L、 スポーツバックは1400Lとなるが、日常での使い勝手にはそれほど差はないだろう。
▲インテリアは両モデル共通のデザインに。八角形のシングルフレームグリルをモチーフとしたインパネデザインを採用。メーター 部には各種情報を表示できるバーチャルコックピットを採用する(写真はQ3)
▲横方向のサポート性を高めたスポーツシートを装着。ホイールベースが先代より75mm延長され、室内空間が広くなっている(写真はQ3)
▲こちらはスポーツバックのリアシート。3分割可倒式で使い勝手を高めている。前後調整とリクライニングができ、居住性が向上した(写真はスポーツバック)
▲ラゲージ容量は旧型より70L拡大し、通常530Lに。後席を倒せばQ3は最大1525L、スポーツバック(写真)で最大1400Lとなる車両重量はQ3もスポーツバックもカタログ上はほぼ同じで、35TFSI+FFモデルが1530kg、35TDI+クワトロモデルが1700kgと約170kgの差となる。それもあって前者の方が動きは軽快なので市街地をメインに使うならやはりガソリンモデルがいいだろう。
かといって、ディーゼルモデルが重く感じるというわけではない。340N・mのトルクがあるので十分にスポーティな加速が可能だ。
ディーゼルモデルでQ3とスポーツバックの乗り比べもしてみたが、車高の低さもあって後者の方がより機敏なハンドリングだった。そして、惜しむらくはスポーツバックの1565mmという全高で、あと15mm低ければ一般的な立体駐車場にだって入る。
いずれにせよ、サイズとしても価格帯としても日常使いしやすいモデルだ。そして“スポーツバック”をラインナップに加えたことによって、競合車とは一線を画す新たな魅力を手に入れた。
▲ドライブモードは5パターン(エフィシェンシー、コンフォート、オート、ダイナミック、インディビジュアル)が用意されており、センターコンソールのスイッチで切り替えが可能(写真はQ3)
▲気筒休止システム(シリンダーオンデマンド)なども装着。走行特性を走行状況やドライバーの好みに応じて、6種類に設定できるアウディドライブセレクトも採用する(写真はQ3)【試乗車 諸元・スペック表】
●Q3スポーツバック 35 TDI クワトロ Sライン ディーゼルターボ 4WD
| 型式 | 3DA-F3DFGF | 最小回転半径 | 5.4m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.52m×1.86m×1.57m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.68m |
| ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.58m/1.59m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1710kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.19m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
アイビスホワイト、ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、ターボブルー、タンゴレッドメタリック、クロノスグレーメタリック |
||
| オプション色 |
- |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 3DA-F3DFGF |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 7AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | アイビスホワイト、ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、ターボブルー、タンゴレッドメタリック、クロノスグレーメタリック |
| オプション色 | - |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.4m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.52m×1.86m×1.57m |
| ホイール ベース |
2.68m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.58m/1.59m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1710kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.19m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | DFG | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | 軽油 |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 63リットル |
| 可変気筒装置 | ◯ | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1968cc | 燃費(WLTCモード) |
15.4km/L
└市街地:11.9km/L └郊外:15.2km/L └高速:17.7km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 150ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
340(34.7)/3000 |
| エンジン型式 | DFG |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | ◯ |
| 総排気量 | 1968cc |
| 最高出力 | 150ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
340(34.7)/3000 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | 軽油 |
| 燃料タンク容量 | 63リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 15.4km/L
└市街地:11.9km/L └郊外: 15.2km/L └高速: 17.7km/L |
| 燃費基準達成 | - |
●Q3 35 TFSI Sライン
| 型式 | 3BA-F3DPC | 最小回転半径 | 5.4m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.5m×1.84m×1.61m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.68m |
| ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.58m/1.59m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1530kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.19m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
アイビスホワイト |
||
| オプション色 |
ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、パルスオレンジ、ターボブルー、タンゴレッドメタリック、クロノスグレーメタリック |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 3BA-F3DPC |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 7AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | アイビスホワイト |
| オプション色 | ミトスブラックメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、パルスオレンジ、ターボブルー、タンゴレッドメタリック、クロノスグレーメタリック |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.4m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.5m×1.84m×1.61m |
| ホイール ベース |
2.68m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.58m/1.59m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1530kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.19m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | DPC | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 60リットル |
| 可変気筒装置 | ◯ | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1497cc | 燃費(WLTCモード) |
14.2km/L
└市街地:11.1km/L └郊外:14.3km/L └高速:16km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 150ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
250(25.5)/3500 |
| エンジン型式 | DPC |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | ◯ |
| 総排気量 | 1497cc |
| 最高出力 | 150ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
250(25.5)/3500 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 60リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 14.2km/L
└市街地:11.1km/L └郊外: 14.3km/L └高速: 16km/L |
| 燃費基準達成 | - |
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