ポルシェ 911 カレラ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ポルシェの試乗レポート
2009/07/22
※この記事はカーセンサー関東版3号(2001年1月18日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
超高性能で実用性も高い総合的なバランスの良さ
↑実用性の高い充実した走りはそのプライスに値する911 カレラクーペ(左)今モデルから全車種の室内灯にLED(発光ダイオード)を使用。写真はカレラ4(右)
911シリーズの2001年モデルも変更点は少なく、グレードアップしたキャビンに備わるスイッチ類の変更や追加、LED室内灯の追加などの細部に限られる。シリーズのラインナップは、カレラ、カレラ4、それらのカブリオレバージョン、それにターボ、限定生産のGT3と、多岐にわたる。しかもGT3以外のモデルでは、ターボも含めて6速MTのほかに5速ティプトロニックSを選ぶこともできるから、選択の幅はさらに広がる。 そのなかで最もベーシックなのがカレラクーペのMT仕様で、標準価格は990万円と、かろうじて1000万円の大台を切る。とはいえ実際には、PSM(17万円)、ヘッドライトウォッシャー(4万円)、リトロニックヘッドライト(12万円)の3種類のオプションを装着した試乗車の価格は、1023万円になる。
けれども、ボクスターSの3.2Lと比べても一段とパワフルな3.6L水冷フラット6エンジン、小気味よくシフトが決まる6速MT、剛性の高いクーペボディに支えられた鉄壁のハンドリングと、ソリッドな乗り心地、そして強力無比なブレーキなど、911カレラの充実した走りはそのプライスに値する。
4WDとPSMの活躍でさらに安定した走りに
↑911ターボの3.6Lツインターボエンジンは、420ps/57.1kg-mを発生する(左)911カレラカブリオレのオートルーフの開閉作業には20秒かかる(右)
一方、後輪駆動のカレラよりさらに安定した走りを望むなら、カレラ4を選べばいい。4WDによってスタビリティを大幅に高めたうえに、PSMを標準装備するカレラ4は、たとえウエットな路面でも、リアエンジンとは思えぬ安定した高速ドライビングを可能にしている。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 911カレラクーペ(6MT) |
駆動方式 | RR |
トランスミッション | 6MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4430×1765×1305 |
ホイールベース(mm) | 2350 |
車両重量(kg) | 1380 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 水平対向6DOHC |
総排気量(cc) | 3387 |
最高出力[ps/rpm] | 300ps/6800rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 37.5kg-m/4600rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 7.9 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/- |
車両本体価格 | 990.0万円 |
吉田匠の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 5点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 2点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 5点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 84/100 |
ポルシェ 911 カレラ 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
あわせて読みたい
「勢いで買っちゃった」ハタチのファーストカーは日産 スカイラインGT-R(32型)
「九州の人気観光地ドライブならココ!」プジョー 3008で行く“旅のプロがオススメ”の絶景・ご当地グルメ・温泉満喫ツアー
こんな素敵なプレミアムクーペが200万円台!? ベンツのEクラスクーペがお得になっているので買いなのか真剣に考えた
現行型レクサス LSが300万円台!?「果たしてコレは狙い目なのか……?」プレミアム最上級セダンのオススメの買い方を徹底解説!
先代GLCクーペなら200万円台後半から狙える! メルセデス・ベンツの人気クーペSUV、新型との違いや中古車価格、オススメな選び方を解説!
現行型メルセデス・ベンツ GLCの中古車平均価格が約1年で90万円ダウン! 人気輸入SUV、今オススメの買い方・選び方は?
【試乗】新型 ベントレー コンチネンタルGTC スピード|俊敏なハンドリング? 安定クルージング? 二重車格をもつモデル!
【試乗】新型 メルセデス・ベンツ Gクラス G450d|マイナーチェンジで生まれ変わった、プレミアムクロスカントリー
令和のデートカー5選|プレリュード復活予定の2025年、「昭和を知る各位」にオススメしたい1台は?
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!