【試乗】新型ボルボ V60 PHEV|ガソリンモデルより乗り心地が向上!さらに大人なワゴンに
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
2019/07/18
▲今回試乗したのは、2019年6月に発表された新型ボルボ V60のPHEV。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏による公道試乗の模様をレポートする上品でスタイリッシュなワゴンとして登場した最新のV60
より意識のお高いカスタマーに送るプラグインハイブリッド(PHEV)モデルが日本にも登場した。新型ボルボ V60だ。
ボルボではPHEVモデルを“Twin Engine”と呼んでいる。
動力は、フロントにエンジン、リアにモーター。つまり、ハイブリッドAWDなのである。
このモデルのガソリンエンジンは「T6」と呼ばれ、2L 4気筒ターボ+スーパーチャージャーを搭載する。
試乗車は「V60 T6 Twin Engine インスクリプション」。インテリアは、過度なゴージャス感を強調するのではなく、良質な雰囲気で勝負したモデルだ。
▲エンジン単体で馬力が253ps、最大トルクは350N・mを発生させる
▲ドアを開けると質感の高いシートが出迎える。ボルボのこのクラスのシートは、他の欧州車にはない優しく包み込む安心感がある
▲インテリアは上質で、素材の吟味も非常に上手だ。いつ乗っても満足感が得られる。加えて視認性がよいこともこの車の特徴だモーター、バッテリー重量の恩恵か。乗り心地が快適に
走り出しの静粛性はすこぶる高い。出だしの、トルクを最も使う部分をモーターがアシストしているからだろう。
“Twin Engine”登場当初のV90に比べると、リアのモーター駆動との統合制御が非常に良くなっており、唐突なトルクの変化が少なくなっているように感じた。スムーズに走れるようになっている。
同じV60のガソリンモデルとの比較だが、明確に良いと思った部分は“乗り心地”だ。
リアの動きが特に良くなっていて、長距離走行や高速でのコーナリングが非常に快適である。
ガソリンモデルはリアが軽いため、動きが不安定に感じたが、PHEVはモーターやバッテリーなどを搭載することで重量が適切になったのだろう。
欲を言えば、ステアリングにシャープさがあるといい。そうすれば、車を自在に操る楽しみもますというものだ。
しかし、これはボルボ特有のセッティング。舵角に対してシャープなハンドリングよりも、路面を確実にとらえて安全性を高めるという、雪の多い国ならではのセッティングなのだ。
ドライブモードも試してみた。『AWD』以外のモード、エコ運転の『Pure』、日常の運転の『Hybrid』、そしてスポーティな運転の『Power』だ。
『Pure』はEV走行がメインだけに快適そのもの。高速走行でも全く問題ない。ただし、バッテリーが減るのも早い。
続いて『Hybrid』。必要以上に負荷をかけないとモーターで走行するが、エンジンもパラレルでかかり手助けする。エンジンが始動しても、トルク変動が少なく実用的であることが理解できた。
最後に『Power』。これはスロットルのセッティングを変えてあるだけあって、強烈なトルク。先ほどまでの穏やかさとは一変する。これはボルボをドライブする人のイメージとは少し違う。
加速の際、前後のバランスが不安定になったような感じがしたので、個人的にはあまりオススメしないモードだ。
このように、モードセレクトで様々な顔を見せる新型V60だが、いずれにせよ“大人のワゴン”に変身したことに間違いはない。
【試乗車 諸元・スペック表】
●T6 Twin Engine インスクリプション
| 型式 | - | 最小回転半径 | 5.7m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.76m×1.85m×1.44m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.87m |
| ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.6m/1.6m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | -kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | -m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
アイスホワイト、ブラック |
||
| オプション色 |
クリスタルホワイトパール、ブライトシルバーメタリック、デニムブルーメタリック、オスミウムグレーメタリック、サヴィルグレーメタリック、バーチライトメタリック、ペブルグレーメタリック、パイングレーメタリック、オニキスブラックメタリック、メープルブラウンメタリック、フュージョンレッドメタリック |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| エンジン型式 | B420 | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ&スーパーチャージャー | 燃料タンク容量 | 60リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1968cc | 燃費(WLTCモード) | - |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 253ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
350(35.7)/5000 |
| 型式 | - |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 8AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | アイスホワイト、ブラック |
| オプション色 | クリスタルホワイトパール、ブライトシルバーメタリック、デニムブルーメタリック、オスミウムグレーメタリック、サヴィルグレーメタリック、バーチライトメタリック、ペブルグレーメタリック、パイングレーメタリック、オニキスブラックメタリック、メープルブラウンメタリック、フュージョンレッドメタリック |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.76m×1.85m×1.44m |
| ホイール ベース |
2.87m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.6m/1.6m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | -kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | -m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | B420 |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ&スーパーチャージャー |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1968cc |
| 最高出力 | 253ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
350(35.7)/5000 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 60リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | -km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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