シボレー コルベット (西川淳)【海外試乗】
カテゴリー: シボレーの試乗レポート
2013/11/04

世界レベルになったがゆえ選ぶ人のワガママ度は少し下がる。それでもまだまだワガママだと思う理由は、コルベットという名前とそれに見合ったスタイリングが魅力として残っているからだ。コルベットの世界観と最新モデルの心地よさがオーナーをその気にさせる
ローカルヒーローが一気に世界の雄へ!
欧州プレミアムブランドに負けないスポーツカー性能を獲得
日本では諸事情により使えない名前だけれども、本国では“スティングレイ”が帰ってきたと大いに話題に。C1から初代スティングレイのC2へモデルチェンジしたときがそうであったように、このC7もまた、C4・C5・C6と、非スティングレイとして三世代続いたコンセプトを一新し、大変身を遂げたというあたりが、その意味するところだと言えそうだ。
何が変わったのか。もちろん、スタイルもナカミも大きく変わっているが、答えはもっと本質、つまりはスポーツカーとしてのパフォーマンスにある。
結論から言うと、新型コルベットは、ヨーロッパのプレミアムブランドに負けない最新レベルのスポーツカー性能を獲得した。先代C6の、例えばZR1レベルの質感をも上回るライドクォリティを手に入れたのだ。そして、そのナカミを表現するにふさわしい内外装デザインとしたことで、このローカルヒーローは、今や世界の雄にふさわしいモデルになった。
一線どころか二線三線を画している
とにかく、乗り心地から全開加速まで、これまでのコルベットテイストとは一線どころか二線三線を画している。
特に、オプションのZ51パッケージの仕上がりが素晴らしい。ノーマルモードでのクルージングが眠たくなるほどのサルーンテイストかと思えば、トラックモードでの全力走行はレーシングカーライクな獰猛さ。エグゾーストノートは暴力的で、ハンドリングは軽快のひとこと。車がとても小さく思えてしまうあたり、もうコルベットとは思えない(そこが玉にキズだったりするのだけど)。
ノーマル仕様は高いボディ&シャシー性能に守られて、ほとんどラグジュアリーGTカー風味。プロムナードカーとしてならノーマルでもいいが、最新スポーツカーとしてなら問答無用でZ51だ。レブコントロール付きの7MTも選べるけれど、パワーあり過ぎなので6ATがオススメ。
SPECIFICATIONS
グレード | COUPE | ||
駆動方式 | FR | ||
トランスミッション | 7MT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4495×1880×1230 | ||
ホイールベース(mm) | 2710 | ||
車両重量(kg) | 1499 | ||
乗車定員(人) | 2 | ||
エンジン種類 | V8OHV | ||
総排気量(cc) | 6153 | ||
最高出力[ps/rpm] | 460/6000 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 624/4600 |
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