日産 エクストレイル ハイブリッドは燃費性能だけでなく、乗り心地もガソリンモデルより進化していた
2015/05/11
▲日産 エクストレイルハイブリッド。今回の試乗は、日産の専用テストコースで行った
ガソリンモデルで気になっていた課題はどうなったか?
2013年12月に発表された3代目エクストレイルにハイブリッド搭載モデルが登場した。エクステリアの変更点はほとんどなく、ガソリン車と見た目の違いは「HYBRID」のエンブレムくらいだ。ガソリン車同様、悪路走破性を発揮するALL MODE4×4-iシステムを搭載したまま、ハイブリッドのトルクと環境性能を合わせ持ったモデルとなる。
現行型のガソリンモデルのドライブフィールにはとても良好な印象がある。特にシートの良さと乗り心地の味付けは高級な雰囲気があり良い。一方、リアのハッチ部分の剛性がもう一段高いと快適性が増すのではないかと思っていた。リアにバッテリーを搭載したモデルは剛性感を失ったものが多い。そういった点を意識しつつ、エクストレイルハイブリッドを試乗した。
剛性感のアップで1クラス上の乗り心地
低速域ではモーターだけで走行する。そこからじんわりと深くアクセルを踏み込むとエンジンが瞬時に目を覚ます。モーターとエンジンを完全に切り離すことができる日産独自の1モーター2クラッチシステムは、エンジンの動力がアシストする瞬間のトルク変動がスムーズ。滑りやすい路面では急激なトルク変動が思わぬ挙動につながることもあるが、それがないのだ。
驚いたのはボディの剛性感が高められていることだ。バッテリーを固定する枠がねじり剛性に一役買っている。リア車軸の上に搭載されたバッテリーによってバネ上の重量が増加し、サスペンションがよく動くようになっている。
そしてダンパーのセッティングも路面の凹凸に対して上手いいなし方をする。ガソリンモデルとは外観上の差はないものの、1クラス上の乗り心地と言って良いだろう。エクストレイルはハイブリッドという第二の動力を搭載したことで、燃費の良さはもちろん、より走行性能が向上したモデルという印象を受けた。
▲エクステリアはガソリン車とあえて差別化していない。ハイブリッドであることを主張をする時代は終わったのかもしれない
▲リア車体底部にも空気の流れをコントロールする仕掛けがある。燃費性能と高速安定性の向上につながる、細かくも大きい進化だ
▲インテリジェンス デュアル クラッチ コントロールと呼ばれる日産独自の1モーター2クラッチシステムは、エンジンとモーターを切り離す仕組み。これにより優れた燃費性能を獲得している
▲ガソリンモデルと比べバッテリー搭載分だけラゲージの床が高くなっているが、実はゴルフバッグが真横に積めるほど幅は広がっている
▲ラゲージ下に収納されたスペアタイヤを搭載。軽量化のためスペアタイヤ未搭載の車種もある中、タフな使用も想定されるエクストレイルハイブリッドだけにうれしいポイントだ
【SPECIFICATIONS】
■グレード20X HYBRID “エマージェンシーブレーキ パッケージ” ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHC+モーター ■総排気量:1997cc
■最高出力:108(147)/6000[kw(ps)/rpm]+30 (41)[kw(ps)]
■最大トルク:207(21.1)/4400[N・m(kg・m)/rpm]+160 (16.3)[N・m(kg・m)]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:CVT
■全長×全幅×全高:4640×1820×1715(mm) ■ホイールベース:2705mm
■車両重量:1630kg
■JC08モード燃費:20.0km/L
■車両本体価格:301万1040円(税込)
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